新版生きるヒント2

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054059733

感想・レビュー・書評

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  • しばらく肩に力が入りっぱなしになってしまっていた私ですが、本書のおかげでリフレッシュできました。
    特にここが···というよりも、全編通してストン、ストン、と力が抜けていって、読み終えるころには精神的にニュートラルな状態になれていた感じです。

    「愛する」ということは自分勝手なことだ、ということを忘れずにいたいと思います。
    愛した分だけ愛されたいと思ってしまいがちですが、それはわがままなことなのですね。
    そんな身勝手な思いが通じ合い、相思相愛になれるということは、とてもとても幸福なこと。
    そう思うと、いつもよりも優しい気持ちで相手と接することができるような気がします。

  • チェック項目3箇所。肩がパンパンにはっていても、それをぜんぜん感じない人は、体の声を聴く耳をもたない人かもしれません。自然も、人間も、一定のリズムをもっている、そのことは疑いありません、それを大事にして生きていくことは、人間の知恵です、しかし、それと同時に、人間も、自然も、この世界も、変なところ、乱れたリズム、いいかげんな仕組み、などをどこかに隠している、そして、その乱れが消えると正常なリズムも働くことができないのではないか。人間はそもそも、生まれてくるそのときから死を宿している存在です、そのことをまず認めることから出発しなければならないと思うのです。

  • •感じる-身体の発する声に耳を傾け感じて考え対応する
    •任せる-努力したら報われると言う理屈は無く目に見えない力(生命のリズム)に任せる感覚を開発
    •乱れる-自然も人間も乱れる事は普遍的に実在する事を前提に乱れを気にしない、気にしない気持
    •夢見る-眠りの夢、自分の将来に向た夢共に取りあえず夢見る事を大切にし沢山夢を見よう
    •忘れる- 来るものは拒まず、去るものは追わず、忘れる時は忘れる
    •教える-希望、夢、幸福全て準備されておらず、自分で作り出すしかないby青い鳥""メ-テルリンク
    •属する-自分が何に属しているかを考えながら一方で何にも属さない自由な存在が良い、落葉帰土
    •励ます-"対治↔︎同治"がんばれは,対治的発想で肯定(同治)的な考え/思想が人間を救う
    •損する-損しても良い、損する事を恐れ、得する事だけが良い人生ではない。損が得も有る
    •認める-年齢を認め、病魔(ガン)で死ぬことも自然な死と認める様、認める事から出発する
    •出会う-往還(おうげん)の思想で"会うは別れのはじめ"→'別れは再開のはじまり"
    •愛する-愛する事は、自分勝手と心にいいかかそう、見返りを求める方がおかしい

著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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