わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

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制作 : 金原瑞人  西田佳子 
  • ¥ 1,728
  • 学研マーケティング (2013年12月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054058460

わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女の感想・レビュー・書評

  • パキスタンで女の子が教育を受けられるように活動する少女のお話。タリバン政権にターゲットにされ、銃弾を受けるも多くの支援者からの愛で一命を取り留めた少女。

    パキスタンやアフガニスタンで起きている現実、貧困や教育の実情、紛争の現状が1人の少女から見た視点で書かれている。

    日本にいると麻痺する当たり前の幸せ。
    でも世界の現実はそうではないこと。
    子供たちが紛争に巻き込まれ、貧困のための労働力とされ、教育を満足に受けられないケースもある。マララたちのように、女ってだけで学校に行けないケースもある。

    偏見や不平等がはびこる社会。
    せめて、どんな子供でも安心して学校に通える社会を作りたい。
    武力ではなく、知力や思いやりで支え合う社会になったらいいな。

  • 治安の悪い環境でも学ぶことに対する情熱。
    恵まれている人は読むべき。
    教育を受けられることに感謝を。

  • この本は、マララさんの生まれてからこれまでを追うものですが、パキスタン、とくにスワート地方の歴史や風土や文化や宗教といった、背景を濃く知ることも重視しています。そうでなかったら、マララさんの境遇や訴えなどが薄っぺらくなってしまう。また、外国の伝記作品ではけっこうそうなのですが、本書でも、マララさんその人の父や祖父など、代を遡った記述にも多くページを割いています。
    「“タリバンに撃たれた少女”だとは思われたくない。“教育のために戦った少女”だと思われたい。そのために、わたしは人生を捧げるつもりだ」
    ぼくはこの本で、あらためて自分の世界の狭さを知った。日本の中という狭い世界。マララさんには共感するし、彼女の考えや主張を支持する思いです。

  • けっこう過酷な状況がよくわかります。
    世界は変えられると思います。

  • 【最終レビュー】

    ノンフィクション・図書館貸出。

    12月・映画化公開原作本。

    一ページ、一ページ、びっちり埋め尽くされていた『彼女の内面から、存分に滲み溢れ出る』かのような

    《渾身の魂に込められたかのような『深く、熱く、繊細』に綴られた『マララさんの熱気』》

    ラストまで、一線でそのままに伝わってくる

    《圧巻さ》に《脱帽の一言》でした。

    両親の存在感(背中)をシッカリ見据えながら、想像を絶するぐらい、いや、それ以上に、言葉では到底、言い表せない

    『とてつもなく、内戦が入り乱れながらの「過酷な環境」』の中で、現地の方々が、どう暮らしているか等の

    〈知恵〉とも言える〈様々な小さな『ヒントの数々』〉

    マララさん自身、家族、親しい間柄の方々が体感したことそのままに書かれていました。

    そこから、今まで全く未知だった、国内・国内外の関係性、それぞれで、ささやかないざこざから見えてくる

    〈地元の人達の『本当の目線・抱えている心境』そのもの〉

    〈入り乱れた地元の歴史を通しての、マララさん自身にとっての地元愛…〉

    〈教育を受けることの至って当たり前かつ基本的なことが、まだまだ浸透されていない『世界中に起こっている「複雑な環境下」』〉

    などを通して

    《ありふれた中でのシンプルな幸せとは何か?》

    を、読者の一人一人に問いかけられているかのようでした。

    今は、英国在住。

    《本とペン(映画も)》が、心から本当に本当に大好き、マララさんの度量。

    《少女という名に臆することなく、一歩一歩、歩もうとする姿…》

    同じ一女性としても、大いに心から拍手を送りたくなるぐらいに…

    マララ基金サイトもあります。

    これ以上はネタバレになるので、この辺りで…

    後は、12月、マララさん本人の実際の姿を通して、どう映し出されながら、実際、活動されているのか、映画館で確かめようと思います。

  • この話は物語などではなく、今も世界のどこかで起こっている出来事ということに衝撃を受けました。生まれたときから、教育を受ける事が当たり前で、女の人でも意見できる平和な環境で育った私たちには想像もできない環境で育ったマララ。そのような環境にも負けずに人には教育を受ける権利があると声をあげつづけているマララ。世の中はこんなにも進歩し続けているのに、なぜ人々は争いを止め世界を平和にすることができないのか。国連のスピーチを見たときは衝撃を受けましたが、マララはいい意味で普通の女の子。人一倍勇気のある女の子です。

