黄色い風土 (講談社文庫)

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (765ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311473

作品紹介・あらすじ

日本列島を北から南へ連続して起った6つの変死事件――奇妙な新婚旅行の男の変死と花嫁の失踪。この不可解な謎を内偵した週刊誌記者若宮四郎の取材活動は、事件の背後に暗躍する黒い集団の全貌を追及し、富士山麓の樹海に対決する。飽くなき記者魂と、現代社会に巣喰う悪への挑戦を描く本格推理の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和34年から「北海道新聞」「中日新聞」「西日本新聞」に連載された作品。舞台は、熱海、小樽、名古屋、岐阜で起こる溺死に見せかけた連続殺人事件。第2次大戦での偽札作戦、それが戦後、偽ドル作りへと引き継がれ、殺人事件に発展するというストーリー。雑誌記者が主人公となって事件の真相を追う。時代的に、熱海が新婚旅行先となっており、これが事件の発端となる。700頁を超える長編。

  • 中盤くらいまでは良かったが、終盤あっさりまとめられた感があったので残念だった。

    最後のどんでん返しの前までに、黒幕の描写がやたら多かったので、何となく何かがあるなという気持ちにさせられた。

    松本清張らしい作品だったが、少し違うような気持ちにもなった。なぜだろう。
    この時代、この世代の時に読んでみたかった。

  • すらすら読める

  • 「影の地帯」同様、圧巻のどんでん返しが待っていた。東京駅ホームでの、主人公のふとした疑問からすべては始まる。清張作品の中でも、被害者数が際立って多い。容赦なく関係者を殺害していく悪魔の正体とは・・・。

  • 日本列島を北から南へ連続して起った6つの変死事件――奇妙な新婚旅行の男の変死と花嫁の失踪。この不可解な謎を内偵した週刊誌記者若宮四郎の取材活動は、事件の背後に暗躍する黒い集団の全貌を追及し、富士山麓の樹海に対決する。飽くなき記者魂と、現代社会に巣喰う悪への挑戦を描く本格推理の傑作。


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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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