- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784059011798
感想・レビュー・書評
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面白かったです。
今まで、三成にはあまり注目してこなかったので知らなかったことが多くて・・・この本、すごくわかりやすかったです。
章のタイトルが武将名になっていて、括弧で合戦名。
歴史や勢力の移り変わりが良く分かって、あと、その章ごとに三成が“人”から何かを学んで成長していく様子が描かれている。
利発な少年時代、秀吉に見出されて、その傍らで、秀吉から直接、または周囲の縁ある人から学び、戦だけではなく国も経営できる武将として信頼を厚くしていく・・・
途中で、ビジネス書を読んでいる気分になる部分もあったのですが、そこに大谷吉継との友情や、島左近との信頼関係などの人情面も絡んでいて、一気に読めました。
前半の成長物語から、秀吉が亡くなったのを境に、三成の人生に陰りが差してくるのが、仕方のない時代の流れ。
いろんなことが少しずつ食い違ったり、タイミングが悪かったり、予期せぬ“人の心の変節”があったりして、運が傾いていくのが切なかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
判官贔屓な日本人にオススメ
三成の真実も知らされるべき
また作者の文章も読みやすい
大一大万大吉 -
江宮さんの本はこれで3冊目ですが相変わらずこの方の書き方はすっきりしてて解りやすいです
一番印象に残った台詞が「義に生き、義に死にたい」秀吉に仕えるときの台詞ですが、この台詞こそが、三成の生涯を表すものであると思います。
きっと三成は、秀吉の下でしか生きられなかったんだな…だからこそ関ヶ原の戦いを起こし、豊臣の世を守ろうとしたのだな、と感じました。
ただ、現在の考証からは多少ずれる部分も見受けられる(気がする)ので、作中の主に戦の部分はあまり素直に受け取らないほうがいいかも、しれません
見所
・三成が信長に乞われるも秀吉が召してくれたからと蹴るところ
・初めて直江兼続に書状を送るところから仲良くなるまで
・関ヶ原の戦いの後、処刑を待つ三成に東軍だった諸将が三成に声をかけるところ
・三成、処刑時 -
三成の生涯を簡潔に纏めて書かれた小説です。
歴史小説の割りには現代表現が多用されている様に感じました。
なので初めて歴史小説を読む人には入りやすいのかな?とも思いつつ、
誤字が少々見受けられ、中には人物名が間違っていたりもするので
ちょっと混乱を招く時があるかも…?
三成に関してはとても清廉潔白に書かれています。
個人的には美化しすぎな衒いを感じたり・・^^
時代背景や心理描写の細かい所・暗い部分は省略し、あっという間に話が進みます。
簡単な流れが知りたい方には良いかもしれません。
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これはもう最強ですね。無双の三成好きさんには特におすすめです。
違和感無しスラスラに読んでいけます。 -
秀吉さまとの絡みがネ申。 最期のお別れのシーンはホントに泣ける……。
「猿、その佐吉をくれ」的な信長様に噴いた。
1番ツッコんだのは、小西お前かよ。 そこは直江だと思ってたようっかりだ!! -
石田三成入門書。好きになる事間違いない本です
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三成が三顧の礼を尽くして左近を召抱えるシーンにニマニマ。
島殿、と左近をよぶ三成に左近が「左近と呼び捨てにしてくだされ」と云う。
渋る三成に、左近はそれが仕える条件だと。
三「わかった。明日よりは左近と呼ばせてもらいましょう」
佐「いえ、明日よりではなく、今宵から、ですぞ」
今宵からですってよ!
江宮さんも三成萌えか、たいがい可愛らしい描写満載。
(勝手に三成萌え認定) -
新説を斬新に取り上げて行く姿勢はドキドキします。
三成がすっごいいい人として描かれ過ぎてビックリ。 -
健気な三成/三成吉継行長の仲良しトリオ…とりあえず江宮さんが西軍大好きだということは分かりました(笑)何この何の欠点もない三成!(失礼)