小説「関ヶ原」 (学研M文庫)

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著者 : 坂上天陽
  • 学習研究社 (2009年9月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059012443

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小説「関ヶ原」 (学研M文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小早川秀秋を主人公とする、珍しい関ヶ原ものです。
    秀秋というと、ひ弱な裏切り者の印象が強いですが、この小説での秀秋は自分なりに豊臣家を守るため様々な策謀を用いる、芯の強い人物として描かれていて新鮮でした。

    一方で徳川家康の描かれ方も面白かったです。この小説において、家康にとっての関ヶ原はまさに不測の事態の連続。思い通りに事を進められず、状況の変化に振り回される姿にはむしろリアリティを感じましたね。

    これまで持っていた関ヶ原のイメージに新たな視点を加えるという意味でも、非常に興味深く読むことができました。

    読了日:2011年12月

  • 私が最も影響を受けた歴史小説。バイブル。
    関ヶ原合戦関連の小説は数多くあるが、主人公に小早川秀秋を据え且つ彼を智将と位置づけた小説はこれが初めてだった。松野主馬の存在感も相当なもの。
    関ヶ原合戦を引き起こしたのは石田三成でも徳川家康でもなく秀秋だったという展開。
    家康や諸将との駆け引き、誘い鉄砲から西軍の連署…展開は新鮮そのもの。坂上氏の書く歴史小説は史実を新しい観点から切り込み、それでいてズレていない。
    特に登場人物の心情や感情を中心に描かれるから、読むとその人物により入り込める。
    しかし本書はかなり詳細に関ヶ原合戦までの推移が書かれているため、ある程度時代背景と人物が分かっているほうが楽しく読めるかもしれない。
    私の中では最もお薦めしたい歴史小説。

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