現代中国経営者列伝 (星海社新書)

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著者 : 高口康太
  • 講談社 (2017年4月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061386136

現代中国経営者列伝 (星海社新書)の感想・レビュー・書評

  •  各章の冒頭が素晴らしい。雑誌「表現者」か何かで、ある企業家か役人の局長みたいな人が、「いまの中国のお金持ちは大変なお金持ちです。日本のお金持ちなんて……」と言っていたのを思い出す。中国崩壊論がたまに叫ばれている中、こういう熱いレポートは、読んでいてめちゃくちゃ面白い。また、松下幸之助や渋沢栄一の自己修養的格言と比べて、中国企業人のどこか冷めた面白さがある。

    「企業経営とはすなわち人間経営だ。小企業は事業をなすが、大企業は人間を作らねばならない」柳傳志(レノボ)

    「毎日1%ずつ成長し続ければ、70日で仕事量は2倍となる」張瑞敏(ハイアール)

    「売り場は戦場である。戦場で命令違反があれば「殺す」しかない」宋慶後(ワハハ)

    「この10年間、日々失敗のことばかり考えてきた。成功には眼を向けないようにしてきたし、栄誉や誇りなどなかった。あるのは危機感だけだ。だからこそ、この10年を生き延びられたのかもしれない」任正非(ファーウェイ)

    「もし成功を望むならば、他社に先んじなければならない。誰も追いつけないようにしなければならない。イノベーションが必要だ。経営において最重要なことは運用モデル、ビジネスモデルのイノベーションだ。イノベーションがあって初めて、特色ある核心的競争能力を得ることができる」王健林(ワンダ・グループ)

    「今日は残酷だ。明日はより残酷だ。明後日は美しいが、ほとんどの企業は明日の夜には死んでいる」馬雲(アリババ)

    「人生は選択に満ちている。問題は取捨選択にロジックがあるかだ。冬はますます厳しくなり、リソースは減り、経済は悪化する。取捨選択の重要性はますます重要になってくる」古永锵(ヨーク)

    「強風が吹く場所ならば、ブタですら空を飛べる」雷軍(シャオミ)

  • これは面白い。「チャイニーズドリーム」の世界だ。
    「明治維新と高度成長が一緒にやってきた」ような激動の時代を一代でのし上がった8人の英雄たち。日本にもかつてそんな時代があったなぁとため息をついた。
    「ホンダ神話」や「あんぽん」も興味深かったが本書も負けず劣らずおもしろい。8人もの紹介のためやや駆け足となっている点は否めないが、中国経済界の紹介と考えれば充分だろう。
    さてしかし、今後彼らはどこまで行くのだろうか。日本のように成熟化老成化するのか、それとも世界企業として飛翔するのだろうか? 興味津々である。

    2017年7月読了。

  • 面白い。
    中国人を考える時に、日本国内の反中感情に流されてしまい忘れがちだが、彼らにも愛国心はある。むしろ日本よりかは強烈だ。
    ハイアール創業者は「中国人は永遠に祖先の四大発明に頼って生きていくのか」、その悔しさはバネにオンボロ工場を立て直したのだそうだ。
    複数の創業者の伝説の中でも「共産党からのバックアップを受け」た話が多く、日本の大企業の伝説とは異なった面白さがある。しかし日本から見るとなんとも歪んでいる。その歪みを巧みに使い勝ち上がって来た中国人経営者は優秀だ、恐らく今後世界的に展開した際にも勝ち続けるのではないだろうか。
    本書は簡潔で分かりやすく、新書向きである。筆者の著作をより追っていきたいと思った。

  • 新書ジャンルとして大変に完成されているタイトル。面白かったです。lineと提携している飲み物の会社とかアリババとかファーウェイとか。中国面白いしすごい。

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現代中国経営者列伝 (星海社新書)の作品紹介

傑物8人の列伝から読み解く、現代中国経済史!
トウ小平による改革開放政策の開始から30年あまり。中国経済は驚異的なスピードで成長を続け、ついには日本を追い抜き、世界第2位の経済体へと発展を遂げた。経済の近代化が遅れていた中国にとって、「明治維新と高度成長が一緒にやってきた」ような狂騒の時代――その中から「改革開放の風雲児」ともいうべき起業家たちが現れる。本書では、世界一のPCメーカーとなったレノボの柳傳志、孫正義からの伝説的資金調達でも知られるアリババの馬雲ら傑物8人の人生を通じて、現代中国経済の発展をたどっていく。風雲児たちの破天荒なエピソードの数々は、長期低迷にあえぐ日本人が忘れてしまった「経済成長の楽しさ」を教えてくれるだろう。

現代中国経営者列伝 (星海社新書)はこんな本です

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