インド人の謎 (星海社新書)

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著者 : 拓徹
  • 講談社 (2016年6月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061385887

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インド人の謎 (星海社新書)の感想・レビュー・書評

  •  インドと聞けば女性がひどい目にあっているというイメージ以外あんまりないのだが、それについてもちゃんと言及している。いわゆる「インドビンボー旅」とかそういうオモシロ苦労本とは一線を画している。
     それから児童労働者について、ただ単に優しくするだけでは何の解決にもならない、複雑な事情も書いている。【こうした子供たちはつらい労働生活のなかで他人を「階級」の物差しでしか測れなくなっていて、彼らと「親しくなる」ということは半分、「なんだ俺らと同じ低い身分の人間か」といって彼らから馬鹿にされることを意味する】とか切ないが納得できる。

     性的嫌がらせについては、【インドではまだ保守的な男女関係が主流なものですから、彼らは外国人女性が自由に旅行する姿を見たとたん、ああ、これは「女性は家でつつましく」というインドの伝統をこわす悪徳のかたまりだ、こんな悪い女に対して男は何をしてもかまわないのだ、というふうに考えてしまうのです】とある。アングレーズ、外国人達のふるまいにうんざりしながらも、その人々に依存しなければ生きていけない。そうなると、いろんな感情が或る日突然爆発して、思考停止の状態に陥る。日本にとっての西洋人コンプレックスのようなものだろうか。
     それから、【わたしたち日本人を含む外国人旅行者のほとんどは、やっぱりグローバルな経済格差を都合よく利用してインドを訪れているのです。にもかかわらずわたしたちは、本来は貧しいインド人のために存在しているところの格安レートで自分たちも買い物したり、各種サービスを受けたりすることを主張し、それがかなわないと「サギだ」「インド人は性格が悪い」といって怒ったりします。】という、痛い所もちゃんと書かれてある。
     あとイムラーン君と、イムラーン君を見抜けず恋に落ちた日本人女性が味わい深い。
     そのイムラーン君に無礼なことをされて著者もキレるのだが、これもとてもいいエピソードだ。【イムラーン君がいつか日本人女性と結婚して国際的に観光業を展開するという夢を抱いているのも知っていました。彼がかつて日本人女性ハントに明け暮れていたのも、半分はこの目標があってのことでした】ただ、どんな無礼なことを著者にしたのかは書いていない。気になる。ハントされた側にとっては黒歴史だから、この日本人女性もインドのいい思い出として綺麗な映像に脳内を編集し直しているだろう。めでたしだ。
     僕もベトナムで夜のバーで飲んでいたら、インド人女性が話しかけて来て、英語をもっと話せたら確実にお持ち帰りできる感じで、とにかく海外のその国にとっての外国人女性というのはもう入れ食いだというのがわかった。英語をうまく話せないことをどれほど悔やんだか。そのあと日本人女性が二人来て、話が盛り上がって、クラブハウスに一緒に行ったら、背の低い方の女が大麻の臭いをかぎわけていた。「あ、この臭い大麻~」「え」「いや、私は吸ったことないけれど」「……」となりの背の高い方は黙っていた。名前は、マナミとマナコです、と思いっきりとってつけたような偽名を使っていた。僕は本名をどうどうと名乗っていた。「本名なんだ」と反応して、自分が偽名使ってることをばらしていた。そのまま二人が使っているホテルの部屋まで案内された。僕の泊まっているホテルより星が一つ多いところだった。その後いったいどうなったのかはこの著者と同じように、多くは記すまい。日本人女性に限らず、海外では、ある枷が外れるので、スキー場での出会いと同じようなものが起こる。独身男性には、海外旅行で出会う日本人留学生や遊び盛りの日本人女性をすすめる。ただし20代半ばであることが大事である。相手は偽名やごまかし、なかったことにまですると思うので、大変に便利である。30代だと色々問題をかかえて海外に来ている。気を付けるべきだ。海外旅行や... 続きを読む

  • ‪インド在住歴のある研究者がインドの謎を解き明かす。旅行者として不思議と思っていた事も様々な理由が分かることで腑に落ちる。同時にカーストや宗教、貧困など日本には馴染みのない物事の本質も解説。深く知ることでまた違った印象を持った。‬

  • 短期間ながらインドへ行ったので、インド人目線をなんとなくわかったつもりでいたが、生活者としてのさらに詳しいインドを知れた
    新しい気持ちでまたインドへ訪れたくなった

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インド人の謎 (星海社新書)の作品紹介

インド滞在12年――気鋭の研究者が、インドの「謎」を解く!
神秘、混沌、群衆……インドにはとかく謎めいたイメージがつきまといます。こうしたイメージは、興味をかき立てるだけでなく、往々にして私たちとインドとの心理的な距離を拡げてしまいます。そこで、なにはともあれ「謎のヴェール」をいったん剥ぎ取ってしまおう、というのが本書の趣旨です。なぜ、カレーばかり食べているのか? なぜ、インド人は数学ができるのか? なぜ、物乞いが多いのか? 本書はこれらの疑問に、歴史・地理・文化といった分野の知見を駆使してお答えしていきます。そして、「謎のヴェール」を剥ぎ取った時、より魅力的なインドの素顔が見えてくるはずです。さあ、ともにインドの素顔を確かめる旅に出ましょう!

インド人の謎 (星海社新書)はこんな本です

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