だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)

  • 671人登録
  • 4.21評価
    • (144)
    • (47)
    • (81)
    • (3)
    • (0)
  • 101レビュー
著者 : 佐藤さとる
制作 : 村上 勉 
  • 講談社 (1980年11月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470323

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
荻原 規子
荻原 規子
ミヒャエル・エン...
梨木 香歩
荻原 規子
サン=テグジュペ...
宮部 みゆき
森 絵都
有効な右矢印 無効な右矢印

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)の感想・レビュー・書評

  • 澄んだ心を持つぼくと美しい小山に住む可愛いコロボックル(小人)の交流を描いた心温まる物語。
    何年もかけ信頼を深めるぼくとコロボックル。時に焦れ、時に驚き、時に喜びながら彼らと彼らの小さな国を私は見守る。
    子供の頃に読みました、コロボックルを探しました、と多くのレビューに書かれていて羨ましいなぁと思うばかり。今の私ではヒイラギノヒコは来てくれないだろう。

    『コロボックル絵物語』のポストカードが付いていたのが嬉しい。佐藤とおるさんから有川浩さんへ、コロボックルはこれからも私達のそばに「ルルル…」。

  • 小2の次男に試に借りてみた。
    最初はわからない~ながい~だったのが途中から面白くなったらしく、ノリ出したら2日で読んだみたい。
    そのまま夏休みの読書感想文に(笑)
    せっかくなので私も読んだ。小学生以来の再読です。

    ”ぼく”は子供の頃に住んだ町の近くの小山の鬼門山に魅力を感じていた。
    鬼門山には昔小人の”小法師さま(こぼしさま)”が住んでいたという伝説がある。
    そしてある日”ぼく”はその小人たちを見かける。

    しばらくして”ぼく”は町を離れる。そして戦争。

    それから何年も経ち、戦争が終わり、大人になった”ぼく”はまた町に戻ってくる。
    鬼門山の情景は戦争が終わった後の心にスッと入ってきて、どうしてもここに住みたいという願いを強くする。
    ”ぼく”は鬼門山を買う決心をして、持ち主の許可を得て小屋を建てる。

    するとまた現れた、あの小人たちが。

    まずは三人の若者、ヒイラギノヒコ、エノキノヒコ(デブ)、ツバキノヒコ(気難し屋)。
    そしてまとめ役の老人
    ヒコ老人は”ぼく”を「セイタカさん」と呼び、小人たちの歴史を語り、そして自分たちの味方になってほしいという。
    ”ぼく”は彼らは、日本に昔いたという小人のコロボックルではないかと話す。

    互いに知り合えてこれから共に暮らしていけることを喜ぶ”ぼく”とコロボックルたちだが、
    ちょうど鬼門山に道路開発の話が出てきてしまった…。

  • 有川さんの作品で、「だれもが知ってる知ってる小さな国」という本書の続編?関連本?が出されたと知って、久しぶりにこの本を手に取りました。20年以上ぶりかもしれない。

    コロボックルが登場する物語。
    読んだのは小学生の頃で、だいぶ内容は忘れていたのですが、幼心に戻ったようにわくわくしながら読みました。

    そういえばこの本を読んで自分が生きている世界以外の世界の存在をちょっと身近に感じたりしたんですよね。「霧のむこうのふしぎな国」とかも大好きだったし、指輪物語にも夢中になったなあと懐かしい気持ちが次から次に湧き上がってきました。

    さて、子どもの頃は気づかなかったけれど、本書はちいさなものに対する眼差しがとても優しい。そしてあとがきに書かれていた言葉が胸に残りました。いわく、

    「わたしがこの物語で書きたかったのは、コロボックルの紹介だけではないのです。人は、だれでも心の中に、その人だけの世界を持っています。その世界は、他人が外からのぞいたくらいでは、もちろんわかりません。
    それは、その人だけのものだからです。そういう自分だけの世界を、正しく、明るく、しんぼうづよく育てていくことのとうとさを、私は書いてみたかったのです。」

