百合のリアル (星海社新書)

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著者 : 牧村朝子
  • 講談社 (2013年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385429

百合のリアル (星海社新書)の感想・レビュー・書評

  • タイトルがもったいない。レズビアンはもちろん、ゲイも異性愛者もそうでない方も、セクシャリティの違和感有無に関わらず手に取って読むべき一冊だと思いました。

    自分自身の事がよくわからないため、最近この手の本を読んでいます。自分はどのカテゴリーに入るのか、そればかりを追っていました。でもこの本を読んで分かったことは、それは無意味であるという事。第三者の理解を助ける「箱」にわざわざ入る必要はないという事。人は十人十色、各々それぞれ色々です。

    「自分」を生きる第一歩となりそうな本でした。

  • とても大切なことが書いてある。是非、多くの人に読んで欲しい。同性愛を通して異性愛の本来のあり方も見えてくるというのが私が感じていたことだが、見事にそれを実証してくれた。マイノリティとして社会で生きる知恵。国籍や性別の壁。セックスのこと。生きた教科書だ。

    ・アルゼンチンのジェンダーアイデンティティ法
    ・日本の男性の4.9%,女性の7.1%が同性愛者
    ・自分で選び取った名前はアイデンティティ、他人に付けられた名前はカテゴリ
    ・各国で同性カップル法制定後、出世率に大きな変化無し
    ・男と女や女と女ではなく、いつもあなたとわたし
    ・人付き合いの基本は、自分にも他人にも誠実に聴くこと、決めつけないこと、否定しないこと、言いふらさないこと
    ・「おばあちゃんは、孫の結婚相手が男か女かなんてことよりいい人かどうかずっと大事」

  • 『「性に対するあり方は、無理には変えられないものなのよ。それは誰にとっても同じだわ。そうあること自体は、間違ったことなんかじゃないのよ」』(p198) 「性を手がかりとして、自分を知るため」の本だと思った。言葉で分けられない気持ちは、割り切る必要なんかなくて。何が普通かそうでないかなんて決定的なものもなくて。凝り固まった常識を一旦外して、自分や他人を見つめなおしたらどうか、と提案してくれる優しさを終始感じた。タイトルで何かが限定されそうなのが惜しいなぁと思うくらい、本当に幅広く考えられる良い本だと思う。

  •  LGBTの解説書のような内容で、会話形式であったり漫画があったり大変読みやすい。
     性アイデンティティを区別するにも様々な概念があると紹介されているなか、私は性別を区別すること自体意味がないというポモという概念が気に行った。

  • ちょこっとだけ読んだ。
    これいいなあ。そのうちちゃんと読みたい。

    セクマイの本。だけど、みんなのセクシュアリティの本。
    レズビアンというのはこういう人ででもこういうケースもあってゲイはこういう人だけどこんなパターンもありでトランスの人とこう重なる部分もあるけど違う部分もあってヘテロといえどもここは他人事とは言えず……要するに人それぞれです。という話。

    だよねー。
    性別なんて自認はもとより生物学的な部分さえグラデーションだから、すべての在り方を説明しようとすれば、分類分類で細切れにして、結局「この人の場合はこうです」としか言えなくなる。

    マイノリティの多様性を語ったら、マジョリティの多様性にも気づかないわけにはいかない。
    だから、誰もこぼさずに人を考えるには、みんなを違ったものとして受け入れるのが確実かつ簡単だ。

    分類して細かい定義をいちいち覚えるのは大変だけど、
    人づきあいに必要なのは相手の好みを把握することじゃなくて、
    わからなければ聞く、無理強いしない、それだけなんだよなあと思った。
    真摯かつ軽快に、自分の頭で考えさせる。

    マジョリティじゃない集団がまったく目に見えない存在にされている間は、ざっくり定義して「マジョリティとは違う、こんな特徴を持った人がいる」と主張しなければ存在を気付かせることができない。
    名前の付いたマイノリティグループの存在を認識されたら、やっと個々の在り方を語れるようになる。
    セクシャルマイノリティもマジョリティも合わせて、セクシュアリティの多様性を分断せずに楽しく語れる本がでてくる時代なんだなあとホクホクしちゃう。