  • 扮装続くパキスタン、女子の教育向上を訴え、タリバンに狙撃されつつ一命をとりとめ、ノーベル平和賞を受賞した十代の少女の手記。現代版アンネの日記といったところ。

    日本人からすれば教育水準が低いと思われがちな途上国。
    女子は就ける職が限られている。それでも、こんなにしっかりした女の子がいるとは。父親は学校の校長だが、個人経営の学校。家は貧しく、けっしてエリート階級ではない。
    にもかかわらず、十代で国の政治や歴史について的確に述べている。ジャーナリストが加筆しているとはいいつつ。

    ソ連のアフガニスタン侵攻で武装勢力タリバンと化したイスラム教徒。その隣国パキスタンでは、インドから独立するも、冷戦時代の煽りで、軍事政権はアメリカと急接近。同じ民族、同じ教徒でありながら、政府軍と武装勢力との内戦によって、日常が脅かされる。向学心にあふれた少女は、活動家の父にならって、海外メディアを通じ平和を訴えるが、その勇気ある訴えが近所から誤解されたり、学友たちの妬みを買うことも。

    やがて、マララを含む三人の少女が狙撃されて負傷。重体だったマララは奇跡的に一命をとりとめるが、決して健康体とは言えない。
    受賞や輝かしい賛美が欲しいわけではない、彼女が願ったのは、女性蔑視の古い慣習の打破のための教育の普及。

    同時期に戦時中の日本を描いたものを読んだので、どこの国でも為政者のなすことは同じなのだと実感した。戦争は人を盲目にさせる。


    夏休みの指定課題図書なので、多くの子どもたちに読んでほしい。

  • ずっと読んでみたかった本。
    マララさんの故郷であるスワート、パキスタンの歴史や、自然、暮らしなどが細かく書かれている。
    タリバンなど武装勢力が各地ではびこっているが、腐敗した官僚政治や地震や洪水などの自然災害で、市民が弱っている時につけこんでいるという、背景があることを知った。
    同じ現代に、こんな恐怖・不安に満ちた社会があるということは驚きで、パキスタンが平和になり、マララさん一家が戻れる事を願う。

  • いやはやすごい。自分が銃で撃たれた事実をここまで客観的に書けることに衝撃を受けた。学校では友達と一番を争ったというから、パキスタンにはこんな女性がたくさんいるんだな。本当の賢さとは何かを改めて考えさせられた。

  • 最後にスピーチ全文。

  • 世の中には、今の日本では想像もできないような国が存在していることが驚きだった。ノーベル平和賞を受賞したことくらいしか知らなかったけど、パキスタンの日常にはにわかには信じられない部分もあった。平和な国に生まれた自分は幸せだと思った。当たり前すぎて気づかないことが身のまわりにはたくさんあることを忘れずにいたい。

  • パキスタンで何が起こったのかを現地の人の声で知るためには良い本なのかもしれない。
    ただ、ものすごく周囲の大人や元宗主国イギリスの意図を感じた本だった。

    彼女の考えは学校を運営したり政治的な活動をしている父親の影響を大きく受けているし、宗教的であれ平和的思想であれ、環境が人を作る典型のように思えた。
    まだ若いので、視野狭窄に思える部分も多い。

    家族自慢やいかに自分が優秀で他の人とは違うといった描写も多く、謙遜社会の日本人には良くも悪くも考えさせられるところがあった。

    声が大きい自信家ほど政治家に向いているのは今の日本も同じだが、やはりイスラム教といった一神教を信仰していると「正しいこと」「悪いこと」を「自分の意思で」白黒つけやすいのかもしれない。

    若い人たちは彼女のように声をあげて「正しいこと」を主張する姿に学ぶことがあるとは思う。
    ただ、社会は思った以上に複雑で、自分が気がついていないところに物事の本質があったり、簡単に割り切れない問題があったりすることも多い。

