ユングの心理学 (講談社現代新書)

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著者 : 秋山さと子
  • 講談社 (1982年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061456778

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ユングの心理学 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • ユングに関する伝記的な記述の部分は、物語を読んでいるかのような面白さ。ユングの理論の部分は、初学者には少し難しい。最終章の「ユングと現代」は圧巻。現代社会の生きづらさが分析されている。1982年の本だが、未だ事態は改善されないどころか、悪化しているのを感じる。どう歳をとっていけばよいか考えさせられ、ぐいぐいと引き込まれた。

  • 事情により処分 2015/12

  • 10年近く前昔ユングって何だろう?と思って読んだ本。その時印象に残ったが、あまりピント来なかった。再び読み直している。初めて知る人向け書かれていて、秋山さと子さんの文章は滞りなくスラスラ読めてやさしい感じが伝わってくる。

  • 本書はユングの理論を彼の生涯を辿りながら解説すると同時に、ユングの心理学と現代との関わりについて著者の見解を述べている。古い本ではあるが、著者の見解は現在にも通じる部分があるように感じた。またユングについても簡潔にまとまっておりある程度参考になった。ただ好みがわかれる本だと感じた。哲学、心理学に興味がある人におすすめしたい。

  • フロイトより複雑で難解だといわれるけれど、ユングの方が好きです。フロイトは直接的で真向的な。たとえるなら、メスで体を裂くような療法ですが、一方ユングは迂回しながら時間をかけて、患者との信頼関係を築くことで、患者自身の口から問題を話せるよう導きます。肉体をメスで切り裂かれるのだって、患者にとって怖いことなのに、心までもメスで切ろうとするフロイトのやり方に、反発した当時の人の気持ちも分かるような気がします。もちろん、心理学の進歩に貢献するための、ひとつの方法ではあると思いますが…。

  • 読書録「ユングの心理学」1

    著者 秋山さと子
    出版 講談社

    P35より引用
    “しかし、ユングはかならずしも、そういう意味ばかりには考え
    なかった。むしろ、それは彼にとって内なる魂のあらわれであり、
    感情的エネルギーの源泉であった。”

     目次から抜粋引用
    “二つの夢
     フロイトとの出会い
     危機の時代
     内向と外向
     無意識と元型”

     心理学者である著者による、ユングの心理学理論について紹介
    する一冊。
     ユングの見た夢についてから現代の子どもや老人についてまで、
    著者の持論を添えて記されています。

     上記の引用は、ユングが発見したコンプレックスについて書か
    れた項での一文。~コンプレックスと言われると、今は人から欠
    点を指摘されているような印象を受けてしまいがちなようですが、
    元の意味はかなり違うようです。自分たちの利益になるように、
    元の意味を歪めて使い出した人達は、どう思っているのでしょう
    か。
     今の老人について書かれた項を見ていると、著者は身も心も弱
    り切った老人しか見ていないかのように見受けられます。

    ーーーーー

  • 10年ぶりくらいに読んでみた。
    昔はもうちょっとおもしろく読めた記憶があるんやけどなぁ。

  • 無意識やコンプレックスなどの概念を考え、夢判断ではフロイトと袂を分けてしまったものの、現在にもこの思想は大きな影響を与えている人物だ。どちらかといえば私はツユング派かな。

  • ユングの人生に即して、心理学について解説している。
    最初に2つの人格を対比させることによって、解説しようとしている。

  • 23.12.4津島市立図書館で借用
    12.8返却

  • ユングの生涯を辿りながら、その思想の変遷を紹介した本である。

    ユングがどのような人間なのか興味があったので、本書を読んで頗る満足した。ユングがフロイトの元を去る理由も具体的にどういう考え方の相違があったのかが分かって良かった。

  • 人の二重性
    第二の人格をもとめた
    人の根源を内面的にもとめたのがユングだろう
    絶対的な根源、それに向かい人は人格を形成する
    それはそれぞれある、でもその根源を知らぬ間に抑える
    これが人から人間への変化だろう
    異性、父、母、影
    これが根源。これで人格を支配する