    レズビアンをみて「美人なのにもったいない」とか、ゲイを評して「女性の気持ちをわかってくれる」とか言っちゃうような、きっちり分類された枠の中で生きている人にぜひ読んでもらいたい。

  • 惜しくもジェンダー論に終始しているように感じた。幅広い層にわかりやすく説明したかったのだと思いますけども。

    20代~30代前半くらいには納得できる説明(自分の感情が第一!多様性を認めよう!的な)ですね。ある意味で若者論でもあります。

    重要な,「自分の考えを理解してくれない,むしろ押し付けてくる厄介な人対策」に効果的な対処法がないのは,作者も苦労しているんだろうなと感じた。
    そういう人とはできる限り努力して避けるようにするのが鉄則だろうけども。。

    なお,本編中に良く出てくる「レズ」という用語はエロ用語として使われていないので,変に意識して読むと内容が入ってこないので注意です。
    そういえば,本編中では百合という用語はほぼ出てこないし,百合=同性愛として用いられています。
    百合男子が想像しているものは書かれていませんよ(笑)

    最後にぶっちゃけですが,「レズをカミングアウトして親と勘当した話」をさらりと流すのを見て作者に幻滅してしまいました。
    頑張って説得したけど駄目だったというわけでもなさそうですし,知りたくなかったですね。。

  • レズビアンの著者がいろんな人に読んでほしいと執筆。この本を読み、恋愛に性別なんて関係ないという気持ちがより一層強くなった。日本ではセクシャルマイノリティに対して差別や偏見が強いせいか、セクマイの方々が生きづらい世の中のような気がする。この本を読んでちょっとでも理解を深めたらいいと思う。

  • 百合のリアル
    異性愛規範(ヘテロノーマティヴィティ)=一夫一婦
    性自認…自分が思う自分の性別
    性他認…他人が思う性別
    性役割(ジェンダーロール)
    MtF(Male to Female)
    FtM(Female to Male)
    アルゼンチン「ジェンダーアイデンティティー法」
    生物学的性別(セックス)
    社会的性別(ジェンダー)
    シスジェンダー…他人に判断された自分の性別を自分も選んでいる
    トランスジェンダー…他人に判断された性別ではない性別を選んでいる
    Xジェンダー…男でも女でもないあり方を選んでいる
    ヘテロセクシャル…自分と異なる性別が恋愛対象
    汎性愛、全性愛(パンセクシャル、オムニセクシャル)…バイ+どちらとも言えない人
    無性愛(アセクシャル)…他者を恋愛性的対象にしない
    非性愛(ノンセクシャル)…恋愛対象にはするが性的対象ではない
    モノアモリー…一対一合意の恋愛関係
    ポリアモリー…3人以上全員合意の恋愛関係
    ヘテロフレキシブル…将来的に同性を好きになっても抵抗ないと言う人
    ヒジュラ…インドなどの南アジアで、肉体は男性だが身形や立ち振舞いは女を選択している人。
    はにわり…半月は男性、半月は女性として過ごす人。20世紀前半まで日本にあった。
    カトゥーイ…タイ版ヒジュラ。性産業以外には就職できないという差別的扱いを受けていたが、近年改善に向かっている。
    三人婚…2012年ブラジル
    一妻多夫…ヒマラヤ
    バイキュリアス…自分をバイかもしれないと思っている人
    複性愛(ポリセクシャル)…性別が男女のみではないと考えたうえで複数の性別を恋愛対象にする
    半性愛(デミセクシャル)…基本的に他者を性的対象にしないが、強い絆で繋がった相手は性的対象とする
    対物性愛(オブジェクトゥムセクシャル)
    問性愛(クェスチョニング)…性のありかた未定
    ポストモダンセクシャル…分類は無意味だと言う人
    結婚しないリスク…①医療現場で他人扱いされ、緊急治療室に入れなかったり、手術の決定権が無いこと②贈与税免除対象外③遺産相続できない。賃貸物件の名義人が死んだら残された方は退去を命じられる可能性が高い④親権が片方にしか認められない⑤外国籍のパートナーに在留資格が降りない
    同性カップル法…デンマーク、オランダ、フランス、ベルギー、フィンランド、スウェーデン、アルゼンチン、ハンガリー、ドイツ、アイスランド、イスラエル
    貝合わせ(トリバディズム)

