ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061380721

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の頃に読んだムーミン。
    あの頃はニョロニョロが好きだった。
    スニフを探しにいくムーミン、素敵だなと思う。
    世界がぐちゃぐちゃにされてしまうはずなのに「ママ」が何とかしてくれるって思うのは果たしてどうなのかしら。

    黒い雨について、先輩にすすめられて、気になって。

    P51「ぼくは、見るだけにしてるんだ。そして、立ち去るときには、それを頭の中へしまっておくのさ。」
    P154「彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなぁ……」

  • 絵本だと思っていたら大間違い

    結構ボリュームのある内容の本でした。

    個性豊かなムーミン谷のメンバーが

    これまた

    個性豊かな言動を繰り返す

    発想がすごいよね

    個性もすごいよね

    なんか

    物語の内容自体は

    すごくたいしたこと無いんだけど(笑)

    各々の言動に引き込まれたり

    うなったりします。

    外国の本だから

    ちょっと共感できない部分もありつつ

    でも

    なんか

    優しかったり

    わがままだったり

    可笑しかったり

    今思い出しても

    なんだか

    のほほんとします。

    もうちょっと

    絵が多くて

    大きかったら良かったな

  • 彗星が近付くにつれて、荒れはてていく世界の描写がとてもクリアで、淡々としている。その視線はdefensiveでもoffensiveでもなくて、あくまで中立。

    ムーミンやそのほかのキャラクターの反応もとてもシンプル。彗星を恐れて、不安を感じているけれど、それは小さなものたちの頭と心で感じられる範囲の話。だから時にはダンスをしたり、歌を歌ったり、と目前の楽しみに耽ることができる。

    彗星が4日後に地球に激突する、と知ったときには、私もこのムーミン達のように静かに大騒ぎができるだろうか。

    ある意味、状況的には映画の「アルマゲドン」と全く一緒だけれど、この温度の低さ。アメリカとフィンランドの違い、と片づけてしまうのは簡単すぎ?

  • 終末の気分ただよう中 さまようムーミンたち。


    彗星が落ち
    世界は破滅するだろう

    病葉の暗色ただよう
    終末に
    ひたすら
    さまよう
    ムーミンたち

    しずんだ空気も
    ここちよく
    大人になったからこそ
    ひたりこめる幻想


    ムーミンシリーズでどれか一冊だけ選ぶとしたら、うーん、これかなあ、と。

    かなり暗鬱。
    でもここちよくもある。
    ムーミンのお話全体に共通する雰囲気ではあるでしょう。
    しずんでて、落ち着ける、とてもすごしやすい、いい世界です。

    案外お子様向きと言いにくいかもしれない。
    主人公たちの行動原理もどことなく子どもじゃない。
    大人になってこそ、ひたりこめるのかもしれない。
    子供の頃読んでそれっきり、という人たちには、もう一度読んでみることを、とてもおすすめします。

    スナフキンやスノークのお嬢さん(後述のアニメではフローレン)など主要なキャラとはこの話の途中で出会います。

    アニメ「楽しいムーミン一家」(TV東京系列やったかな?)はかなり原作の雰囲気を出していた(冒険編になるまでは)。
    たぶん、岸田今日子さんの声で有名な最初のアニメよりもデキそのものはいい。

  • ムーミンシリーズの第1作。

    ムーミン谷に近づいてきた彗星のことを調べるために、おさびし山の天文台に向かうムーミンとスニフ。途中で出会ったスナフキンやスノーク、スノークのおじょうさんと仲良くなり…

    ムーミンの悪口のセンスが最高にcool
    「おまえは死んだ豚の昼寝の夢みたいなやつだな!」

  • ムーミンシリーズ1作目。彗星から逃げ惑うムーミンと仲間たち。
    「彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ…」
    「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになると、あんなに、ひとりぼっちになってしまうのさ」

  • 2010.01.10.読了

  • ムーミンのお話の中で、いちばーん大好きなお話。
    ハラハラしちゃう。

  • ムーミンの童話シリーズ第2弾。

    ある日ムーミン谷に嵐がくる。
    翌朝も晴れない空をみて、ムーミンと友達のスニフは、スナフキンという放浪の旅人も仲間に加え、その原因を調べに山のてっぺんの観測所へおとずれる。
    そして、すべての天変地異は『彗星』がムーミン谷に近づいているせいだということが判明したのだった。

    ムーミンの親友『スナフキン』やガールフレンド『スノークのおじょうさん』の初登場作品。

    だんだんとちかづいてくる彗星、それにおびえるムーミン谷のひとびとの心細さが伝わってくる。

  •  いきなり地球滅亡の危機なのか!
     ほんわか、のんびりな世界を予想していたので、びっくりの展開。
     地球に迫る彗星。干上がった海の底を歩く冒険。まるでジュール・ヴェルヌの世界のようだ。

     第二作はどんな風なのか期待が高まる。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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