マージナル・オペレーション [F2] (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 138
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061399150

作品紹介・あらすじ

銃火が止み、子供たちは惑う──。
銃を置き、日本の高校に進学したサキ。様々なギャップとアラタへの複雑な感情に悩む彼女に訪れた、三者面談の日を綴った「私のトリさん」。
元娼婦であり、アラタの語学の教師であり、現在は難しい立場でアラタに接するホリー。そんな彼女は、アラタの心を縛ることができるのか? 知られざる女の戦いが描かれた「新しい首輪」。
停戦後、変わりゆく生活に適応できず、懊悩するイブン。ただ純粋に父を規範とする少年に、自らの狭い世界を打ち破る日は訪れるのか?(「若きイヌワシの悩み」)
そして、2014年秋の徳島マチ★アソビで行われたアナログゲーム「マージナル・オペレーション[R]」とつながる、もう一つの日本篇「子供使いの失踪」。
全てが本篇以降の時間軸に位置する、書き下ろし4篇を収録。待望の短編集第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • マジオペ、ストーリーがだらだらしてきて雰囲気もわかりにくくなってきた感じがする。それでもキャラで読めるのがすごい。

  • 短編集第2弾。前巻で期待したこどもたち視点のお話として、サキとイブンのお話を読むことができたのは良かったかな。

    サキについてはその過去の経緯と、そこから形成された(?)アラタへの想いのようなものが。イブンは彼の目指すものと、サキに抱く意外な気持ち。イブンについては特別編で初めて部隊を指揮して、改めてアラタのすごさを知ったこと。

    あと、子供ではないけれどホリー視点の話もなかなか。本編でもアラタとのやりとりが妙に子供っぽくて、正直ジブリールよりヒロイン感があって(笑)。ジブリールとその周囲がやきもきする理由がよーくわかります。

    本作以降は「改」シリーズが進行し、そちらも次で完結の模様。できれば、それが終わった後に別キャラ視点の「FIII」を出して欲しいですね。

  •  語り手が移動して、新しい情報や世界の膨らみが見られるかなぁと思ったのですが、あんまりそうでもなかったです。本編からの連想で書かれた番外編。本編読んで、読者がいろいろ想像を膨らませる、その想像の範囲内というところ。新規要素が少なかった……。
     学校に行け、行かないの話は、もっと具体的な話や、建設的な話にもっていくことはできないのかという思いになります。勧めるほうも、勧められるほうも、抽象的なレベルでやり取りしているから、どっちにも感情移入がむつかしい。
     こういう世界なんだろうって受け入れながら読むこと自体は、他の作品でもやっているし、構わない筈なんですが……この作品は、だんだんそれがつらくなってきました。

  • サキかわいい。
    相変わらずのアラタや、イブンの意外な一面、新キャラなどおもしろかった。

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著者プロフィール

ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。
第5回日本ゲーム大賞優秀賞、第32回星雲賞メディア部門を受賞した『ガンパレード・マーチ』をはじめ、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』三部作などを手がける。
その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから、「芝村ゲー」と呼ばれ、高い評価と熱狂的なファンを多数獲得している。
小説の代表作に『マージナル・オペレーション』シリーズ(星海社FICTIONS、全5巻)があり、同作は『月刊アフタヌーン』でコミカライズが連載中。また、『マージナル・オペレーション』前史にあたる新シリーズ『遙か凍土のカナン』(星海社FICTIONS)もヒット中。近年は多くの漫画原作も手がけている。
現在、世界観設定などを担当したブラウザゲーム『刀剣乱舞』が大ヒット中。Twitterアカウント @siva_yuri

「2023年 『マージナル・オペレーション [F3]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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