    彼女が成長とともに多くの人たちの意見や社会の実情を受け止めて、そのうえで行動し、戦っていく姿を見たいと思いました。

    ヨーロッパの植民地政策と第三世界の問題など、けっこう複雑で表に出ない(出せない)問題がパキスタンにはあるのだろうと思いました。

  • 自分より一つしたの、自分と同じ女の子が、同じ世界でこんなに強く生きていることにただ感動。自分の世界の狭さに恥ずかしくなるくらい。教育、いかにそれが必要で大切なものか、私はあまり理解できていなかったようです…反省。今、私にはいくらでも学べる環境があります。それに心から感謝して、たくさん勉強すべきだと痛感しました。

  • 理不尽なことだらけで、同じ時代の出来事と信じられなかった。過去の戦争の話を聞いてピンとこないのと同じくらい、実感を伴わない。いま自分が生きている日常が当たり前と思ってはいけないのだと途方に暮れた。同じ地球上で、命を懸けて戦い、困難と闘う人が大勢いるのだと、知らなければいけない。衝撃だったし、恐ろしいとも思った。理屈が通用しないものを相手にするのは何よりも恐ろしく、難しいと思う。

    自分に何ができるのかなんてわからない。何をしたらいいのかもわからない。でも、知ることができて本当によかった。マララは私よりずっと年下だけど、そんなことは関係なく、彼女の言葉が胸に突き刺さる。自分を無力と思わない。諦めない。考えよう。考えなくては。自分のためにも、守りたいもののためにも。

  • 請求記号:289.2/Yo 図書ID:10013246

  • 本当にね、考え方の違いで暴力に走るのは良くないと思う。

  • 副題「教育のために立ち上がり,タリバンに撃たれた少女」。17日に第一刷で,翌18日に第三(!)刷って何?~パキスタンの女性人権活動家。1997年7月12日,北部山岳地帯のスワート渓谷に生まれる。⌘1947パキスタン独立に際し,スワート藩王国は自治権を維持・1948ジンナー死去・1951初代首相暗殺される・1958軍事クーデターでカーン将軍が政権掌握・1969スワートが北西辺境州に併合される・1971ズルフィカール・アリー・ブットが選挙による最初の首相となる・1977泊将軍がクーデターで政権掌握・1979ブット首相処刑,ソ連がアフガニスタンに侵攻・1988飛行機事故でハクらが死亡,ベナジル・ブットが総選挙で首相となる・1989ソ連がアフガニスタンから撤退・1991ナワーズ・シャリフ首相となる・1993軍の圧力でシャリフ辞任,第二次ブット政権・1996アフガニスタンでタリバンが勢力を得る・1999ブットとザルダリが訴追され亡命,投獄・2001アルカイダによる911テロ,米によるアフガン空爆,タリバンが政権を失い,ビン・ラディンがパキスタンに逃亡・2004パキスタン政府軍がFATAで武装勢力と交戦開始,ザルダリ国外追放・2005ファズルラーがスワートでラジオ放送開始,大地震で7万人が死亡・2007イスラマバード垢のモスク立てこもり事件,ブット帰国するが暗殺される・2007-09タリバンがスワート全域に勢力拡大・2008ザルダリ大統領,ムシャラフ国外追放・2009ファズルラーが女子校閉鎖を命令,政府がタリバンと和平協定を締結するが,タリバンがスワート支配を継続したため,政府軍がスワートで軍事行動開始・2009.7スワートからタリバン一掃を宣言・2010パキスタン各地で洪水発生,2000人死亡・2011パンジャブ州知事暗殺,ビン・ラディン暗殺,マララが国民平和賞受賞・2012マララ暗殺事件・2013ムシャラフ帰国逮捕,第三次シャリフ政権・201316回目の誕生日に国連総会で演説⌘2012年,下校途中のスクールバスを停めた者が「どの子がマララだ?」と言った声に何人かが隠していないマララの顔を見て,コルト45で続けざまに三発発射。左目のわきから首を通って左肩辺りで止まり,シャツィアの左手とカイナート・リアズの右上腕部に当たった。スワート中央病院から軍のヘリでペシャワールの統合軍病院へ,ジュナイド医師が頭蓋骨除去の英断を行って窮地を脱したが,イギリスから来ていた医師がアフターケアに問題ありと指摘。反米感情が高まっており,アラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ザイード王子が手配したプライベートジェットでバーミンガムのクイーンエリザベス病院に転院。神経の手術,骨の破片を除去,人工内耳の取り付け,頭蓋骨再建が行われる~この子にノーベル平和賞をあげちゃうのはどうだろう?まだまだ若いし…将来どう転ぶか分からないし…と思っていたが,この若さでこれまでのことが出来たから十分に資格があるかも?!と心が揺れてきた。googlemapで彼女の生活地を見ようとしたが,出てくるのはミンゴラがせいぜい。暗殺事件の起こったバスの運転手の身柄拘束がまだ解けていないのは大問題だよね。どこに書いてあったか見つけられないけど,お祭りの時,女性は手に伝統模様を描く風習があるが,私達は化学式を描いたとあって,白黒写真も載ってるんだけど,気になるのは「2NaCl2」,最後の2は下付の小さい字だけど…食塩はNaClで,その最後の「2」は余計でした。「共著のクリスティーナ・ラムがどの辺まで手を入れているのかは不明だが」と訳者あとがきに書いてあるけど,共訳の金原瑞人がどれだけ係わっているのかも知りたいところだ。この本,ティーンエイジャーが書いたものとしては良く出来過ぎている。タリバンに撃たれた少女として記憶... 続きを読む

