卍ともえ (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061312777

感想・レビュー・書評

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  • 帯には「作者最初の長篇時代小説」とあるが、これはホラー小説だと思う...。お由布が嫁いだ大阪・天満の油問屋が作り出す澄んだ油の秘密は、墓から暴きだした人骨。油に沈められた人骨の呪いがお由布にとり憑き、そして...という内容で、仇討ちや色・金絡みの陰謀渦巻いて、最後は阿鼻叫喚の地獄絵図、題名通りの「卍ともえ」だった...。文体は、常より読みやすかった。

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著者プロフィール

野坂昭如

一九三〇年(昭和五)神奈川県生まれ。親戚の養子となり神戸に育つ。四五年の空襲で養父を失い、のち、実家に引き取られる。旧制新潟高校から早稲田大学第一文学部仏文科に進むが、五七年中退。CMソング作詞家、放送作家などさまざまな職を経て、六三年「エロ事師たち」で作家デビュー。六八年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で直木賞を、九七年『同心円』で吉川英治文学賞を、二〇〇二年『文壇』およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞。そのほか『骨餓身峠死人葛』『戦争童話集』『一九四五・夏・神戸』など多くの著書がある。二〇一〇年(平成二十七)死去。

「2020年 『「終戦日記」を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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