100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

  • 5977人登録
  • 4.23評価
    • (1613)
    • (502)
    • (826)
    • (30)
    • (13)
  • 1088レビュー
著者 : 佐野洋子
  • 講談社 (1977年10月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061272743

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
綿矢 りさ
ばーじにあ・りー...
綿矢 りさ
にしまき かやこ
ダニエル キイス
岡崎 京子
シェル・シルヴァ...
有効な右矢印 無効な右矢印

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)の感想・レビュー・書評

  • 100万回生き返っては
    様々な飼い主のもとで
    死んでゆく猫。

    あるときは
    一国の王の猫であったり、
    あるときは
    船乗りの猫。

    あるときは
    サーカスの猫であり、
    またあるときは
    泥棒の猫であったりと様々。

    飼い主たちは
    猫の死をひどく悲しんだが、
    猫自身は
    死ぬのなんか平気だった。

    あるとき猫は、
    誰のものでもない
    野良猫となり、
    やがて一匹の白い猫に恋をする…。



    愛するということ、

    好きになることの
    不思議さ。

    かけがえないものを失った時の空虚さ。

    人生の意味、

    誰にでもある
    言葉にはできない
    そんな感情や疑問を
    奇跡のように
    絵本の中に閉じ込めた作品です。


    もう今から20年も前になるけど
    子供が読むものと思っていた
    絵本を読んで
    衝撃を受けたのは
    この作品が初めてでした。


    愛する白猫が死んで
    猫が顔をくしゃくしゃにして
    最後に号泣する場面は
    今でも鮮やかに思い出せるし、

    これほど悲しい泣き顔を
    自分はそれまで
    見たことなかったんですよね…。


    繰り返される生の中では
    人との出会いは勿論、
    愛の存在さえも
    なんの意味も持たない。


    一度きりの人生だからこそ、

    愛が、

    人が、

    今ここにあるものすべてが
    輝きを増してくる。



    なぜ猫は最後に
    もう一度
    生き返らなかったのか?

    それは自分自身の人生を生き、
    誰かを愛することの意味を知って、

    何度も生き返ることの
    無意味さを理解したからだと
    自分は思っています。



    もう後悔はしたくない人、

    今の人生に迷ってる人、

    いつか終わりの来る
    人生から
    逃げてしまってる人、


    本当に1人でも多くの人に
    読んで欲しい作品です。


    子供のころ読んだ人も
    大人になって
    また読み返してみると
    また違う感想を持つだろうし、
    自分自身の答えが
    それぞれ見つかるんじゃないかな(o^-^o)

  • 100万回生きて、100万回死んだのに、一人の飼い主も愛せなかったねこ。
    だけど、101万回目に、のらねこになって、はじめて自分のねこになったねこは…。

    誰かへの愛
    愛した誰かに愛される幸せ
    愛する誰かと寄り添う幸せ
    別れの哀しさ

    101万回目にして、ようやくこのような感情を知るねこは、とても愛おしく、とても哀しいです。

    けれど、それだけではなく、ねこの姿には、

    自己への愛や傲慢さ

    そして、

    愛されても愛せないこともあること
    愛しても愛されないこともあること
    束縛のない自由の身だからこそ得られるものがあること

    といった、ある種の真理が込められている気がします。

    ラストの一行には、きっと、ねこは、100万回もの間、心のどこかで孤独に探し求めていたものを、101万回目にしてようやく手にできたからなんだろうなあ…としんみり。

    きっと、もう、探す必要がないくらい、ねこは十分幸せで、そして、十分哀しかったのだったのだと。
    100万人の飼い主の気持ちに想いを馳せたかはわからないけども…。

