よるの えんてい (講談社の創作絵本)

  • 講談社
3.54
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本棚登録 : 107
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061324732

作品紹介・あらすじ

「先生、さようなら」にぎやかに子どもたちが帰り、最後の先生が鍵をしめて帰ってしまうと、幼稚園の庭は、だれもいなくなって、さびしくなった……いえ、そうではないようです。
夜の園庭には、びっくりするほど、いろいろな生きものたちがいるのです。ほら、水銀灯にあつまる蛾やカナブン、それを狙うコウモリたち。壁にはヤモリが、見れば見るほど生きものたちがかくれています。
途中、雨がふりはじめ、雷がなり、夜が更けて、また月がでてきます。それぞれの見開きには、なにかの生きものがかくれていて、静かなドラマをくりひろげます。
【読みきかせ:4歳から ひとり読み:5歳から】

・文/佐々木洋さんからのメッセージ
『よるの えんてい』に書かせていただいたことは、あちこちでふつうに起きていることがほとんどです。ぜひご自身のお子さんの通っている幼稚園や保育園などを舞台と考え、この本を読んであげたり、読ませてあげて下さい。子どもたちは、夜という言葉を耳にしただけで、胸をときめかすものです。しかも、毎日のように自分が通っている場所で起きているかもしれないことです。 きっと、目を輝かせ、身をのりだして、この作品を楽しんでくれることでしょう。

・絵/上條滝子さんからのメッセージ
この絵本には、ダンゴムシからタヌキの親子まで、ずいぶんいろいろな生き物が登場する。いちばんの変わり者は、ミスジコウガイビルだろう。だからといって特別な役割りを振られている訳ではない。画面にいちばん大きく描いたタヌキも、登場数最多のネコ君も、小さなダンゴムシと同等の扱いだが、いろいろな生き物がごく自然な姿で登場するよう、それぞれの画面作りにはずいぶん苦心した。けれど、いつも問題になったのは、「これは園庭のどこ?」だった。そう、園庭は、今や都会ではなおさら、小さな生き物たちや子どもたちにとっての、いわばサンクチュアリなのだ。主役は、この本を手に取って想像力をふくらませて楽しんでいる子どもたちであるようにと願っている。

感想・レビュー・書評

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  • 夜の園庭を想像できる絵本

  • えんてい。

  • 園庭の片隅で密やかに育まれる虫や小動物の命の営み。
    見る機会のない時間の場所を絵本の中で見させてもらい、想像の翼が広がる。町中の幼稚園なのにタヌキまで出てくるとは!
    小規模こども園に通う6歳の息子は見返しの幼稚園の地図を見て「広い!!」とびっくりwタヌキは無理そうだけど、「おれの園にもネコなら来てるかも…」と期待に胸を膨らませていた。
    コロナ禍の前は、朝息子と登園すると園庭で発見した生き物を虫好きの子たちが見せに来てくれたなぁと懐かしい。

  • いずみようちえんの園庭
    虫や動物たちが夜活動している

  • 2y7m
    幼稚園好きだから、おもしろいかと思ったら
    夜の園庭の動植物にスポットをあてたもので
    思ってたのと違った

  • 年中さん

  • 978-4-06-132473-2 33p 2011・7・25 1刷

  • 絵本。幼稚園。夜。動物。「自然界は「24時間営業」」(p.31)幼稚園・保育園の夜はどんな様子か。巻末にそれぞれのページにいる生き物たちが細かく載っている。

  • 昼間は子供達の笑い声でにぎやかな園庭。
    夜の様子はどうなんでしょう??

    園庭にたくさんの虫や動物が集まってくる。
    実際、こんなにたくさん生き物がやってくる園庭は今のご時世、なかなかないだろうな。。。

  • 探し絵としても楽しめる絵本。

    巻末に、登場した生き物の名前がわかるおまけ付きで面白い★

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著者プロフィール

プロ・ナチュラリスト®️。東京都出身、在住。プロフェッショナルの自然解説者として「自然の大切さやおもしろさを、多くの人々と分かち合い、そのことを通じて自然を守っていきたい」という思いのもと、国内外で自然解説を続けている。30年以上にわたり、40万人以上の人々に、自然解説を行う。著書に『都市動物たちの事件簿』(NTT出版)、『ぼくらは みんな 生きている』(講談社)、『きみのすむまちではっけん! となりの「ミステリー生物」ずかん』(時事通信社)など多数。NHKテレビ『ダーウィンが来た!』など出演。BBC(英国放送協会)動物番組アドバイザー。NHK大河ドラマ生物考証者。

「2023年 『生きものハイウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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