だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470323

感想・レビュー・書評

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  • 私も小さなコロボックルになって見たいと思いました。山がつぶされずに済んでよかったと思いました。人間だけでなく、他の生き物のすみかも作らないといけないなと思いました。

  • 有川浩さん好きで『だれもが知ってる小さな国』の原点となった児童書の名作を読ませて頂きました
    日本でははじめての本格的ファンタジーになるのですね~
    戦前から戦中、戦後のお話しだとは思ってなくてちょっと驚き!!
    時代を感じさせず、とても読みやすかった♪
    こぼし様のルーツが、スクナビコナ!!
    ( *´艸`)日本神話好きなのでウキウキしてしまいました(笑)
    そしてアイヌ(北海道)ではコロボックル♪
    有川浩さんの『だれもが知ってる小さな国』でもコロボックルのくだりは出てきてました^^*

    セイタカさん、素敵ですねぇ~♡
    一作目では、まだおチビさんとは・・・( *´艸`)ウフフ

  • 有川さんの作品で、「だれもが知ってる知ってる小さな国」という本書の続編?関連本?が出されたと知って、久しぶりにこの本を手に取りました。20年以上ぶりかもしれない。

    コロボックルが登場する物語。
    読んだのは小学生の頃で、だいぶ内容は忘れていたのですが、幼心に戻ったようにわくわくしながら読みました。

    そういえばこの本を読んで自分が生きている世界以外の世界の存在をちょっと身近に感じたりしたんですよね。「霧のむこうのふしぎな国」とかも大好きだったし、指輪物語にも夢中になったなあと懐かしい気持ちが次から次に湧き上がってきました。

    さて、子どもの頃は気づかなかったけれど、本書はちいさなものに対する眼差しがとても優しい。そしてあとがきに書かれていた言葉が胸に残りました。いわく、

    「わたしがこの物語で書きたかったのは、コロボックルの紹介だけではないのです。人は、だれでも心の中に、その人だけの世界を持っています。その世界は、他人が外からのぞいたくらいでは、もちろんわかりません。
    それは、その人だけのものだからです。そういう自分だけの世界を、正しく、明るく、しんぼうづよく育てていくことのとうとさを、私は書いてみたかったのです。」

    そうです、本書は、幼い頃に見つけた自分の世界を大事に信じ、守りぬく人が描かれた物語でもあったのです。
    諦めないことの大切さを、チャーミングに描いていて夢を見せてくれます。

    ちいさい頃に読んだ本を大人になっても大好きだと感じられることは、とても幸せなことだなとしみじみ感じ入りました。

    大切なものを思い出させてくれるようなこの本は、長い時を経てなお愛されるのがよくわかる素敵な1冊でした。

  • 小学生の時に図書室でコロボックルと出会わせてくれた一冊。秘密基地のような木の上の様子、川から流れてきたコロボックルとの出会いのシーン、本当に印象的でした。大学生になって読み返したら、実は単なるファンタジー小人物語ではなく、背景に戦後の社会問題や作者が込めたメッセージがあることに気付き、また新たな作品世界に触れた気がしました。読者も成長するのだということを身をもって実感させられた作品です。しかも解説を恩師が書いていたなんて、ハッピーサプライズ!

  • 小学校高学年くらい向き

    人間の世界の中に、小さな世界が展開される。
    この地球に生きているのは、人間だけではない。
    想像力豊かになる作品。
    環境問題を考えるきっかけにもなりそう。

    • koshoujiさん
      こんにちは。
      小学校の時、このコロボックルシリーズが好きで、全巻読破したのを覚えています。
      こんにちは。
      小学校の時、このコロボックルシリーズが好きで、全巻読破したのを覚えています。
      2015/08/23
    • ecottさん
      コメントありがとうございます^ ^
      私は大人になってから、人に教えてもらって読みました.koshoujiさんのように小学校くらいのときに読...
      コメントありがとうございます^ ^
      私は大人になってから、人に教えてもらって読みました.koshoujiさんのように小学校くらいのときに読んでいたらなぁと思うような本でした.
      2015/08/23
  • 何度か読み返しをしている本。
    主人公が小山に魅了され着々と過ごしやすいよう整えていく内容が昔から憧れで、秘密基地に憧れるきっかけになったと思う。
    こぼしさまとの交友も穏やかで、彼らはまだ日本のどこかでこうして過ごしているのだろうかと読む度に考える。
    人の善性、温かさが光る本だと思います。

  • 小山で小さな人「コロボックル」がいることを発見する。それは、もとはアイヌの伝説にでてくる小人の名前である。
    小山を壊されるというピンチにどうする?!

  • 「こぼしさまの話が伝わる小山は、ぼくのたいせつにしている、ひみつの場所だった。ある夏の日、ぼくはとうとう見た――小川を流れていく赤い運動ぐつの中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって、かわいい手をふっているのを!
    日本ではじめての本格的ファンタジーの傑作。」

    ・主人公は小3(その後大人になる)
    ・読んでいると、自分もコロボックルに会えるのでは?という気がしてくる
    ・日本の里山の描写が美しい。コロボックルと協力して自然を大切にする様子が伝わってくる。
    ・シリーズ全6巻

  • せいたかさんになりたいって本気で思ってた。

    本にのめり込むきっかけになった。

  • 「いずみ」
    語り継がれた物語。
    あまり話さないといえど年齢が幼ければ無理はないだろうが、靴を無くしたまま帰るのだろうか。
    戦火に巻き込まれた中で正気を保つために見出したのかもしれないが、残酷な遊びだな。

    「小さな黒いかげ」
    ようやく出会えた。
    少し自意識過剰なように思うが、自分にしか見えないと思うと仕方の無いことなのかもしれない。
    これだけ行動に起こしていけるのは、本当に平穏で安全に暮らせる場を作りたいのだろ。

    「矢じるしの先っぽ」
    話し合いの後には。
    何年もかけて見定めたのは、一時的な感情で自分達に興味を持つが悪用しないか見ていたのかも。
    目に見て誰かがいると分かれば、簡単には悪事を働こうとする者は現れる事はないだろ。

    「わるいゆめ」
    皆で努力した結果。
    一人で空回りをするよりも、国に住む者たちが各々努力したからこそ変えることができたのだろ。
    夢現な状態の時に言われたり見たことは、何となくだが記憶に残り気になりやすいよな。

    「新しい味方」
    昔から知っていた。
    出会いの話を簡単に出来ない理由が、互いに隠し事があったからというのは面白い事だったろう。
    影から応援しているだけでなく、行動に移してくれるのは嬉しいだろうが驚きが多そう。

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著者プロフィール

1928年、神奈川県横須賀市に生まれる。1959年、『だれも知らない小さな国』を出版し、毎日出版文化賞、国際アンデルセン賞国内賞他を受賞。コロボックルシリーズをはじめ、『かえるのアパート』、『おばあさんのひこうき』などの名作を次々に発表。日本の児童文学の代表的作家の一人。

「2009年 『もうひとつのコロボックル物語 ヒノキノヒコのかくれ家 人形のすきな男の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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