    たった30ページなのに、本当に色々なことを思う絵本です。

  • 色々なご縁があり、頂いた絵本。
    絵本=子どもの為。
    という、イコール関係が勝手にあったが、この本で見事に崩れた。

    だいぶ昔に、読んだ時には「猫、死んだのだ・・・。」それぐらいしか、軽くしか感じられなかったが、実に奥深い。


    白猫に会えたことで、白猫を一生懸命愛して、いってしまった。

    100万回生き返り、100万人の人に飼われた猫。


    色々奥深く、難しい本だけど読むたびにそれを味わさせていただけるのがまたいい♪

  • 妹が息子に買ってきてくれた一冊、久々に読みました。
    ラストはなんとなく覚えていましたが、こんな始まりだったかとあらためて。

    居場所を見つけるという事は、どこか哀しいけども、それでも温かく。
    大人になってから読んでも、シンと深く感じ入ってしまいました。

    なお息子は最初の方の「きらい」のフレーズの連続と、
    猫の絵が怖かったらしく、まだ読む気にはならなかったらしいです。

    いつか自分で手に取ってくれるといいなぁ、なんて。

  • 100万回も死んで100万回も生き、100万人の飼い主と出会ったのに、誰のことも愛さなかったとらねこ。そんなとらねこもついに愛を見つける。
    愛する猫が死んだ時、今まで何人もの飼い主たちが自分の為にしてくれたようにとらねこは大声で泣く。とらねこは何かを感じる事が出来たのかな?その涙には100万人の飼い主への思いも入っていたのかな?ラストのページが意味することは?
    愛を知らなければ本当に生き、本当に死ぬことにはならないということだろうか。愛、深くて難しい。

  •  100万回死んで、100万回生き返ろうとも たったひとつの大切な愛に巡り合えるのは難しく、そしてとても大切なの事だとこの本は教えてくれます。
     自分が大好きだった猫が、自分より大切なものを見つけられたとき、きっと読んだ人の心も幸せな気持ちにしてくれる絵本です。

    対象年齢:読み聞かせなら2歳位から ひとりよみは5歳位から

  • 最後に猫が号泣する場面にもらい泣きをしました
    かなり読んでる人が多い作品とのこと

  • 幼い頃親に読んでもらって以来、内容もすっかり忘れていた。
    娘の絵本を探しているとき、絵がなつかしくて書店でたまたま手にとって読んでみたら、唖然とするくらいにいい本だった。

    同時に、ダメだなあと思った。

    涙が出そうなくらい感動したのだけれど、子どもはおそらくこの本を読んで(読んでもらって)、共感はしても感動はしないはずだ。なぜなら子どもは、まだ100万回生きられるはずだから。
    逆に、100万回生きられないと完全に諦めている自分がいた。

    この絵本は折りにふれて思い出すべき本だと思った。1度しか生まれ死ぬことはできないと信じている大人にとっては、100万回生きることが可能だということを思い出させてくれるし、100万回生きることのできる子どもにとっては、けれども1回だけを生きることに全力を注いでみることのかけがえのなさをそれとなく感じることのできる本だ。

  • 「100万分の一回のねこ」を読み、絵本を再読。
    こんなにも深く感じいる絵本だったとは…
    こんなにも絵が力強く魅力的だったとは…

    10年前に読んだときはさらーっと流していた。今は私が変わったからかな。様々な思いが浮かぶ。

    また10年後に読んでみたい。
    きっとまた新しい発見があるだろう。

    本当に100万分の一通りにも読み方や感じ方があるんだろうな。余白や余韻があって、人それぞれに感じられるいい絵本。

    トラ猫は白い猫を愛したから死んだのかな。
    それとも愛を受け取ることが出来るようになったからかな。
    だってそれまでも飼い主に愛されていたもの。

    でも、「自分のねこ」を生きたからかな。
    自由に。

    一冊の絵本から様々な角度で人生を考えられる。
    子どもも大人も。

  • 「きっとふるさとは土地ではなくて人なのかも知れない」とエッセイに書き残している作者。引越し回数も多く、どこに移り住んでも「どこの土地にも特別な思い入れはなかった」という。長年の母親との確執と紆余曲折を経て、それでも晩年に心が帰った場所は、美しく真っ白な頭髪になった認知症の母のもとだった。そんな作者の軌跡と人生観が、この作品に凝縮されているように感じられる。