    そうです、本書は、幼い頃に見つけた自分の世界を大事に信じ、守りぬく人が描かれた物語でもあったのです。
    諦めないことの大切さを、チャーミングに描いていて夢を見せてくれます。

    ちいさい頃に読んだ本を大人になっても大好きだと感じられることは、とても幸せなことだなとしみじみ感じ入りました。

    大切なものを思い出させてくれるようなこの本は、長い時を経てなお愛されるのがよくわかる素敵な1冊でした。

  • 「幼い頃からの愛読書がある、というのは幸福なことだと思う。」解説の最初の一文です。
    この本は小学生のころ大好きだったシリーズの一冊で何度もシリーズを読み返すほどでした。

    最近、もう一度読んでみようかなと思ったのですが、読み始めたら「あれ?こんなお話だったっけ?」という印象。
    しかし、読み終えてみると、主人公が幼いころに抱いた夢をかなえるために可能性を広げていくことや、ヒコ老人の「なんでもやってみるつもりにならないといけないな」と言う言葉は、今の自分の生きている根底にあるものだということがわかりました。
    子供こころにもしっかりと何かを植え付けるのが読書なのだと実感した読み返しでした。
    シリーズ他のも読みなおそう。

  • 私にはじめて本を読む楽しさを教えてくれた本。

    小学生の時に読んで、とにかくその世界に夢中になった。
    何度も読み返し、シリーズの全て読みつくした。

    コロボックルは本当にいる。
    きっと一生懸命勉強をしたり、家の手伝いをしたりしていたらいつかきっと逢える。
    そう信じていた。
    鉛筆削りのかすをすぐに捨てなかったのは、彼らが現れた時のため・・・。
    手にするのものが鉛筆からシャープペンに変わったように、自分も少しずつ大人になり、彼らのことを思う時間が減っていったけれど、いまでももしかしたら・・・と信じている。

    当時読んでいた本はハードカバーだったと思う。
    大人になって本屋さんでこの本を見つけた時は運命だと思った。もちろん購入して再読。

    私にとって大切な本のひとつ・・・。

  • 小学生の時に図書室でコロボックルと出会わせてくれた一冊。秘密基地のような木の上の様子、川から流れてきたコロボックルとの出会いのシーン、本当に印象的でした。大学生になって読み返したら、実は単なるファンタジー小人物語ではなく、背景に戦後の社会問題や作者が込めたメッセージがあることに気付き、また新たな作品世界に触れた気がしました。読者も成長するのだということを身をもって実感させられた作品です。しかも解説を恩師が書いていたなんて、ハッピーサプライズ!

  • 小学校の図書室で初めて読んだ、だいすきなお話。
    当時は本気で探したり待ったりしていました。
    今でももしかして?と思うことあり。

  • 小学生の時何度も読んだ。
    どうしてぼくのまわりには、コロボックル
    がいないんだろう。切なく悲しくなった。
    本を閉じた後、黒い小さな影が、視線の隅っこ
    を通り過ぎる様な気がした。
    るるるるって早口でコロボックルがしゃべる
    のがきこえたような気がした。
    いつかおちび先生のような人に出会えるのだろう
    かと思いこれもまた切なかった。

  • 小学校高学年くらい向き

    人間の世界の中に、小さな世界が展開される。
    この地球に生きているのは、人間だけではない。
    想像力豊かになる作品。
    環境問題を考えるきっかけにもなりそう。

  • 【あらすじ】
    こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。ある夏の日、ぼくはとうとう見た――小川を流れていく赤い運動ぐつの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを!
    日本ではじめての本格的ファンタジーの傑作。

