- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054049130
感想・レビュー・書評
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アメリカ仏教学では般若心経は偽経とされている、というのは知らなかった。
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般若心経の世界観を分かりやすく、端的に教えてくれる。
原文を添削するほど苫米地さん独自の解釈になっているが、かえってスッキリしているようにおもう。
入門書として是非。 -
苫米地英人の書。タイトルに「一生幸福になる」なんてついているので、彼の本でなければ、買わなかった。
「はじめに」では、『・・・しかし、「般若心経」を唱えたら人生が変わったとか、唱えただけで夢がかなったなどということは絶対にありません。書かれている内容を理解せずに、ただ、文言だけを音で唱えても、ご利益はありません』と立場を表明されている。
天才苫米地英人が、どのように般若心経を捉えているか興味深かったので読んでみることにした。
が・・・驚愕。
本書では、彼の「空」に対する考え方をもって、「般若心経」を添削してみたというもの。
あの、「般若心経」を添削って・・・
苫米地英人によると、玄奘は「空」を誤解しているとのこと。そして、「般若心経」を新たに書き直してしまっているのだ・・・。でも、ギャグではない。
たしかに、苫米地英人のロジックでは、玄奘が「空」と「無」とを混同しているようにも見える。
本書を読むことで、「般若心経」の理解を深めるとともに、「空」の思想を深めることができる。
立場と言えば、苫米地英人は、「般若心経」を中国で作られた偽経として扱っている。
文の構成と、漢詩的な韻を踏んでいる点、また、サンスクリット語で書かれたものの最古のものが8世紀、漢字で書かれたものが7世紀のものとして多数発見されていることなどが、中国偽経であることの根拠として記されている。本書では、アメリカ人仏教学者ジャン・ナティエの書を引用してる。
また、「般若心経」と言えば、最後の「呪」の部分。これについては、マントラとして紹介し、おそらくシュメール語であると解説されているところも興味深かった。詳細は本書を読むことを薦めする。
他の苫米地英人の本を読んでいたり、般若心経の解説本を読んでいる人なら、楽しめること間違いない。
※本書には「平家物語」と「方丈記」を間違えて記されている箇所があり、すこし残念だった。 -
般若心経を「空」の教科書として読み下す。
大変、参考になった。
円の中心点はあるはずだけど存在を確かめることはできない、認識できるのは円の中心としての「機能」である、という話はとてもわかりやすい。 -
般若心経を、正しい「空」の理解を元に、改良してしまうとは、まさに驚嘆!!