100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
4.23
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本棚登録 : 10768
感想 : 1379
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061272743

感想・レビュー・書評

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  • 勝手に始めた「人気の絵本の特徴を見つけよう」の試み3冊目。
    こちらも絵本コーナーに行けば必ず平積みされていると言っても過言ではない超名作。
    だけどあらすじはすっかり忘れており、今回再読して、そういえば最後こういう結末だったわ!と懐かしい気持ちに。
     
    簡潔にまとめると、死んでは生き返るを繰り返してきた主人公のネコが、白ネコに一目惚れし、一途に求愛し、やがて家族となり、最期は彼女の死と共に自分も隣で永眠するというお話。

    再読して感じたのは、
    ・単純に人生やり直せるの羨ましい
    ・白ネコへの一途なアタック微笑ましい
    ・愛の力は偉大

    子供の時にどう感じたかをはっきり覚えていないことがかなり悔やまれるが、幼少期の自分には、猫がいろんな人生送るという部分が魅力的に映っていたんじゃないかな?と思う。
    大人としては、ラストの一途な愛とか、家族愛みたいなものの大切さを伝えたいという意図も大きそうだが、私はこのラストの展開完全に忘れてたしなぁ…。
    ストーリー展開は起承転結が割とはっきりしていて、猫の色々な人生というワクワク感、愛の力と感動のラストという要素もあり、男女関係なく楽しめる絵本だなと感じた。

  • 誰を愛し誰に愛されたかが一番大切な事だったんだね。

  • 6歳の息子が衝撃を受けていた。
    どなたかの考察を見て、白猫を愛したことで、ねこは今まで100万回愛されていたことを知って泣いたんじゃないかって解釈になるほどと腑に落ちました。猫の泣き顔がすごく印象に残っています。白猫は本当に綺麗。

  • どういうわけか(←そこ、深くつっこまない!!笑)、100万回生きたという猫ちゃんの話。
    この猫ちゃんは常に誰かに飼われていたので、いつも“誰かのもの”だった。

    そうして飼い主たちとの出会いと別れを繰り返すうち、猫ちゃんは初めて飼い猫ではなくノラ猫になった。
    初めて“自分のもの”になった。
    そこで初めて、自ら誰かの側にいることを求めるようになる。

    ラストは救いがないようでいて、実はそうでもないような…複雑な気持ちにさせられた。
    猫ちゃんは飼い主たちがことごとく嫌いだったんだけど、そんな人間たちの気持ちも、最後は少し分かったのかもしれないなと思った。

  • 大人になって読むことでやっと意味がわかる、そんなことを思う絵本

    他者を愛するということは愛しくて哀しくて辛くて幸せ

  • 久しぶりの再読。
    ラストをすっかり忘れていて。
    白ねこと子供ができて、歳をとって、
    白ねこが息をひきとって、ねこはけっして生き返らなかったんだ。
    100万回も生き返ったのに、最後は幸せだったんだね。

  • 久々に読んでみたくて読んだ。 そばにいていいかい。 の一言が深いな。 つまらないプライドなんていらないんだ。 愛する存在ができてよかった。 時間という期限があるから 自分の人生を大事に 人を大事に生きないと

  • とらねこの物語。娘が子供のころに読んでたのを思い出し。65歳になって読みました(笑)
    これは、大人の絵本でもありますね。かわいそうなとらねこ・・・。でもおばあさんと住んでた時、のらねこになったときは気楽でよかったですね(笑)そして、白いねこと出会って本当に幸せな暮らしができましたね!

  • 子供の頃に読んだ絵本を改めて再読。
    おおまかなストーリーは覚えていたけれど、けっこう猫の死に方が残酷だったりして(サーカスで失敗してまっぷたつにされちゃったり、女の子と遊んでいるうちに首をくくられちゃったり)こんな内容だったのかと細部に驚いた。
    そして巻末の奥付の刷数にまた驚く。3桁の刷数の本、はじめて見たかも。
    長く長く愛され読まれ継がれている絵本なのだと思う。
    ごくごく単純にまっすぐに他者を愛することとその幸せをうたった絵本だ。

  • いろんなふうな読み方が出来るふうなお話の絵本
    100万回生きたんじゃなく100万回死んだの方が正しいのに
    そうしていないのがにくい

著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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