黒い樹海 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 195
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061311763

作品紹介・あらすじ

仙台へ旅立った筈の姉が、意外や浜松のバス事故で急死!身分証明書が不明のため知らせが遅れ、笠原祥子は事故現場へとんだが手がかりは無い。新聞社へ勤めた彼女は、姉の交友関係の男たちを追求中同僚の婦人記者と、事件の鍵を握る女性の相次ぐ殺人事件に――。マスコミに潜む人間悪を抉る推理の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 何度もドラマ化されている原作本。
    仙台に旅行に行ったはずの姉が、浜松でバスと列車の衝突事故で死亡。その妹が、姉の勤めていた新聞社に入社し、事件の真相を追うというストーリー。戦後の昭和の雰囲気が漂う。

  • ドラマを見逃したため、原作を読むことにした。
    登場する男性が全て女性にだらしないのと、主人公が若く美しく男性に好かれるタイプで、時代の古さを感じたが、ストーリーはまあまあおもしろかった。
    新聞社での仕事がわかり、興味深かった。
    松本清張も新聞社の社員だったことを初めて知った。

  • 北川景子の品や気高さが松本清張にあう!米倉涼子の次は北川景子や。向井理くんの怪しい新聞記者役も似合うな。

  • 最後になるまで犯人がわからなかった。
    途中は祥子が殺されるのではないかと冷や冷やするシーンもあり。
    緩急絶妙の松本清張作品。
    後半は駆け足だったかな。

  • 再読。
    面白かった。
    7ヶ月しか経ったいないのに、読んだことを忘れて再読。
    設定に覚えはあるものの、犯人も含めて覚えていないものだな。
    携帯電話どころか固定電話も全ての家庭にない時代。
    急な連絡は電報というのが逆に新鮮であり、電話がない時代だからこそ成り立つ展開だった。

    2014.6.8
    仙台に旅立ったはずの新聞社に勤める姉が、浜松でバス事故に巻き込まれて死亡した。姉が仕事で担当していた男たちを調べ始めると、関係者と思われる人物が次々不審な死を遂げる。
    姉は事故死なのになぜ殺人までも、という疑問はあるものの面白かった。
    事件と直接関係ないが、飲酒運転が当然のように行われていたことに時代を感じさせる。

  • 「今度のことに、その手帳を使いたいと思いますわ」

    姉を殺害した犯人の手がかりとなるものを消すために
    祥子の周囲の人間がどんどん殺されていく。
    人間の業と欲という松本清張氏の特徴が
    非常によく出ている作品。
    会話が多いので、話の進行がイマイチつかみにくい部分もある。
    しかし、その会話がキーワードをたくさん握っているため
    ストーリーにスピード感を感じれて
    より興味深く読めた。

  • 松本清張『黒い樹海』読了。新聞社に勤める姉が東北へ旅行に行くと言い残し、浜松でバス事故に巻き込まれて死亡した。真相を追う妹の周りで、関係者と思われる人物が次に不審な死を遂げる。清張先生の作品がとても読みやすいのは、過不足がないからなのだと気付く。

  • 面白かったような
    面白くなかったような・・・あまり印象が残らなかった。微妙。

  • 会話で運ぶテンポ、それぞれのキャラの立ち方が映画を観ているような作品。
    今だったら犯人はイージーな探偵役で終わりそうだが、そんな裏切りはない。
    きっちり推理小説が楽しめる。
    しかしこの時代、べろべろになってもクルマを運転するのは当たり前だったんだな〜。

  • 会話で運ぶテンポ、それぞれのキャラの立ち方が映画を観ているような作品。
    今だったら犯人はイージーな探偵役で終わりそうだが、そんな裏切りはない。
    きっちり推理小説が楽しめる。
    しかしこの時代、べろべろになってもクルマを運転するのは当たり前だったんだな〜。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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