- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061389328
作品紹介・あらすじ
「おにいちゃん、たすけて」 花の香りをたずさえて“妹”が訪れた。
白倉由美×新海誠の魅惑のコラボレーション、第三弾!
感想・レビュー・書評
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砂緒に別れのことばを告げた朔は、間宮空音(まみや・そらね)という少女を交通事故から救出し、そのために大ケガを負ってしまい、サッカーをつづけることは絶望的となります。そんな朔に命を救われた空音は、彼と対照的な自分自身の体験を語ります。朔が七年の時間をうしなっていたのに対して、空音は眠っていたあいだに七年の時を過ごしていたのです。そんな彼女との運命の交錯になにかを感じとったのか、朔は彼女の「お兄ちゃん」になることを約束します。
ラストで砂緒に思いもかけない運命が待ち受けていたことがえがかれており、朔と砂緒、そして空音が、このあとどのような道を歩むことになるのか気になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
j
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主人公の選択で女の子が衝撃的な状態となっていた。次の巻で二人が幸せな道を見つけられることを願います。
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「おにいちゃん、たすけて」 花の香りをたずさえて“妹”が訪れた。
アカシアの緑の葉の揺れる道で、ぼくは名も知らぬ花の香りに導かれる。花の香りとともにぼくのもとに“妹”が訪れる。水が青く染まるように、ぼくは少女と帰れない旅にでる。きこえないものがきこえ、みえないものがみえる不思議な美しい少女の詔によってぼくは魔法の呪文を手にいれる。ぼくたちの初恋は鈴の音が聞こえる月の下にまだ眠っているのだろうか——。
白倉由美×新海誠の魅惑のコラボレーション、第三弾! -
他の方々も仰っているように、僕もこのシリーズの詩の様な文章は綺麗で大好きです。話の展開も好みは分かれそうですが、僕はそこまで違和感を感じませんでした。
しかし、主人公達の喋り方や話題が大人過ぎる気がしたのが頭の隅にずっと引っ掛かっていたような気がします。中学生でこんな会話はしないだろう…と。それと、軽くネタバレになってしまうかも知れませんが…
ラストシーンの砂緒ちゃんが可哀想過ぎると思いました。いくらなんでもそこまでしなくていいだろう、と作者に伝えたいです。 -
シリーズ第3巻。
主人公の朔はもちろん、登場人物たちに対して必要以上に「不幸」な展開をもってきて、ご都合主義で話を進めているようにしか感じられなかった。
結末が気になるけれど、このままの展開でだらだら続くなら、読むのをやめると思う。 -
風景が、とかじゃなくて、表現が、文章がきれい。
登場人物たちが文学少年・文学少女過ぎるきもするけど...
喩えが特に色鮮やか。
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それぞれの立場や境遇故に成長や大人について考えてることはあった。
けど朔が大きくなるにつれて、読者である自分自身に近づくにつれて、自分の小ささに気づかされるようでちょっと怖かった。
恋とか、大切なものとか。この本を通じて自分が見えるような気がした。
でも、だからと言って朔や塔太が大人、ってわけじゃなくて。
幼いうちにたくさん過ちをしなさい、とか聞いたことあるけど......