二人の夫をもつ女 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061361706

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  • あなたに似た子・・・不倫相手にそっくりな二男だが、夫の子であることは間違いない。そんな折、殺人事件に巻き込まれる主婦。そして夫と不倫相手の妻が、出来ていたことを知る。
    波の告発・・・兄が死に、兄嫁の不倫相手を疑う主人公だが犯人は自分の婚約者。横領を調査されそうになっての殺害だった。
    二人の夫を持つ女・・・夫が失踪し、夫の上司とイイ仲になる主人公だったが、夫の死亡を確認した際に上司はもっと前から死を知っていたことを知る。結婚したくないから黙っていたと知った主人公は別れを決意。
    朝露が死を包む・・・婚約者を奪われた形になる女の相手が自殺。また市内での殺人。すべての犯人は元婚約者だったが、自分には何の相談もなかったことを主人公がショックを受ける。
    ガラスの中の痴態・・・作家にレイプされた主人公が、週刊誌に勤める友人のメガネを壊し、作家がいかにも真向かいに住む美少女を襲ったように芝居し、作家生命を絶たせようともくろむが失敗する話。コンタクトしてたのだった。ww
    朝は女の亡き骸・・・電話がかかってこないと妹が自殺。まあ殺人でしたが。。主人公は昔自分が夫の婚約者にやった嫌がらせで、アリバイをひっくり返すが夫は婚約者を自殺に追い込んだのは妻と知って、ブラックな結末。
    幻の罠・・・友人と会ったことを証言するのを拒んだ主人公。友人から嫌がらせをされていると思いこみ、友人の夫と寝るが強迫され殺害する。近所のこの誘拐騒ぎもあり、主人公は警察に嘘をつきまくるが、最後は自分のついたウソで墓穴を掘る話。
    夜明けまでの恐怖・・・弄ばれた男を殺害しようとする主人公。しかし失敗し、帰ったらアリバイ工作を頼んだ友人が殺害されていた! このままでは自分は疑われるかも!と主人公は必死になり、友人の婚約者まで疑うが
    友人が主人公に犯行を犯してほしくないがためのお芝居でした。。

  • 女性だからこそかける
    男女の関係の恐ろしさを描いた作品です。
    基本的に不貞行為、倫理に反した行為多数。
    なので女性には非推奨。

    基本的にはドロドロの作品が多いのですが
    最後の作品のみ割と救いようのある作品です。
    なぜならば…

    ドロドロ系が嫌いな人は
    絶対に読まないことです。
    間違いなく、気分を害します。

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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