- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061325074
作品紹介・あらすじ
よみきかせ日本昔話の3・4歳むけ夏の巻は「わらしべちょうじゃ」
あるところに、働いても働いても貧しい若者がいました。なんとか少しはらくになりたいと、観音様にお参りすると、「このお堂を出て、さいしょにつかんだものを持って旅に出よ」とのお告げ。びっくりして外に転がり出た若者が、思わずつかんだのは、わらでした。
「なーんだ、こんなものをつかんでしまった・・・」。それでも気を取り直し、わらに、つかまえたあぶをくくりつけて、歩いてゆくと・・・。
「あの、あぶほしい!」。往来の牛車の中から子どもの声がします。お供のものがやってきて、ゆずってほしいと言います。快く渡すと、かわりにみかんをくれました。
このように1本のわらから、つぎつぎ交換していって、ついには長者になるというお話。石崎洋司さんの文と西村敏雄さんの絵がお話にぴったりのひょうひょうとした味をだしています。おおよそ4分ほどで読みきかせできる長さです。
短いおまけのお話「おはなしもうひとつ」には、「しおふきうす」を収録。どうして海の水が塩辛くなったのかという、はじまりのお話です。
感想・レビュー・書評
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どんなに働いても暮らしが楽にならない男が、観音様の言葉通り”最初に拾ったもの”(わらしべ)を持って旅にでます。
道中、いろんな人に遭遇し、男の優しさは形を変えていきます。
広島県の昔話が元で、同じ内容のお話もたくさんあるようです。
対象:3、4歳から <日本の昔話>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「あるところに、働いても働いても貧しい若者がいました。なんとか少しはらくになりたいと、観音様にお参りすると、「このお堂を出て、さいしょにつかんだものを持って旅に出よ」とのお告げ。びっくりして外に転がり出た若者が、思わずつかんだのは、わらでした。
「なーんだ、こんなものをつかんでしまった・・・」。それでも気を取り直し、わらに、つかまえたあぶをくくりつけて、歩いてゆくと・・・。」 -
2019.4
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2018年度 5月 6年生
意外にもこのお話を知らない子供達が多かったようでした。
サクセスストーリーというのはどんな時代のもでもわくわくするもの!
TGさんの読み聞かせにどんどん入り込んできているのが
後ろで見ていてよく伝わってきました。
最後に男が留守番をしていたお屋敷の主人が、3年、5年と
帰ってこない所では、「あともうちょっと!」と前のめりになる皆の背中が
男を応援しているのがよくわかりました。 -
ざっくりとした絵柄とお馬さんが描かれた表紙が気に入ったようで息子が自分から手にとって借りました。トントン拍子に資産が大きくなっていく展開が親としては面白かったものの、息子の反応はイマイチ。「わらしべ」も「反物」も馴染みがないから仕方ないかもしれません。もう少し年齢が上がってから再チャレンジします。(3歳5ヶ月)
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978-4-06-132507-4 33p 2012・5・23 1刷
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物々交換。
少ない元手資産家になった人のお話。 -
私の世代は誰もが知っているだろう有名な昔話。
でも、今の子は案外昔話を知りません。
このおもしろいお話を是非聞かせたい。
西村さんの絵はページいっぱいに描かれていて親しみやすい表情で子ども達への読み聞かせにぴったりです。
巻末にもう一つ「しおふきうす」というお話が載っています。
こちらは少ない絵でお話を楽しむようになっています。
わらしべちょうじゃのお話だけを 味わうようにゆっくり読んで6分半くらい。