- Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061311763
作品紹介・あらすじ
仙台へ旅立った筈の姉が、意外や浜松のバス事故で急死!身分証明書が不明のため知らせが遅れ、笠原祥子は事故現場へとんだが手がかりは無い。新聞社へ勤めた彼女は、姉の交友関係の男たちを追求中同僚の婦人記者と、事件の鍵を握る女性の相次ぐ殺人事件に――。マスコミに潜む人間悪を抉る推理の傑作。
感想・レビュー・書評
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何度もドラマ化されている原作本。
仙台に旅行に行ったはずの姉が、浜松でバスと列車の衝突事故で死亡。その妹が、姉の勤めていた新聞社に入社し、事件の真相を追うというストーリー。戦後の昭和の雰囲気が漂う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ドラマを見逃したため、原作を読むことにした。
登場する男性が全て女性にだらしないのと、主人公が若く美しく男性に好かれるタイプで、時代の古さを感じたが、ストーリーはまあまあおもしろかった。
新聞社での仕事がわかり、興味深かった。
松本清張も新聞社の社員だったことを初めて知った。 -
北川景子の品や気高さが松本清張にあう!米倉涼子の次は北川景子や。向井理くんの怪しい新聞記者役も似合うな。
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最後になるまで犯人がわからなかった。
途中は祥子が殺されるのではないかと冷や冷やするシーンもあり。
緩急絶妙の松本清張作品。
後半は駆け足だったかな。 -
再読。
面白かった。
7ヶ月しか経ったいないのに、読んだことを忘れて再読。
設定に覚えはあるものの、犯人も含めて覚えていないものだな。
携帯電話どころか固定電話も全ての家庭にない時代。
急な連絡は電報というのが逆に新鮮であり、電話がない時代だからこそ成り立つ展開だった。
2014.6.8
仙台に旅立ったはずの新聞社に勤める姉が、浜松でバス事故に巻き込まれて死亡した。姉が仕事で担当していた男たちを調べ始めると、関係者と思われる人物が次々不審な死を遂げる。
姉は事故死なのになぜ殺人までも、という疑問はあるものの面白かった。
事件と直接関係ないが、飲酒運転が当然のように行われていたことに時代を感じさせる。 -
「今度のことに、その手帳を使いたいと思いますわ」
姉を殺害した犯人の手がかりとなるものを消すために
祥子の周囲の人間がどんどん殺されていく。
人間の業と欲という松本清張氏の特徴が
非常によく出ている作品。
会話が多いので、話の進行がイマイチつかみにくい部分もある。
しかし、その会話がキーワードをたくさん握っているため
ストーリーにスピード感を感じれて
より興味深く読めた。 -
松本清張『黒い樹海』読了。新聞社に勤める姉が東北へ旅行に行くと言い残し、浜松でバス事故に巻き込まれて死亡した。真相を追う妹の周りで、関係者と思われる人物が次に不審な死を遂げる。清張先生の作品がとても読みやすいのは、過不足がないからなのだと気付く。
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面白かったような
面白くなかったような・・・あまり印象が残らなかった。微妙。 -
会話で運ぶテンポ、それぞれのキャラの立ち方が映画を観ているような作品。
今だったら犯人はイージーな探偵役で終わりそうだが、そんな裏切りはない。
きっちり推理小説が楽しめる。
しかしこの時代、べろべろになってもクルマを運転するのは当たり前だったんだな〜。 -
会話で運ぶテンポ、それぞれのキャラの立ち方が映画を観ているような作品。
今だったら犯人はイージーな探偵役で終わりそうだが、そんな裏切りはない。
きっちり推理小説が楽しめる。
しかしこの時代、べろべろになってもクルマを運転するのは当たり前だったんだな〜。