戦前回帰

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著者 : 山崎雅弘
  • 学研マーケティング (2015年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054062856

戦前回帰の感想・レビュー・書評

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  • ほぼ知っている内容の本だったが、至極真っ当なことを直球で投げ切ったような印象で、かつとてもわかりやすく書かれており興味があれば誰でも読めてすんなりと理解できる教科書的な一冊。右左関係なく真っ新な気持ちで読むとすっと心に入ってくると思います。良著です。

  • 1967年生まれ山﨑雅弘氏の「戦前回帰(大日本病の再発)」(2015.9)を読みました。日本の戦前・戦中と戦後、第2次安倍政権発足後の世の中の動きについて語った政治的な話で、難しい内容でした。「戦陣訓」や「教育勅語」がそのまま復活するとは思えませんし、人命を軽視したり無視したりする国家政策に変わるとも思えませんが、いつの世も「政治は国民のためにある」ものであって欲しいと思います!

  • 特に第二章はとても勉強になった。重要なキーワードである「国体」についての解説は、戦前・戦中に政府などが出していたプロパガンダ誌などに直接当たった上で述べているので、説得力もかなりある。さらに現首脳陣らがなぜ日本国憲法を敵視するのか、その背景もキチンと説明されている。「日本会議」について学ぶうえで参考になる一冊だと思う。

  • 色々と腑に落ちた。

    国家神道が今日まで生き延びてきたことこそが日本の恥だ。

    日本会議ほどじゃなくても、大日本病の欠片を発病している人は世の中にたくさんいる。

    大日本病予防
    1、際限のない「誉め言葉」に注意すること
    2、二者択一や「敵と味方」の二分法を拒絶すること
    3、謙虚な思考を心掛け、傲慢な思考に陥らないこと
    4、客観的視点と合理的思考を常に持っておくこと
    5、文化や信仰と「政治」の境界を意識すること
    6、「形式」ではなく「実質」で物事を考えること
    7、独立した思考を持つ「個人」であり続けること

  • 「建国神話」を基盤に位置づけ、天皇を現人神として拝む「国家神道」が支配した当時の日本では、「天皇を頂点とする国家体制」こそが戦争で守るべき第一であり、次が領土。「個人」を全否定する「国体」思想の下で、国民の生活や命は軽視された。国体明徴運動の高まりの中で軍部は戦局を正しく見極める合理的思考を失い、国の主権を外国に奪われるまでに戦禍を広げた。この「亡国の体制」を擁護し復活させようとしているのが現政権。第二次安倍政権発足以降、天皇や皇太子からは護憲の思いが重ねて示されているが、NHKはそれを伝えない。

    靖国神社は戦没者を神格化して顕彰する政治的な宗教施設。もとは「長州藩の戦没軍人を祀るローカル神社」であり、薩長軍と敵対した「賊軍」の兵は祀っていない。戦没軍人の約六割が、兵站の軽視による餓死であり「戦死」ではない。死亡した軍人を等しく「英霊」として祀る靖国神社がある限り、どんなに多くの自国民を死なせようとも軍部の無能が追及されることはない。

    【校正漏れ?】
    昭和天皇が一九四一年十二月八月に下した「開戦の詔勅」に記されているように、(p.171)
    →昭和天皇が一九四一年十二月八日に……

    戦前・戦中の日本では「当然の前提」とされたような、日本人優越思想とその背景を「単なる神話と伝説」や「架空なる概念」という厳しい言葉を用いて、(p.255)
    →……「単なる神話と伝説」や「架空なる観念」という……

  • 大崎Lib

  • これは、歴史書ではない。現在進行形の話である。

    読み手として求められているのは現在を生きる私たちだ。


    【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
    https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200183294&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200452801&type=CtlgBook

  • 16/01/11。

  • 国民が政府の方針におとなしく従い新聞やラジオなどのメディアも政府の方針を一切批判しないのは、一見すると政府にとって「最も好ましい状態」に見えるが、歴史はそれがまったく逆であったと教えてくれる。
    歴史・紛争史研究家の著者が分析する現政権と世の中の空気は驚くほど先の大戦と似て、当時の悪夢「大日本病」に罹患した状態を再現したいかのようだ。
    それに対抗するために、私たちは客観的視点と合理的な思考を持って、謙虚な姿勢で歴史に学ばなければ。
    民主主義社会における市民=独立した思考を持つ「個人」であり続けたい。

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戦前回帰の作品紹介

日本は敗戦とともに軍隊という「ハードウェア」を捨てた。しかしそれを駆動させていた「ソフトウェア」はその後どうなったのか? それが再び起動しつつあるとしたら? いまこの国でなにが起こっているのか。気鋭の論客が読み解く日本近現代の地下水脈!

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