  • 「祖母はわたしの同性婚を知り、こんなふうに言ってくれました。『おばあちゃんは、朝子の結婚相手が男か女かなんてことより、いい人かどうかの方がずっと大事だよ』」。人が人を好きになること、それってやっぱりすごく素敵だ。そう思える本。

  • いわゆる、レズビアンの方々が読む本ではなく、LGBT当事者/非当事者関係なく読めます。登場するキャラクター同士の会話もテンポ良く、共感して読める部分もあります◎

  • 分類して名前をつけることで便利に使える。でも、誰かが決めたカテゴリに自分を当てはめる必要はない。当たり前だけど、うっかりすると忘れてしまいそうな大事なこと。セクシュアリティに関係なく、いちどきちんと向き合ってみるといいと思いました。また、男性同性愛に関する情報よりも女性同性愛に関する情報は少ないと感じていたので、その点でもためになる本だと思った。

  • 確か2年ほど前に「この本、いいよ」と言われたことがあって、それからいつか読みたいと思いつつ、今になってしまった。というのは、つい最近知り合いが「レズビアンのことが知りたい」と言い出して、そのときにこの本を思い出して薦めたのだが、自分が読んでないのに薦めるのもなんかおかしいかなと思ったのだ。

    「本当のモテを考える恋愛セミナー」で集まってきたのは、シスヘテ男女2人、MtFレズビアン1人、自分のことはまだよく分からないけどもしかしたらレズビアン?1人の計4人がレズビアンの先生にいろいろ教わる、という体裁を取っていて、各章の導入部分が漫画なので、入っていきやすく、またほとんどが登場人物5人の会話形式なので読みやすい。

    題名の「百合のリアル」って何?という話なのだが、多分別の「リアル」なものを求めていた人にとっては「なんじゃこりゃ」な話になると思うが、一方で確かにこれがリアルだよなあ~とは思う。ただ、ここにも書かれているように、これはいくつかの例を挙げたに過ぎず、ここに書かれていることだけがすべてじゃない。著者の牧村さんは自分がレズビアンであると言うことに対し、いろんなことを悩み、考え、いろいろ経験し、そしてその結果「自分はレズビアンである」という考えに達したようだが、わたしは「自分がレズビアンである」と言うことに対しては全く悩んだことがない。「なんだ、そうだったのね」程度にしか思ったことがない。そういう意味でもこの本で挙げられていることはほんの一部に過ぎなく、これを読んですべてが分かるわけではない(ということを著者もあちこちに書いている)。

    まぁこの本はレズビアンについて、というよりも性のあり方、要するにセクシャリティについて一緒に考えてみましょうみたいな話もある。また同性愛者をめぐる法律的な話(いわゆる同性婚)に対して、自分はどう関わればいいのか。レズビアンはどうやってセックスをするのか、という話からセックスをする、ということは結局どういう意味を持っているのか。あとはカミングアウトの話もあった。そういう意味では「性を巡る考え方」全般について触れた本だと言えると思う。そういう点ではなかなかいい本だと思う。

    が、最後の章の著者の考え方とわたしの考え方はちょっと違っていて、まぁこの部分はこの人の考えなので、別に否定はしないけど「誰もが加害者に成り得る存在で、誰もが被害者に成り得る存在」と結論づけるのは、わたしはあまり好きではない考えだ。というのは、同じ人格を否定する言葉を投げつけられたとしても、多数者と少数者ではその受け取り方が違うとわたしは思うからだ。多数者は例え「多数者である部分」を否定されたとしても、自分が異常でこの世から消えてしまいたいとまでは思わないだろう。しかし、少数者にとって「少数者である部分」を否定されると、自分が異常でこの世から消えてしまいたいと思ってしまう人もいる。そのことで悩む人がいる。だからこそ、少数者なのだ。