    「猫は9つの命を持つ」という諺をしのぐ100万回というタイトルと、何か言いたげな表情のトラ猫のこの装丁には、どことなく哀愁が漂っているように感じられ、縞模様のセーターを着たようにも見えるトラ猫が(作者が子供の頃によく着ていたという母親の編んだセーター)、佐野さん自身だと思うと切ない。

    もう25年以上も前の話になるけれど、たまたまつけた某テレビ局の番組で、確か岸田今日子さん(だったと思う)が朗読をし、この絵本が1ページずつ画面に映し出されていた。子供向けにしては妙に残酷な物語だったので、しばらくチャンネルを変えずに物語の結末まで見届けたことを覚えている。その後、結局気になって絵本を買った。それ以来時折読み返しているのだけれども、ここに描かれている真実に辿り着けるまで何度でも生き返るしなやかで打たれ強い心に触れる度、このトラ猫から元気を与えてもらっているような気がする。

  • ずっと「いま読んでる」状態にしておきたいとおもいます

  • この本の存在を知ったのは、10代の頃。某連続ドラマの一場面で、主演の男性が(いしだ壱成だったか堂本剛だったか?)ヒロインにプレゼントとして贈っていたのがこの絵本だった。表紙絵とタイトルが印象に残った。なんかちょっと、オシャレだな、と思った。

    初めて読んだのは、22~23歳の頃。小学生が書いた読書感想文集みたいな本に載っていた5年生女子の感想文が、なんだかとても良い文章で・・・(苦笑)。
    どこかで見覚えのあるタイトルだ、と、連ドラの一場面を思い出した。いい機会だし、もととなる絵本を読んでみよう、と思って手に取った。

    感動。
    子供の絵本としても、もちろん面白い。
    「いのち」を考える本として読むこともできる。
    究極のラブストーリーとして読むこともできる。
    一読で、大好きな本になった。
    何度も読んだ。

    奥さんが妊娠中、胎教として大きくなったお腹に向かって読み聞かせた。
    何度も何度も何度も何度も読んだ。
    膨らみ始めたのに気づいてから、出産5日前までだったので、期間は、たぶん半年前後。
    読み聞かせのレパートリーは、大好きな絵本を選びに選んだ3冊のみ。
    仕事の飲み会で帰宅が深夜になった日以外は、平日・休日・盆・正月を問わず毎日読んだ。


    生まれた子はいま、大の本好き。
    佐野洋子さんのおかげかしら。

    あ、もちろん、「100万回生きたねこ」も、お気に入りらしい。

    ★5つ、10ポイント。
    2000年12月頃.初読。

  • 大人になってから絵本を読むと「癒し効果」があると聞いたので、さっそく読んでみた。
    (幼い頃に読んだ記憶無し)

    あっという間に読んで泣いた。なんだこれ。深すぎ。
    子供たちはどんなふうにこのストーリーを解釈するんだろう?
    大人では想像できない方向の答えが出てきそうで、親戚や友達の子供たちにヒアリングしてみたい気分。

    「そばに いても いいかい。」ってワタシも言われてみたい(笑)

  • どういうわけか(←そこ、深くつっこまない!!笑)、100万回生きたという猫ちゃんの話。
    この猫ちゃんは常に誰かに飼われていたので、いつも“誰かのもの”だった。

    そうして飼い主たちとの出会いと別れを繰り返すうち、猫ちゃんは初めて飼い猫ではなくノラ猫になった。
    初めて“自分のもの”になった。
    そこで初めて、自ら誰かの側にいることを求めるようになる。

    ラストは救いがないようでいて、実はそうでもないような…複雑な気持ちにさせられた。
    猫ちゃんは飼い主たちがことごとく嫌いだったんだけど、そんな人間たちの気持ちも、最後は少し分かったのかもしれないなと思った。

