妖怪 (講談社文庫)

  • 119人登録
  • 3.19評価
    • (5)
    • (7)
    • (29)
    • (4)
    • (2)
  • 15レビュー
著者 : 司馬遼太郎
  • 講談社 (1973年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (641ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311510

妖怪 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今まで読んだ司馬作品のなかでは一番おもしろくなかった。
    室町という時代背景や日野富子があまり好きでなかったり、メインの登場人物が架空であるというのが理由かも。あまりキャラクターに感情移入できず、ストーリーに入り込めませんでした。司馬作品は長編でも長さを感じないほど引き込まれるのですが、妖怪は長いと感じてしまいました。

  • 面白い話ではあったが…惜しむらくは、源四郎のふがいなさか。兵法の修行に行ってきても、唐天子にやられるやられる。とはいえ、室町時代の京都をうろつき回っているような雰囲気に浸ることはできました。

  • 歴史小説として読めば応仁の乱へのプロローグとなりますか。足利幕府の脆弱さ(基盤領地の少なさ)、都市部民衆の疲弊、架空権威に近づくための貴族の権勢争い。引きづられる武家。小説自体は好きな司馬遼太郎の伝奇妖術仕立て。主人公の?熊野源四郎のキャラクター弱く、感情移入のツボが見つけづらい。唐天子は強烈。Kindleにて、物語の終わりに気づかないまま終わりました。舞台の時代設定のみが私には貴重でした。いよいよ未読の司馬遼太郎の長編、なくなりました。

  • 司馬遼太郎マイナー長編。
    何となく読んでみた。

    舞台は室町幕府8代将軍足利義政の時代の京。
    そこへ熊野から6代将軍足利義教の落胤を自称する熊野源四郎が上るところから、物語は始まる。

    「都へ出て、将軍になろう」と正気で言う「野性と典雅さのいりまじったふしぎな若者」で何やら怪(快)人物を思わせる主人公、と来れば司馬読者なら期待するというもの。

    ところがこの源四郎、腰が定まらない。
    都で義政の正妻日野富子の兄日野勝光の食客になり、義政の側室お今を除くよう依頼されるもお今に憑く幻戲(めくらまし)使い唐天子にいいように騙され、それを打ち破る術を得るべく関東へ兵法の修行へ。
    修行の成果で幻戲使いにとって苦手な人間になるも、またもや唐天子に散々に操られて右往左往。生き霊のまま富子のもとへ行ったりお今の屋敷に忍び込んで捕まったり一揆に巻き込まれたり。
    自分を鍛え直すために西国へ武者修行へ赴き、幻戲の通用しない、唐天子が卑屈な態度をとるしかない男になって帰ってくる…んだけどやっぱり唐天子に憑かれてフラフラと。

    まさに本文にあるように、「人生の漂流民」。常に周囲に流されてる。
    物語の中で源四郎が能動的になるのは兵法修行についてだけ。
    主人公としての魅力はゼロに等しいです。
    この一事だけでも司馬作品として異色。

    もうひとつ異色なのは、ストーリーに本筋がないこと。
    京を覆う末世的雰囲気、義政の後継者問題を巡る陰謀、それに利用される源四郎、妖しい術を用いる唐天子…
    それら全てが輪郭の曖昧な物語を形づくっている。
    その総体と言うか様のことを、「妖怪」と言えば言える。
    冒頭にあるように、「この時代にはこんなやつがいた、というはなしである」に過ぎないとも言えるのかなぁ。

    ダラダラ書いたけど、司馬作品としては駄作だと思う。
    なので星3つ。
    司馬初心者にはオススメしない。
    根本的なところだけど、長すぎる。司馬遼太郎の伝奇・幻想小説は短編に限る。

  • 主人公が貧弱で終始周囲に振り回されるために、読み手も一緒にあっちこっちに振り回されて頭が回らなくなります。やはり妖怪は司馬さん。

  • 室町時代、応仁の乱前夜の混乱した世相が題材。

    主人公源四郎は将軍の血を引くと自負する兵法者だが、唐天子なる妖術使いに翻弄され続ける。
    司馬遼太郎の作品で主人公がこれほど頼りないのも珍しい。

  • 2012/01/18読了。おもろくない。邪宗門と同じ。期待を裏切る。

  • 室町時代の将軍家のお家騒動。しかも主な登場人物は妖怪を飼っていたり取り付かれたりと、ある意味ファンタジー作品。京都が舞台だけど、京都だけに昔からの地名が今もほとんどそのまま残っているのかな。そのせいか、東寺の近くに泊まった時、酔って記憶が無くなったことがあったな。今思うと妖怪のイタズラだったのかな? なんてことを思い出してしまった。

  • 妖怪や幻術、混沌とした世相が特徴な室町時代を感じることができた。11.4.23

  • とにかく主人公が騙されまくり、修行する度「今度こそ!」と思わされてはやっぱり騙され、最後はどうにかなるかと思ったらどうにもならなかった主人公。
    というか、源史郎を主人公と思うからだめなのか。唐天子が頑張る話だと思えばよかった。
    でもすごく読みやすかった。

  • 時代小説でも江戸時代のものでなくて、怨霊、妖怪、陰陽師、呪術師、などに支配されていた平安時代が面白い。

  • これで私は室町にはまりました。
    誰も彼もが野心を持ち、のし上がってやろうと牙を砥いでいた時代の混沌が、生臭く描きこまれています。

    司馬遼太郎作品の中で、最初に読んだのもコレ。
    「功名ヶ辻」「義経」「燃えよ剣」なんかもお奨め。

  • 妖怪、がリアリティを持っていた室町時代。
    そういう雰囲気があって面白いと思います。

全15件中 1 - 15件を表示

妖怪 (講談社文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

妖怪 (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

妖怪 (講談社文庫)はこんな本です

妖怪 (講談社文庫)の単行本

ツイートする