限りなく透明に近いブルー

  • 508人登録
  • 3.11評価
    • (25)
    • (26)
    • (107)
    • (26)
    • (14)
  • 53レビュー
著者 : 村上龍
  • 講談社 (1976年7月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061128231

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
金原 ひとみ
伊坂 幸太郎
綿矢 りさ
東野 圭吾
三島 由紀夫
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

限りなく透明に近いブルーの感想・レビュー・書評

  • 何度目かわからない再読。村上龍衝撃のデビュー作。1976年当時の原色の街・福生を舞台に繰り広げられるドラッグとセックスの饗宴。この小説で注目すべき点は「視点」の圧倒的な「清潔感」だろう。実際やってることはかなりえげつない。黒人との乱交パーティー、電車の中での半レイプ、繰り返される嘔吐、自殺未遂、腐ったパイナップル・・・汚くてしょうがないあれこれが主人公「リュウ」の眼を通すと現実感が失われ圧倒的な清潔感が生まれるのだ。「リュウ」はちゃんとした人格を持った一人の青年だが、その視点はカメラ・アイのような役割を持っている。今にも壊れてしまいそうな詩的な感性とその清潔感がこの小説に芥川賞を取らせたのだと思う。それと特筆すべきは執筆当時の風俗を歴史資料のように知ることができる点だろう。時々挟み込まれる音楽・薬物ネタ。ドアーズやローリングストーンズならともかくバーケイズなんて今ではあまり名前が挙がってこないし薬物にしてもメスカリンやニブロール、ボンドで遊んでいる奴なんて現代においてはそうそういないだろう。それと登場人物の古臭いセリフ回し。「味噌汁だけでも吸おうと思った」「おれミルクなしやからなあ」など現代ではあまり使わない言葉だろう。
    万人にはお勧めできない超問題作だが、合う人にはとことんフィットしてくれる作品だろう。俺が思うにこの作品のような路線を続けていたら村上龍は自殺していただろう。それほど壊れやすい感性がこの作品を成り立たせている。

  • 意味がわからない作品だった。
    でも、どこかの口コミ評価で、
    「この作品から何かを求めてはいけませんね。私は雰囲気を楽しみます。伝わってくる気だるさが好き。」
    とコメントしている人がいた。
    ふーん。そうなんだ。なるほど。そう言われるとわからなくもない。何も求めない人にはオススメの本かも。

  • 主人公リュウ。想像しただけできたないことだらけで、若さをおおきくかいたかんじ。
    note 又吉、夜を乗り越えるから派生。

  • めちゃくちゃ気持ち悪かった

  • 完全にいってる世界。

  •  絵具のパレットのゴキブリの小さな腹の中では赤と青が混じり合い、潰すと鮮やかな紫色の体液が出る。ほらほらほら、とスポイトを静かに押せば僕の中の血とヘロインが混じり合う。柔かい毛に包まれた胞子をただ風に飛ばす羊歯のような静かな植物に自分がなったように感じ、ビルから飛び降りて遠去かる空を見ながら恐怖と風圧に捩じ曲がる女の唇が頭に浮かんだ。

  • 具合が悪くなりそうな描写の後に、目に浮かぶような文章が続いて
    後味も思ったほど悪くはなく、読みやすかった

  • 「胸糞悪くなる話だよ」
    そう友人から言われ逆に興味が湧き購入。

    私としては胸糞悪くなるというか、
    非道徳的で非倫理的な出来事が
    あまりにも淡々と綴られているため不気味さを覚えた。

  • 1976年(昭和51年)第2位
    請求記号:Fムラカ 資料番号:010536449

  •  言わずと知れた村上龍のデビュー作・芥川賞受賞作。70年代特有のセックス・ドラッグ・ロックンロールの混沌が最後まで続く。
     文体が妙に乾いている。そこがリアルで無性に怖い。多分、本当に壊れた人間(作中に主人公が人形みたいだという描写がある)というのはこういう思考をしているんだろう。特に、無意識に起こる焦点のずれ、他人が真剣に話している隣りで全く脈絡のないことを考える主人公(彼は窓の外を眺めるのが好きらしい)。こういう書き方は誰でもできそうで実際はできるものではない。
     この小説がどうして芥川賞をとったのかは今となってはよく分からないが、おそらく重要なのは「何もない」ことだろう。ストーリーは行き当たりばったりだし、登場人物の謎や過去が特に明かされるわけでもないし、愛や平和や友情などのメッセージも皆無(ドラッグは怖いなとは思ったが)。あるのは詩的な感性のみ。それをどう評価するかは人によってかなり異なるに違いない。

  • んーよくわかりませんでした!w
    リュウは龍なんでしょうか、だとしたら破天荒な若者だなぁとか思ったりして。初の村上作品でしたが独特でしたね。少しあとの作品も読んでみようかな。

  • 村上龍さんの若い頃の超有名な一冊。
    が、この内容に高い評価をみいだすのは難しい、理解できない。
    これは実体験を小説に?読んで気分は晴れないし、モヤモヤ〜で。
    タイトルのキャッチーは惹かれるが。

  • 30年ぶりに読み返してみた。

    当時もわからなかったが、今読んでもわからない世界…。

    でも題名は好き。

    12/09/16-96

  • これ、買ったのはいつのことだったか…。
    たぶん、中学3年くらいだったかなぁ。
    っていうと、なんて早熟な!!と思われそうな内容ですね、これってば。