    (例えばシスジェンダーへテロセクシャルに対して、性的少数者が「シスヘテのくせに」と言ったとしても、シスジェンダーへテロセクシャルは自分がシスジェンダーへテロセクシャルであることについては、それが「普通」でそれが「多数」だから、そこの部分については何も悩むべき要素がないと言うこと)

    そう考えるのは、別にわたしがシス異性愛者に対してひどい言葉を投げつけたいから、というわけではない。わたしには、いわゆる「ヘイトスピーチ」は多数者に対してはヘイトスピーチたり得ないということが常に頭にあるからだ。そういう意味では日本国内では圧倒的多数者である日本人に対する「日本人ヘイト」は有り得ない(こう断言するのも、実はちょっと違う部分もあるのだが(日本人であることについて悩む人もいなくはない)、でも「日本人ヘ... 続きを読む

  • 人に薦められて読んだ本。同性愛者とか異性愛者とかそういうようなおおざっぱな枠組みにしばられるんじゃなくて、自分が好きだって思える人をまっすぐ好きでいることが幸せなんだろうな、って思いました。やさしい気持ちになれる本です。

  • その手の人たちには生死に関わるほどの問題なんだろうけど、そうでない人にしてみれば、忌憚なく言えばどうでもいい・関わりたくないと捉えられていることは変わらない。その現実を無視してジェンダー論を弄ぶかのように細分化先鋭化させても、マジョリティは離れていく一方である。理解ある人も多い海外からジェンダーの概念を輸入するより、日本の人心風土に即した解決策を見つけなければならないのでは?
    加えてヘテロ憎しを隠そうともしない著者もどうかと。そこさえ我慢してればジェンダー論を学ぶ本としては悪くないのに。

  • 『同居人の美少女がレズビアンだった件。』を読んでから、牧村さんの新書を手にとって読み始めるようになりました。『同性愛は病気なの?』と合わせて購入し、最後まで読まさせていただきました。

    メインはレズビアンの話のようでいて、内容はしっかりした「ジェンダー/セクシャリティ」全般に関する入門書です。いろんなキャラクターが出てくる対話形式なので読みやすくていいですね。何もレズビアンに限らず、どんなセクシャリティの人が読んでも面白く読めるのではないでしょうか。

    しかし、複雑で分かりにくく取っ付きづらいセクシャリティの話を、非常にラフで分かりやすい言葉に落とし込んで書けるというのはすごい。「性のあり方」について考えるということには、どうしても自分の体験を通した先入観が最も強烈に働くがゆえに、理解しようとする前から拒絶反応を示してしまうということが付きまとうものです。この本ではそこをうまく解きほぐす工夫が全体的に行き届いている。「モテ」という、レズビアンに限らず多くの人が悩むところに間口を設けるというのもその一つですが、ここらへんはもうさすがという他ない。そして、こういうラフなところから間口を設けていながらも、内容まで単なるラフということはない、やはり背景としてものすごく勉強してらっしゃることも伝わってくる。『同居人の…』で牧村さん自身のライフヒストリーを読まさせていただいたこともあって、決してご自身で悩み考え抜いてきただけでなく、多くの人と対話する中でご自身のセクシャリティと向き合ってきたということがあって書ける文章なのだと感じられます。