  • 日本にいるとあまり考えないけれども、学校に行けることって、とても素晴らしいことで、貴重なことなんだなって、気づかされました。
    女性が財産として考えられ、自分の考えで動けないこと。
    女性が教育を受けることを禁じられ、学校が爆破されることもあること。

    本を読む限り、マララの通っていた学校では、日本の普通学校よりもずっと高いレベルの授業内容なのに、隠れるように通学するなんて…。

    すべての子どもたちが、教育を受けられるようになるには…。

    マララの言葉が、全世界に伝わり、現実になるといいです。

  • 政治的主張が少なく、日々の生活を中心とした事実の描写に多くを割いているため、とても読みやすい。
    マララの生活を中心に、パキスタンの歴史や政情を織り込んだ、パキスタンの生活記録である。
    それと同時に、一市民の目を通した武装勢力の記録でもある。

    厳格なイスラム主義であり、女性が抑圧されているパキスタン。女性が人前に出ることを制限され、教育機会も少ない中、マララの父親は女子・男子が共に通える学校を作った。
    勉強好きのマララは毎日楽しく学校に通う。だが楽しいことばかりではない。およそ日本では考えられない貧困や殺人や女性差別が、マララの周りにはごくありふれた日常として存在している。そして殺人や女性差別は、タリバンによる実効支配によっていっそうひどくなる。

    とりわけ印象的だったのは、武装勢力が徐々に支配力を強めていく過程。武装勢力は最初から武装していたのではなく、最初は巧みな演説で人々の心をつかんでいったそうだ。ある指導者は女性からの人気が高く、女性たちはこぞって彼に寄付をしたという。
    史上最年少のノーベル平和賞受賞者の伝記と言うより、市民による記録として読み応えがあった。

  • 資料ID:21401952
    請求記号:289.2||Y
    配置場所:普通図書室

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君と時計と嘘の塔 第一幕 (講談社タイガ)

綾崎 隼

読了後すぐに続きが読みたくなる、新しいタイムリープミステリー。

タイムリープをテーマにした作品は様々ありますが、この作品では、タイムリープするたびに大切な人が消えていきます。それも、存在していたという痕跡すら残さず。とても残酷な条件です。
物語は、このタイムリープというSF要素と、解決策を模索し、大切な人を救うべく奔走する主人公たちの青春要素が合わさった、青春ミステリーです。
前半、小学生時代についた些細な嘘によって心に残った消えない傷や、母親との些細な口喧嘩といった、主人公の幼ない言動が印象に残りますが、タイムリープを目の当たりにした直後から、一気に様子が変わります。また、協力者となる先輩や、自分もタイムリープしていると言う同級生など、新たな登場人物もあり、彼らと今後どのように関わっていくのかも気になるところです。
優しくて美しいミステリーを紡ぐ、綾崎さんの新シリーズ、読了後すぐに続きが読みたくなる一冊です。

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