    【感想】

  • 星が3なのは、私がこれを初見で読んで胸を踊らせる感性に欠けているからだと思われます…無念。

    かつまた、コロボックルの知識を水木しげるの妖怪図鑑の方で摂取してしまった私には、
    たとえこの作品を小学生のときに読んでいたとしても、おどろおどろしさを求めてしまってやっぱりわくわくできなかったかもしれない…

    そもそも、読書感想文ならびにそれに合わせて示される学校推薦図書というのがもうしゃらくせえ!!って思ってしまう小学生だったので、
    そういう「良い本だから読みなさい」の流れに遭わずに図書館とかに通う子供でありたかったなあ…

  • どファンタジー世界のバックにしっかり戦争があることに、現実感と好感が持てた。
    二人でサンドイッチを食べるシーンが好き。

  • コロボックルシリーズ第1作。昭和30年代に発表された長編ファンタジー。

  • 昭和3年生まれの佐藤さとるさん。激動の時代を経て、本物のファンタジーを届けてくれました。
    コロボックルシリーズで、想像の世界に遊びながら大人になった人はたくさん居ます。
    2月9日、88歳にてご逝去されました。たくさんの物語を有難うございました。

  • 有川浩さんの「だれもが知ってる小さな国」を読んだので。セイタカさんのことを慕っていつもそばにいるコロボックルたちが可愛い。優しい気持ちになれます。

  • 再読
    有川浩さんのを読んだので,もう一度こちらの方を.

  • 有川浩さんの本に続き、読んだ。

    子供の頃、読んだきりだったので
    すっかり、忘れていた。

    佐藤さとるさんの この物語があったから
    有川さんのが あるのだなー
    と、改めて お二人の素晴らしさに感動。

    こういう、安心して読める あたたかい本を
    子供たちには たくさん読んでほしいな。
    私は、子供のころ この本に会えて よかった。

  • 幼い頃から何度読んだか数えきれない程だけど
    それでも読む度に瑞々しい感動。
    三角平地が、澄んだ泉が、目の前に広がってくる。
    昭和34年に描かれた作品だとは思えない。
    有川浩さんが受け継いだ新刊を読む前にと再読。

    【蔵書・再読・11月9日読了】

  • 子供時代に戻った気持ちで読んだ。心が洗われる。恋愛も、戦争も、環境も、人の心の美しさも、自然の素晴らしさも全てこの本に詰まっている。

  • 日本のファンタジー児童文学として、大きな位置を占める作品。

    子供時代→終戦後の青年時代で構成された、主人公と小人たちの関わりを描いた作品。成長物語・恋物語としても読めます。
    振り返ったらそこに小人がいるのではないかという、わくわく感が魅力。自然あふれる日本の情景が美しく描かれています。
    戦争が終わった時の主人公の感慨が、非常に印象的。直截すぎない表現で戦争を描いた作品でもあると思います。

  • 初めて読んだのは確か小学生の頃。母の実家に夏に泊まる度、読んでいました。コロボックルたちのアイディアが光る生活にわくわくしていたなぁ。
    羽海野チカ先生がMOEのインタビューで、せいたかさんが絵本で初恋でした、という文面をみてわかるー!と1人でうんうん頷いていました。

  • ときどき湧いてくる、スーッとした喜び。大事な気持ちが報われるような。大人も子どもも納得。いろいろな解釈はできるだろうが、物語に身を委ねるのもありなのではないか。慎重に慎重に、我が心を通わせる相手を探す感じが好きです。

  • 小さい頃親に買ってもらって、大好きだった本です。
    今回「小さな人のむかし話」を読んだのをきっかけに読み直したけど、やはり名作でした。

  • KiKi は子供時代、あまり「日本モノ」を読まない子供でした。  実家にあった本が従姉妹からのお下がりの「少年少女のための世界文学全集」だったことがその1つの要因だったと思います。  もちろん絵本時代には「因幡の白ウサギ」とか「一寸法師」とか「桃太郎」とか「かぐや姫」といった物語に馴染んでいたわけですが、絵本から本に移行する年代には「日本モノ」よりは「西洋モノ」、それも「イギリスモノ」にはまっていってしまったんですよね~。  ま、てなわけで、この本はひょっとしたら学校の図書館で借りて読んだことがあったかもしれないけれど、まったく印象には残っていません。  

