あきのかぜがはしっていくたびに、そよそよとゆれるのは、すすきのほ。さやかは、すすきのなみをわけて、やまぶどうをさがします。そこでであった、しらないおとこのこ。もりのおくへ、たくさんのにもつをはこぶというので、てつだってあげることにしました。そのおとこのこや、とちゅうでであった、うさぎやりす。みんな、もりのおくにいる、きれいでやさしい「あのひと」へのおとどけもののようです。あのひとってだれ?あつめたもので、いったいなにをするのかしら──?
『うみのいろのバケツ』『ばらいろのもり』『しろいおくりもの』と続くシリーズのラストを飾る本作。個人的に冬が微妙でしたが、今回はタイトルとなった「きんいろのあめ」の場面がとても綺麗で好きです。ことりたちが羽ばたく場面も。色使いが好みだわ〜。ただ、コンがさやかを連れてくる方法と、そのことに対するおんなのひとの反応が気になりました。素直におんなのひとの手伝いをお願いしたら良かったのに……。断られると思ったからかな?おんなのひとも、悪びれもしないのもどうかと思う。