    にしても、「モテ」ってなんでしょうねぇ。「誰かしら彼氏/彼女を作らなければいけない、彼氏/彼女がいない自分は未熟なんだ」という強迫観念でしょうかね。「自分の性欲のはけ口が欲しい!」という貧困から来る飢えなんでしょうかね。私はこれまで「モテたい」という欲求をどこか「生殖本能」だとか「動物として当然の欲求」だとかと考えて、無疑問的に肯定してたところがありました。そういう中で、「世の中には男と女の2種類しかいない」「男は女を愛し、女は男を愛するものだ」ということを当然、常識、普通、自然なこととして、そうでない人を異常だと、変わった性癖なのだと考えるということがあったのだと思います。
    セクシャリティの多様性というところに目を向けると、そういうことが決して当たり前でないことをまず知らされます。そして、当たり前でないことを知らされると同時に、当惑が起こります。同性愛に関して言えば、例えばこんなところでしょうか。「同性愛は異性愛とどう違うの?」「そもそも本当に愛なのか、愛は成り立っているのか?」「何か愛でないものを愛だと勘違いしているのでは?」……。このような「未知に対する当惑・疑念」をどう乗り越えていけるのか。ここに根本的な課題があります。百合に限らず、多様なセクシャリティを生きる人達の「リアル」をなぜ私達が知らなければいけないのか。「未知に対する当惑・疑念」故に自分も他者をも傷つけてきたからです。性差別においては、誰もが加害者であり被害者だと思います。

    私はこの本を通して、「自分」という性のあり方を受け取っていくことが本当に大切なことなのだということを教えられました。そして、「自分」という性のあり方に立てば、そして自分以外の人もそれぞれ固有の「自分」という性を生きている人だと思えば、ある意味我々は皆「異性愛者」だとも言えるのではないでしょうか。「性のあり方は誰かと同じでなければならない」ということすら、やはり強迫観念でしょう。誰もが異なる性のあり方をしているし、誰一人として同じ性のあり方をしていない。そこに立って、では「自分と異なる性のあり方をしている他者とどのようにつながって、愛していくか」を考え直さなければならないのだ... 続きを読む

  • これまでクィア理論やゲイスタディーズはゲイ男性の側から語られることも多く(語られたとしても多くはフェミニスト女性の立場からだった)レズビアン女性は長らく沈黙の時代が続いていたので、違和感を覚えるセクマイ女性も多かったことと思う。その意味ではこの本はかなり画期的な著書と言えるのではないだろうか。牧村さん自身の体験も交えつつ、対話形式でLGBTについてより細分化された基礎知識が語られている。セクシャリティについて悩む思春期の子たちにも読んで理解を深めてもらいたい一冊です。個人的には泣けた。

  • レズビアンだけでなく様々な性の種類に対する考察。
    導入に漫画があるのが良いですね。
    オスとメス、男と女は違うという事。

  • 16.apr.4

    レズビアンとセクシャルマイノリティ、それを定義する社会、さまざまな視点から噛み砕いて書かれている良書。

    私は差別をしない、マイノリティを理解したい、という一心で、世の中が貼ったラベルに固執気味だったことに気づいた。
    「レズビアンの人はこう考える」という決めつけをしかけていたと思う。そこに気付けたことが大きい。

  • マジョリティと思われる人々にも、必ずマイノリティとなる要素があると思う。
    性的指向に限らず、自分のことに置き換えて想像力を働かせることが、出来るかどうか。

  • 某日本人妻を訪ねる番組で、フランスで同性婚をした女性、ということを覚えていたので気になって買いました。
    セクシャルマイノリティだけの話じゃなくて、多様性を認めるという話に繋がるのかな。何かの枠に人を当てはめたがるのはよくやってしまいがちだな~と感じます。分からないから分類したい。自分と他人という枠で括りたくなる気持ちはまだまだ消えないかもしれないけど、もっと想像力豊かに相手のことを理解して、自分ができる意識の変化をしていければいいなと思いました。

  • 『百合のリアル』という題ではありながら、所謂「百合」の話はほぼ無く、レズビアンについても後半にやや詳しい話が出る程度。「モテるとはどういうことか?」という単純な問いから始まり、「集合体ではなく、個人として自分や相手、社会を見ることが大切」という結論に達する。つまりこれは、LGBTをきっかけに人生について考え始めた人への人生指南書のようなもの。と、いうわけで、二次元ではない三次元という意味で「百合のリアル」を知りたくて読むと拍子抜けするかな。ホモとかゲイとかレズビアンってどーいうこと? って人はもちろん、人間関係むずかしーい、或いは僕って何状態の人にもおすすめ。セクシュアリティよりパーソナリティ、という、界隈では有名なフレーズが、以前よりぐっと説得力を持って聞こえるようになる。

