変身のロマン (学研M文庫 し 9-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784059040040

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  • 上田秋成、泉鏡花、中島敦、太宰治、安部公房、中井英夫、花田清輝と、日本人作家はいかにも澁澤さん好みなセレクトで、秋成『夢応の鯉魚』・鏡花『高野聖』・公房『デンドロカカリヤ』あたりはわりとポピュラーな作品だと思うんですが、太宰がこういう幻想譚(『魚服記』)を書いてたというのはちょっと意外な気がしました。他はカフカ、アポリネールにアンデルセンからオイディウスまで幅広く。

    ※収録作品
    「メタモルフォーシス考」澁澤 龍彦
    「夢応の鯉魚」上田 秋成
    「高野聖」泉 鏡花
    「山月記」中島 敦
    「魚服記」太宰 治
    「デンドロカカリヤ」安部 公房
    「牧神の春」中井 英夫
    「牡丹と耐冬」蒲 松齢
    「美少年ナルキッススとエコ」オウィディウス
    「悪魔の恋」ジャック・カゾット
    「オノレ・シュブラックの失踪」ギヨーム・アポリネール
    「みどりの想い」ジョン・コリアー
    「断食芸人」フランツ・カフカ
    「野の白鳥」アンデルセン
    「変形譚」花田 清輝

  • 変身のロマン (学研M文庫)

  • ほんのちょっとだけマニアックなアンソロジーです。

    変身譚と言われてピン、とくる人にはお薦めです。

    古今東西の変身譚を集めたアンソロになっているので、あなたのお気に入りがきっと見つかるかもしれません。

    個人的にはやっぱり山月記と、デンドロカカリヤが好きでした。

  •  日欧の短編のアンソロジー。変身を主題とした話を14編収録。仲でも私の興味を引いたのはジョン・コリアー「みどりの想い」。動物を吸収して生きる蘭に吸収された主人公の感情が植物的に摩滅していくさまを描いた作品。不気味な植物という題材が珍しく、また、素晴らしい。

  • この手のジャンルが好きな人にはおいしい話ばかり。
    さらっと読める。

  • カゾット『悪魔の恋』の代わりに、便宜上この本を登録しておく。

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