    そんな KiKi がこの「コロボックル物語シリーズ」のことをちゃんと知った(それとして認識した)のは、実は30代ぐらいの頃でした。  いわゆる「大人の本」に物足りなさ・・・・のようなものを感じるようになり、「自分にあっている読み物は実は児童文学なんじゃないか?」と思い始めた頃です。  とは言っても久々の児童文学にどんな風に手を出していけばいいのかわからなくて、何かの本(児童文学の手引書のような本だったと思う)を参考に、今後の蔵書計画を立てようと考えていた際にこのシリーズもののことを知りました。

    ・・・・・とは言うものの、その蔵書計画の中で自分が軸とするのは「岩波少年文庫」と心を決めていた頃だったので、そこにラインナップされていないこの物語はどうしても後回し・・・・。  ま、そんなこんなで未だに KiKi の蔵書には含まれておらず、今回図書館から借り出したのが初読となります。



    一読して思ったのは、「ああ、ここには懐かしい子供時代の日本の風景があるな」ということでした。  例えばつい先日まで読んでいた「ランサム・サーガ」にはやっぱりどこか日本では馴染みのないこじゃれた風景が多いけれど、この物語に出てくる小山はまさに KiKi の実家の裏にあった山を彷彿とさせます。  羊も牛もいない、いるのはやぶ蚊と蛇とミミズ。  雄大な草原もない。  どこか鬱蒼としていて、それでいてこじんまりとしていて、雑多な感じ・・・・・。  爽やかな風も吹くけれど何気に湿りっ気が多い感じ・・・・・。

    そしてそこに登場するのが「フェアリー」ではなく「こぼしさま」といういかにも日本的な名前の小人たち・・・・・。  しかもこの「こぼしさま」、誰も彼もが「○○彦」とか「○○姫」という名前で、挙句自分たちの祖先は「スクナヒコサマ」なのだそうで・・・・・。  まさかこんな和製ファンタジーに古事記が出てくるとは!!(笑)

    洋モノのファンタジーにはどちらかというと「憧れ」のような気分を感じることが多いけれど、この物語に感じるのは「懐かしさ」、「身近さ」、そして「馴染み深さ」というような気分です。  そうであるだけに子供時代にこの物語を読んでいたら身近な所、それも裏山あたりで「コロボックル探し」に夢中になったんじゃないだろうかと思わずにはいられません。    

    でもそれはあの時代(高度成長期前)を田舎で暮らした KiKi だから感じる郷愁であって、イマドキの都会生まれ・都会育ちの子供たちにはここに描かれている風景はどんな風に感じられるのかしら??  そんなことを感じました。

    日本が経済発展をし、効率という概念が最優先されるようになってしまってきているこの時代、あの小山で王国を築いていた「こぼしさま」たちは相変わらず同じ場所に住まっていらっしゃるのかしら??  もしも行き場がなくなりつつあるなら、Lothlórien_山小舎付近の山へどうぞとお誘いしたい気分です。  もっともそこにはどうやら熊も猪も鹿もハクビシンもいるみたいだから、こぼしさまにとって必ずしも住みやすい場所ではないかもしれない... 続きを読む

  • 無人島に持っていきたい本、とか、生涯の1冊、とか言われたら選ぶ本。最初に読んだのは大人向けの講談社文庫版なので、それほど幼くはなかったはずだが、魅せられて余韻に浸った記憶がある。

全101件中 1 - 25件を表示

佐藤さとるの作品一覧

佐藤さとるの作品ランキング・新刊情報

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)を本棚に「積読」で登録しているひと

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)の文庫

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)の単行本

ツイートする