- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061385542
作品紹介・あらすじ
私たちは「訴訟」のことをなにも知らずに生きている
「訴えたい」と思ったことはありますか? もしくは「訴えられそう」になったことはありますか? ネットワークが発達し、LINEやツイッターなど、コミュニケーション手段が日々進化していく中、かつての生活からは想像もつかないトラブルが発生する世の中になってしまいました。そして、それがどんなに小さな火種でも、訴訟に発展しないとは言い切れません。だからこそ私たちは、紛争解決の最後の手段である「訴訟」を知らずに今を生きる訳にはいかないのです。本書では、訴訟のプロである弁護士が勝つために考えていることを通じて、民事訴訟の仕組みを明らかにするとともに、トラブルを未然に防ぐための思考を提示します。
感想・レビュー・書評
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●民事訴訟はゲーム。だから勝つか負けるかは弁護士の腕による。だから弁護士に任せてしまうというのが良い。
●どの裁判所に提訴するかで、その訴訟を裁判する裁判官が変わる。だから裁判所選びはとても重要である。
●民事訴訟は真実発見の場では無い。
●腕の良い弁護士は弁が立つことではない、文章が凄いのです。ストーリー作りが上手。
●優秀な弁護士ほど相手を選ぶ権利がある。ただ相談だけであれば受けてもらえる可能性がある。相談を受けてもらって、代理人を断られた場合は「どなたか弁護士の先生を紹介してもらうことはできませんか」と言ってみることをお勧めする。
●弁護士ほど、弁護士の事情に詳しい人間はいません。
●「弁論主義」①裁判官は、当事者が主張していない事実を、判決の基礎にしてはならない。②当事者に争いのないない事実は、そのまま判決の基礎にしなければならない。③証拠により事実を認定する際には、必ず当事者から提出された証拠によらなければならない。
●税務署所の場合。地方裁判所では、リベラルな裁判長が担当することがままあり、税金を可能な限り低くしようとする考えを経済人とした合理性があるじゃないかと考えたりする。これに対して高等裁判所の裁判長クラスになると、税金を逃れるなんて許せないと言う発想が強く出る傾向にある。巧みな法解釈を行うことによって、課税処分が適法になるように工夫してしまうのである。最高裁判所では最近はどちらかと言えばリベラルな傾向がある。
●訴訟にならないために弁護士が考えていること。支払う気がない、謝罪がない、つまり「誠意がない」トラブルの原因はこれが1番多い。そう感じた人が最後に民事訴訟を提起する。 -
著者は税務訴訟が専門の弁護士。税務訴訟を色々と例に出しながら、民事訴訟の一般的な流れや知識と、訴訟に向けた弁護士の「勝つための思考法」が書かれている。ドラマでよく見る法廷シーンは刑事訴訟がほとんどのため、民事訴訟というのが刑事訴訟とは様々な点で違うことに驚いた。良心に従い勤勉に仕事に励む法曹関係者に我々の生活が守られているのだなと、頭が下がる。未知の世界を垣間見れて、興味深く読んだ。
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民事訴訟と弁護士の思考を大掴みするには丁度良い。メリハリが効いてて予備知識が無くてもすぐ読める。
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現役の弁護士が、文字通り裁判に勝つためにどうするかを具体的に指南する一冊。
裁判の実態、その前の調停の話など、どれも知らない世界でとても勉強になった。 -
もうちょっと具体的な弁論のことを書いてるのかと思ったのだがほぼなし。
民事訴訟についての入門書?みたいなもんか。
これはこれで面白かったが、多少でも法学齧った人間だと、ああ、懐かしい、現場はそうなのね、くらいか。 -
少額訴訟の原告をやった経験上裁判はしんどいなという体験を経ているので本書の言わんとしていることはすごくわかる。でもやっぱり伝わりづらいよね。
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題名とは異なり、弁護士の探し方・頼み方、訴訟の仕組みを紹介。思考術の本ではない。
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[雑感]
■全体としては良書。
しかし,弁護士のポジショントークの感は否めない。 -
法律家の思考がわかりやすく記されている。
文章も私好み。