- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054043589
感想・レビュー・書評
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江戸時代、夫婦以外の男女の性交渉はすべて密通、結婚前の恋人同士の行為も、不倫も心中もすべて密通で、苛酷な刑罰(死罪)が。でも、それは表沙汰になり裁判になればであって、多くの場合、示談となったそうです。江戸時代、おそろしいのは「拷問」ですね。正式な拷問(一定の手続きが必要)は4種(笞打、石抱、海老責、釣責)だけれど、正式でない拷問は許可を求める必要もなく、やり放題だったとか。容疑者の人権は皆無。おそろしい世界です。どれくらい冤罪があったのでしょう・・・。
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「密通」と聞くと不倫を連想するが正式な婚姻関係以外のものー婚前交渉・近親相姦・心中・性犯罪・僧侶の女犯なんかも密通に含まれる。封建制度により身分が固 定され、父系社会で現代のように父親の実子かどうか判定する方法がないし、秩序のために見せしめの意味を込めて重罪なんだろうなあと想像もできるけど、レイプ の処罰が軽すぎて引く・・・。石出帯刀の役宅がすごいところにあるw思わず二度見した。
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テンポよく、いろいろな事例が紹介されていて、読みやすいです。とはいえ、事例の紹介に終始してしまっているわけでもなく、江戸時代の人々の感じ方、考え方、意識などもそれとなく示されています。これは著者の責任ではないのですが、全体として当時の記録では、現在のあたしたちが知りたいところまで書いてくれていない(記録を残してくれていない)のが残念です。