  •  タイトルが悪い。
     百合だけではなくもっと、広いターゲットにアピールできる本だと思う。
     モテるってどういうことなの、好きってどういうことなの?という、ごくシンプルな問いに対して、正解はなく、自分の中で答えを出すしかないということをわかりやすく示した本。この「なるほど」と思わせる明快さはすごい。
     カテゴリ分けではなく、タグを着けたり外したりという考え方はいいなぁと思う。恋愛に限らず、ついつい「この人はこういう人だ」とカテゴリ分けをしてしまうけれど、タグだよなぁと。
     作者さんは実際に女性と結婚されてるからこのタイトルなんだろうけれど、どんな人でも読んでほしい。むしろ高校生くらいの時に読みたかったなぁ。

  • 性的指向はヘテロセクシュアルとゲイとレズビアンとバイセクシュアルだけではなくて、パンセクシュアルとかアセクシュアルとかたくさんあって、しかもそれですべてではなくて、名前ついてないのもたくさんあって、もはやおそらく一人ひとり違うんだろうな、って。可愛い系が好き・キレイ系が好き、あまーい人が好き・ツンデレが好き、みたいなレベルの話で、ほんとに同じ好みの人はいなくて、どれもいい、みたいな感じなのかなあと思った。
    あと、トランスジェンダーの人でも(今回はこの呼び方で許してほしい)全員が性転換手術を受けたいわけじゃないってのも知らなかった。トランスジェンダーでレズビアンとかもありうるってのも思いもよらなかった。
    他のセクシュアルマイノリティーズに関する本より当たりが柔らかくて、基礎知識が手に入ってよかった。知ってますます、カミングアウトされた時の接し方の正解がわからなくなったけど、でも無知識の欠如で傷つける可能性を減らしていければいいなと思う。とりあえず、ヘテロの友だちと同じ感じで、「彼氏(彼女)いるの〜?」みたいな感じかなあ。

  •  自分のジェンダーを通じて、自分を理解するきっかけになる本――それが、この本を読み終えた後の率直な感想だ。

     そもそも、私がこの本を購入した理由は、タイトルに心が惹かれたと同時に、LGBT論についての本を求めていたからだ。
     が、この本は今までの同性愛者による同性愛論にありがちだった、異性愛者敵視の雰囲気は受けなかった。そうではなくて、この本が言いたいコトは、ジェンダー・アイデンティティについての論証のひとつなのだ、という印象を強く受けた。

     それゆえに私は本書をLGBTの方々や、いわゆる「百合」「薔薇」を愛する方々のみならず、むしろ上記の三つを毛嫌いする方々こそ読むべきだと強く思っている。その理由は読者一人一人が自身の性理解を再確認するためである。

  • 百合のリアルというタイトルに惹かれて手にとって見たけれども内容はレズビアンだけじゃなくて、すべての人に向けてのジェンダー論、人としての在り方、性自認といった真面目な内容。

    タイトルから連想されるレズビアンだけに向けたお話でもレズビアンの自伝でもありませんので、そのあたりはご注意を。

    さまざまな立場の人たちとの対話形式で進んでいく。
    難しい言葉を使わずにとてもわかりやすい。

    いろいろな人に読んでもらいたい一冊です。

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百合のリアル (星海社新書)の作品紹介

パリで国際同性婚した著者が語る、「女の子同士」のリアル
私は、女性として生まれ、最愛の妻と結婚をしました。同性愛者は“少数派”です。しかし、決して“少数”ではありません。自身が同性愛者であることを公表する人も増え、セクシュアルマイノリティの知識は、現代人の基礎教養となりつつあります。女の子同士はどこで出会うの? どうやってセックスをするの? 家族へのカミングアウトはいつ? 同性同士の結婚って可能なの? 私の経験からお話できることのすべてを、この一冊に凝縮しました。私と一緒に、「性」と「知」の冒険に出ませんか? あなたの“百合観”変わりますよ。

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