藤堂高虎 (学研M文庫 R た 16-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059011200

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  • 非常に読み進め易い作風でありながら 味わいというものが感じられない。このカンジ 何かに似てるな……と想って 浮かんだのは「年表」である。只淡々と高虎の足跡を記述しているのであり 後年に至るにつれ詳細になるように感じられるのも つまり時代が下って良質な資料が多く現存するからだろうか などと要らぬ想像をしてしまった。
    主君を転々と替えた世渡り上手として描くのでも 数々の合戦にて先鋒を務め上げた武人として描くのでも そうした経歴から常人には無い労苦と危機管理とに迫られる人間として描くのでもなく 只々彼の概略を列挙したという印象が否めない。そうした中で 唯一高虎が入れ込んだ対象として「理想の城:長浜城」が在り 「伝統石工集団:穴太衆」が在り それは彼が出世を重ねる毎に受ける城普請の行と共に幾度も繰り返されるから 或いは「築城家:藤堂高虎」の物語と言えるかも知れない。だが 特に穴太衆に寄せる信頼と情熱の剰りに大きな様子は この淡々とした概略記の中では逆に異質な存在である。高虎のみならず折角の筆者の熱意も巧く活かせず終いで 惜しい仕上がりだった。

  • 4059011207  317p 2002・3・29 初版

  • この本以上に可愛い高虎さんをわたしは知らない。

  • 斜め読みしたら、読む気が失せた…。

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著者プロフィール

1938年、埼玉県坂戸市生まれ。
同志社大学文学部社会学科卒業。新聞学を専攻。
立命館大学大学院史学科修士課程修了。
専攻は、日本近代史。
立命館大学助手を経て、著述専業、歴史研究家・作家に。
これまでの刊行著作は112冊。

主な著書
『徳川慶喜 近代日本の演出者』(NHKブックス)
『麒麟、蹄を研ぐ 家康・秀忠・家光とその時代』(NHK出版)
『武芸者で候 武蔵外伝』(NHK出版)
『風狂のひと 辻潤 尺八と宇宙の音とダダの海』(人文書館)
『オイッチニーのサン 「日本映画の父」マキノ省三ものがたり』(PHP研究所)
『京都の謎(シリーズ)』(祥伝社)
『文学でめぐる京都』(岩波ジュニア新書)
 (復刊タイトル『古典と名作で歩く本物の京都』)
『大杉 栄』(清水書院)
『連作 後白河法皇【上】 王朝活劇 歌の声』
『連作 後白河法皇【中】 大原寂光院 亡魂慰霊の鐘の音』(人文書館)など。

「2020年 『阿波内侍から島倉千代子へ 祈りの響き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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