- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061389069
感想・レビュー・書評
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アニメを見た段階で読むようにしています。詳細なキャラクターの感情を読むためには小説の方がおもしろいです。どの陣営もマスターと英霊がうまく噛み合わないというか、わずらわしくもどかしい関係性なのがおもしろい。どの人物も自分の信念とか願いがあって、それに向けて尽力しているのはわかるけど、うまくいかないものなんだなぁと。人生は厳しい。聖杯問答がとてもよかったです。セイバーがあわれだ。アニメにあった凜の大冒険はないのですね。原作の方が、希望が見えない終わり方なのでしっくりきます。とてもてんこ盛りで、文字数以上の読み応えのあった巻だと思いました。
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感想
ライダーの宝具は素晴らしく胸震わせてくれた。筆者は英霊たちの過去、資料を読み込んでよく調べ上げたのだろうなと思わせる一冊。 -
セイバーは切嗣の命を受けて、キャスターの討伐に出かけます。さらに、その動きを察知したケイネスも、ランサーをキャスターのもとへと送り込みます。しかし、これは切嗣の罠でした。切嗣は、ランサーと離れて行動することになったケイネスの襲撃を開始します。
一方、セイバーとともにキャスターとの戦闘に当たっていたランサーは、マスターの危機を悟り、顔色を変えます。互いに好敵手であることを認め合っているランサーの窮状を知ったセイバーは、彼をケイネスと切嗣のもとへと向かわせます。こうして、セイバーと切嗣の主従は、ますますその溝を深めていきます。
その後、ライダーがセイバーとアーチャーを誘い、酒宴を設けることになります。3人は、お互いのめざす王道を語り合うことになり、セイバーは自分が信じてきた正義という価値が、果たして王道と呼べるような貴いものなのか疑問を抱くことになります。
そこに、綺礼のサーヴァントであるアサシンが襲撃を仕掛けてきます。ライダーは宝具「王の軍勢」(アイオニオン・ヘタイロイ)を使って、圧倒的な力でアサシンを倒します。
コメディ担当かと思いきや、ライダーが意外な強さを見せたことで、ストーリーの行方が俄然気になってきました。 -
2013.11.14
聖杯問答の話大好き -
9784061389069 274p 2011・3・10 1刷
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3巻のハイライトは、泥沼化する昼ドラ陣営と、
ストーカー化するキャスター、そして王飲み会。
ちょっと違った趣の方も居ますけど、英霊が7人揃ってこの展開…。
非常に面白かったです。
ギリシャ神話だと、能力的な面は置いといて、
思想とか言動とか人間臭さがありますが、
4次戦争は特にそう云った趣がありますね。
切嗣VSケイネスは胸躍る戦いでした。
私はアニメは見ていないのですけど、この戦いを映像で見ると、
また恰好良いのでしょうね。
一寸ヤンデレてきたソラウさんが素敵でした。
そして、思想を2人の王に全否定されるセイバー…。
ギルガメッシュは何故アルトリアに興味を抱いたのかと思いましたが、
こうして見ると成程…と思いますね。
Stay nightではセイバーの思想に
そんなに違和感を覚えませんでしたけど、王問答を見ていると、
確かにセイバーは王らしからぬし、
そう云った所にも女性らしさが潜んでいたのね…と感じます。
Stay nightはまぁセイバー以上にマスターも大概でしたからね。
おかげで彼女の滑稽な所とかあまり目につきませんでした。