    昔は読書と言えばライトノベルが8割を占めてた私がなぜこれを買って読んだかというと、当時好きだったバンドがインディーズで出したアルバムの中に「BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー」ってタイトルの曲があって、それがこの本をモデル(?)に書いた曲だと知って、この曲が好きだったから読みたくなってね。
    で、ほとんど読書をしない親が芥川賞ってことでこのタイトルも作者も知ってて、そんないい本(?)なら買ってあげる!ってことでハードカバーで買ってもらって読んだらば、こんなディープな内容だったという・・・。

    で、内容ですが、簡単に言えば「生と性とドラッグ」の話。
    とりあえず田舎の中2女子にはディープすぎた。
    ただの生と性ならまだよかったんだけど…ドラッグ描写がどぎつくて、こりゃ作者も経験者でしょ?でなきゃこんなリアルな描写ありえない!っていうくらいリアルでした。
    表現がっていうより、表現法が、なのかなぁ。
    ドラッグでラリってるときは怒涛の流れとモノローグとセリフの区別のなさ。
    それがやけに怖くて、でもどんどん読み進めてしまった。
    そしてラスト、自分の血を見せてくれたカケラ…それが「限りなく透明に近いブルー」。
    これがタイトルにつながるなんて、なんてかっこいいんだ!と思った記憶が。
    かっこいいっていうとちょっと違うけど…そのときの感情をうまく言葉で表せないや。
    とにかく私にとって、すっごく印象に残る本となりました。
    でもちゃんと読めたからよかったものの、普通は中2女子が読む内容じゃないね、何度も言うけど!w

    ちなみにこの小説を元に曲を書いた方は、同じくこの小説を元にさらに小説を書いてらっしゃるんですが、内容は「この小説を元に」じゃなくて、まんまパクりで笑いましたw
    ラストがこれとほぼ一緒なんだけど、その表現方法の差に苦笑…って感じw
    パクりの方は非常に陳腐ですww

  • 厭世観、諦観を極彩色で彩った感じ。10代の頃に読めばかっこいいと思ったような気がするけど(笑)アラサーとなった今では、ああ自分に酔ってるな…とだけ思った
    とはいえ、小物や情景描写、五感の描写はラリってる最中というのもあるんだろうけど、怖気が立つようで、こちらも鳥肌を立てながら読んだ。

  • うーん?ドラッグを描ききったから芥川なの?

  • 主人河野心理描写がしっかりと書かれており、読み込んでしまいました。
    芥川賞(?)だからか、難しい表現も多いですが、おもしろかったです。

    【鹿児島大学】ペンネーム:オジ
    ------------------------------------------------------------
    鹿大図書館に所蔵がある本です。
    〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21182152717 (11巻)
            ⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21103109521 (英語版)
    -----------------------------------------------------------

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/406112823X
    ── 村上 龍《限りなく透明に近いブルー 19760709 講談社》
     
     村上 龍  作家 19520219 長崎 /籍=村上 龍之助“W村上”
    /19760705 芥川賞 19790303 映画
    http://homepage1.nifty.com/naokiaward/akutagawa/senpyo/senpyo75.htm
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C2%BC%BE%E5+%CE%B6
     
    http://q.hatena.ne.jp/1319523646#a1111797
     対ドル円レート ~ 限りなく一円に近づくダラー ~
     

  • ひたすらドラッグ&セックス仲間でタムロしてる話。ドラックを使った事がなければ書けないのでは?としか思えない起承転結のない群像劇。主人公のラリ最中描写多し。一緒になって酔って読みたくなる本。

  • 村上龍さんの作品は好きなものはとても好き(そうでないものも一部ある)。これも、20年ぐらい前に一度読んでいましたが、読み直してみました。荒廃した生活描写が前半続き、なんというか、話としてはついていけない感覚なんですが、後半に入って仲間たちの別れ話やフルートのはなし、リリーの部屋での精神錯乱?/開放?のストーリーはとってもいい。うまく表現できないのですが、いいムードというか、若者ならではの鬱積したエネルギーを感じます。
    日曜の昼に公園で読みました、周りの家族連れの醸し出す明るい雰囲気と全くマッチしない内容でした(苦笑)。

  • 中学生の時にドキドキしながら読みました。まさに衝撃。忘れられない1冊。ずっと大事にしていましたが、昨年、とある作品の中に詰めるためにシュレッダーに掛けました。最高の処理、最期だった、と思っています!

  • 30年くらい前の母の本を読みました。
    若者のもどかしさみたいなのが感じられました。

  • 初めて読んだ村上龍作品。
    読んだ時は10代だったから、ちょっと衝撃的な内容だった。
    セックス、ドラッグ、パーティ三昧・・・本当にこんな事してる人達がいるのかと思った!全く理解できない世界。

  • 当時美大生だった村上龍さんの処女作がいきなり芥川賞をとり、その内容、タイトル、受章年齢の若さとともにマスコミで取り上げられ大きな反響を呼んだ作品。タイトルの持つ透明感は鮮烈な印象を与え、かなり売り上げを伸ばしたと記憶している。

    内容はドラッグの日々とアンニュイな思考。舞台は米軍基地のある福生市。ドラッグも福生(基地)もディティールの一つに過ぎないのだろうがファッション化されていくことの怖さを抱きつつ、全体を覆うゆるい浮遊感が、当時は新鮮だった。
    芥川賞の選考委員の間でも好みが大きく分かれた、と聞く。

全53件中 1 - 25件を表示

限りなく透明に近いブルーを本棚に登録しているひと

限りなく透明に近いブルーを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

限りなく透明に近いブルーを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

限りなく透明に近いブルーの文庫

限りなく透明に近いブルーの文庫

ツイートする