- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061325944
作品紹介・あらすじ
ちいさなねこがたずねます。「ぼく おおきくなれる?」
おおきな木はこたえます。「きっと おおきくなれますよ」
春、木のそばにちょうがいれば、手をのばしました。夏、木にかぶとむしがとまっていれば、体をのばしました。秋、枝の先でリスが走っていれば、ねこはそこまでのぼっていきました。
いつのまにか、ねこは木のはるか上までのぼれるようになっていました。はたして、木のてっぺんで、ちいさなねこ見たものは?
繊細な線、大胆な線、モノクロームの中に浮かぶ色が、ぎゅっと心をつかみます。まるで、大きな体と心を持つ父と、父にあこがれる息子の対話のような物語。躍動感のある筆致が、ねこの<成長>の喜びをいきいきと表現する一冊です。
感想・レビュー・書評
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ねこと木のかけあい。とてもステキ。四季を連想する花と青い空が美しかった。
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ちいさなねこが、虫や鳥たちから笑われながら、だんだん大きくなって、大きな木のいちばんうえまでのぼっていく。大きな木は、いつもやさしく語りかけくれる。
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5歳◯
ある大きな木のそばで猫が季節を感じながら成長する物語 -
「わあ おはなが とんでいるよ。/もうすぐ はるですね。//ぼく おおきくなれる?/きっと おおきくなれますよ。」
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ちいさなねこは 立派な木のように 大きくなれるかな?
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春、こねこが大きな木に自分も大きくなりたい、と木に登ろうとする。
木も大きくなれますよ、と言ってくれる。
最初は手を掛けるだけだったのが、ちょっとずつ大きくなって上へ登れるようになる。
木に登りながら、ちょうちょ、ぶどう、カブトムシ、リス、カラスにも話し掛ける。
秋が来て、冬が来る。
雪や鳥を知らないこねこは雪を見ても花びらだと言っていた。
そうして、また春になったころに、こねこはとうとう木のてっぺんまで登れるようになっていた。
木の上に広がる青い空。
そこに飛ぶ鳥を見て、こねこはまた花びらだと言うのだった。
「ちきばんにゃー」の作者の絵本。
絵はダイナミックで画力が評価されそうな感じ。
空から見れば猫も木も小さいと言うカラスの言葉はその通りだなあ、と。
雪も鳥も花びらというこねこがかわいい。 -
自由奔放な構図と色彩、猫のあこがれが素直に表現されていて素晴らしい。