信長の家臣団: 「天下布武」を支えた武将34人の記録 (学研M文庫 ひ 11-1)
- 学研プラス (2005年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059011743
作品紹介・あらすじ
戦国時代にとどまらず、日本史上における稀有の英雄・織田信長。文字通り弱肉強食の熾烈な競争を生き抜き、勝ち抜いていった信長の「業績」を支えたのは、彼一人の資質だけではなく、その組織、何より家臣の力によるところが大きかった。本書では、膨大な資料を詳細かつ多面的に分析し、羽柴秀吉、明智光秀、菅谷長頼や簗田出羽守など、織田家臣団精鋭34人の足跡を追っていく。従来の史観の枠にとどまらず、著者独自の視点を盛り込んで綴った、歴史ファン注目の書。
感想・レビュー・書評
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膨大な資料による細かいエピソードはとても良く楽しく読ませてもらいました。
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戦国時代にとどまらず、日本史上における稀有の英雄・織田信長。
信長の「業績」を支えたのは、家臣の力によるところが大きかった。
本書は、膨大な資料を詳細かつ多面的に分析し、織田家家臣団精鋭34人の足跡を追っていく。従来の史観の枠にとどまらず、著者独自の視点を盛り込んで綴った注目の書。2005年の刊。月刊誌の連載を文庫化。
著者は、警察官僚であり、ユニークな視点は大変面白い。月刊誌に連載したものをまとめたという事情はあるかもしれないが、参考文献が明示されておらず、詳細かつ多面的に分析したという「膨大な資料」が何かを知ることが出来ないのは残念な事である。また、7年前の著書という事で、3000挺の鉄砲とか3段撃ちとか残念な記述もある。
以下、備忘的なメモ
佐々成政 治水事業を推進し優れた統治者として慕われていた。
丹羽長秀 十分な実力を有しているが一軍の将帥として大兵を預けられる
ほどの器量は無い。器用貧乏で師団長格。
池田恒興 小牧長久手の敗戦の汚名は、秀吉によって押しつけられた。
蒲生賢秀 安土城退去は、小心によるもので美談では無い。
明智光秀 ハイリスク・ハイリターンに人生を賭けるこのとできる性格
佐久間信盛 誤解された人物。実力は十分あった。
平手政秀 最大の抵抗勢力。切腹に追い込まれる。
柴田勝家 手取川の合戦は、後世の作り話。
羽柴秀吉 著者の見方は辛め。
読んで損はしない内容であるが、資料が明示されていないのは、つくづく残念なことである。 -
前田利家〜計算高き武人〜
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親衛隊はもちろん、信長に反旗をひるがえした反逆者たち、不運の最期を遂げた悲運の武将たちなど、その役割や地位、軌跡などで分けられた計34名の武将の生涯を辿る。