  • 人間の心の源泉を求めて、自身の神秘的な体験を通して、考え、解明していった軌跡を、ユングの生涯とあわせてまとめた一冊。

    情動の源泉である元型(集合的無意識)や、ペルソナ、心理的活動の類型(2つの態度(内向・外向)と4つの機能(合理的:思考・感情、非合理的:直感・感覚)による8つの類別)という考え方などは、精神構造の仮説としては比較的しっくりきてわかりやすいが、トリックスター、グレートマザーといった個々の元型の話は、それが夢や神話、魂といった個人的・感覚的・神秘的なものの観察・考察からきていることもあって、難解さ・不確かさを感じる部分だ。

    また、ユングの世間との関わり方や、フロイトへの傾倒と別離などの出来事は、ユングの心理学的考察に大きな影響を与えているという意味で興味深い。

    心理学という仮説が、大脳生理学など他の研究分野と融合して、人間の心が解明される日が果たしていつかやってくるのだろうか。

  • [ 内容 ]
    「魂の医師」としてユングは、自己内部を深く凝視し、心の深奥、広大な無意識の領域へ踏みこんでいった。
    そこは、人間の喜怒哀楽の感情を生みだす源泉であり、心のあやういバランスを保つ力も存在している。忘れられたの断片〈影〉、内なる異性像〈アニマ・アニムス〉、母なるものの根源にある〈グレート・マザー〉、そして〈老賢人〉などのイメージは壮大な神話やファンタジーを創りだしつつ、日常のささやかな幸福や人間関係のドラマにも密接に関わっている。
    ユングの心理学は、生の根底、自己の未知なる内面への旅である。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • フロイトとユングの関係・・・知っていたようで、実はよく知らなかった。
    アニマ・アニムス、グレートマザー、老賢人などのイメージが生まれた背景など、ユングを手っ取り早く知りたい場合に役立つ。

  • 想個人の像の世界の重要性と、その在り方への道しるべの提示を試みた本です。
    フロイトとユングの別離らへんや、グレード・マザーあたりの解説は興味深かったです。
    全体的には長たらしい印象もあり、つまみ食いするには良い本だと思います。

  • 後半の章はユングのタイプ論を簡略に説明しておりわかりやすい。

    ユングのタイプ類別は、外向・内向の二つの態度と思考・感情・直感・感覚の4つの心理機能に分けられる。(詳細は本文参照)

    ユングは東洋思想にも興味を持っていたようで、自作の曼陀羅を描いたり禅の研究もしていたようだ。西洋思想だけでは不足、
    東洋思想とミックスして初めて真理に近づけられる。医学でもそう。

    宇宙は広大だが、人間の心理も同様に奥深いものだ。
    「夢」にも心理が現れることはいまや常識になっている。

    江原啓之をはじめ、スピリチュアル分野でも「夢」は重要なファクターとなっている。
    ユングを研究するということは、非現実な分野にも足を踏み入れるということで、
    生半可な気持ちで入り込むと、足を取られかねないと感じた。

    高校時代に始めて読んだ専門書はフロイト「精神分析入門」途中で一年投げ出したりしたが、生まれてはじめて知的好奇心が
    爆発した。心理学は私の知的ルーツでもある。好きなんだが、いまいち足を踏み入れてしまうのはなぜだろうか。

    心理学が好きだからかえって忘れて遠ざけてしまうのか、実際に勉強してみると案外つまらなくて自己否定になりそうでこわいのか・・・

    本書を読了して、心理学に改めて興味を持った。

  • ユングの生涯と当時の時代背景を追いながら、彼の理論を概観していきます。「無意識」と「元型」の理論の他に「タイプ論」も取り上げられています。

  • 初心者の私にも読みやすいです。
    ただ、学術本てよりも自伝よりだと感じました。

    『ゲド戦記』(主に『影との戦い』)の解説本的に読んでいます。

  • ユング心理学を触れるきっかけ、入門書となったものです。ユングの生い立ちを中心に、彼の考えについて簡潔にまとめたものだと思います。難しい専門用語等は特に無く、読みやすいです。

  • 脳の仕組みから、多重人格の構造まで興味深く解説されていて面白かった。

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