  • 何度読んでもしみる、切ない絵本。図書館の中を歩いていると、ふと読みたくなるのでした。もう何度目かわからないけれど、何度読んでもまた読みたくなる、僕が何かを語る必要なんてない、素敵な切ない物語です。

  • バレエを習っていた子どものころ、『100万回生きたねこ』をテーマに発表会をしたことがあった。

    大人になって改めてこの本を読んで、涙が出た。

    『からくりサーカス』という漫画も思い出される。
    「永久に死なぬ身ならば、あなた様は何をなさるでありんすか?」ー「したら、わしは女子に惚れるこつができるなあ。」※からくりサーカス23巻より

    本当に好きな人、愛する人ができれば、人間変われるものなのかもしれない。

  •  99万回生き返った自由な猫が、100万回目の生で初めてであったのは美しい白い猫。
     何よりも自分が一番だった猫が、自分よりも大切なものを手に入れそれを失ったときはじめて涙を流します。 そして、もう生き返ることはありませんでした。

     何回読んでも泣いてしまうため、読み聞かせには向かないかも。自分でじっくり読む一冊。
     贈り物にしたい本でもある。

  • 落ち込んでいるときに何気なく読んだら泣いてしまいました。

    わたしにはどうして白い猫が現れないんだろう。

    本当のしあわせはきっとこういうことってわかるのに。。

  • 圧倒的に大人向けの絵本だと思います。
    初めて読んだのは結婚する前で、わたしも白い猫をみつけて共に人生を歩みたい、と思ったものでした。
    絵本を読んで泣いたのはあれが初めてだったと思います。
    何度も何度も読んだのに、今読んでもまた泣きそうになってしまう。
    すごいパワーのある話です。

    愛を知らずして生きていくことの虚しさと
    人生における愛のなんたるかを
    この本は愛ということばも使わずに教えてくれます。

    わたしの一生手元に置いておくつもりの本です。

  • タイトルのまま「100万回生きた」わけではなく、100万回死ぬことができなかったネコのお話。

    1匹の猫が何度も生きていろいろな人や猫に愛されながらも愛することを知らず、転生を繰り返す。
    誰にも飼われず、自由に生きるなかで美しい白猫に出会い、愛することを知る。
    そして白猫の死を前に、猫は初めて涙を流す。
    しかし、白猫の本当の気持ちは最後までわからない。

    自由の中でしか本当の愛は得られず、愛することと愛されることは違う。
    そんな風に思いました。

    大人のための絵本だと思います。

  • 100万回死んで、100万回生きたねこ。
    彼はあるとき白いねこと出会う。
    それこそが本当の人生の始まりだった・・・。

    物語の結末部分、
    自分も最期をこんな風に迎えることができたらと思います。
    大好きな絵本です。

  • 短いストーリーだが、深い本。
    愛されるより愛したい。
    100万回生きたのは、白いねこに巡りあうためだったのかな。

  • 読み聞かせのたび涙が出そうになって声を詰まらせてしまう。
    傍らのチビがいつもそれを不思議そうに見ている。

  • 大好きな絵本です。
    何度読み返しても、切ないとも温かいともいえない涙が滲んできます。
    絵本という短いお話でこんなにも色んな気持ちが込み上げてくるなんて。
    ねこ、本当の幸せになれたんですね。

    パタン、と本を閉じたとき、その音が心にしみます。

  •  その昔、娘のために購入した絵本だが、図らずも自らハマってしまった。命とは、家族や仲間とは、死とは。そして愛とは。人との繋がりとは。様々な読み方が可能な、そして様々な暗喩が込められている秀作である。
     読み継がれているのもむべなるかな。
     1977年刊行。

全1088件中 1 - 25件を表示

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)に関連する談話室の質問

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)に関連するまとめ

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)はこんな本です

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)のKindle版

ツイートする