ムーミン谷の冬 (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061470477

感想・レビュー・書評

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  • 2015/01

  • 一年を一日としたら冬は夜の時間になるのでしょう。北欧の冬は雪で閉ざされるだけではなく暗闇で覆われます。何日も日が昇ることのない空に春の夜明けを夢見るのです。ムーミンは冬眠中に目が覚めてしまい、さっぱり眠れなくなってしまいます。同じく目が覚めてしまったミイと冬の間だけ姿を見せる見たこともない生き物たち。ムーミンは水あび小屋に住み着いたおしゃまさんと友達になります。空気が読めなくてちょっとうざいヘムレンさんの事が大好きなサロメちゃんがかわいいです。冬眠から目覚めたムーミンママの温かさ。素敵なママです。

  • 冬が恋しくなった。

  • ムーミンの一冊目がつまらなかったので、二度と読まない!って思っていたのに、とあるブログにこの本の事が書かれていて読んでみた。
    設定も新鮮だし、ほっこりした話もいい。
    でもみんなが書いているように、ムーミンママが素敵。こんな優しい人になりたいと思う。

  • ムーミンはちいさの子どもやし、ムーミンママはお母さんなんやね、て当たり前のことを。
    冬の暗く閉ざした静かな世界から、春がくるまで。北欧はこんな感じなのかな。
    スナフキンが、姿は見せないのに挿絵はあり、それがまたラブリーだった

  • 長い長い冬、ムーミンと過ごすうちに、おひさまが帰ってくる場面でそのとなりにいるかのようにはしゃいでしまう、少しおとなになるムーミントロール、地面からはえてくるのではなく、しんしんと降り積もる雪、こどくなモラン、みえないとんがりねずみたち、

  • ムーミントロールの成長物語!

    ある年、ムーミントロールは冬眠するはずの時期に、目を覚ましてしまいました。
    しかし、冬の世界は、ムーミントロールにとって未知の世界。
    恐くなったムーミントロールはママを起こしましたが起きることはなく、一人で冬の世界を生きていかなければならなくなりました。
    冬の厳しい寒さや今までに出会ったことのない生物たちにたじろぐムーミントロール。
    しかし、最後にはその壁を乗越えて本当の春の素晴らしさを実感することができました。

    みんなが冬眠から目覚め、その間に起こっていたことを話すムーミンがとってもたくましいです。
    最後に氷が水平線の向こうまで続いていたことをムーミントロールが思い出しているシーンも、とても好きです。
    また、北欧の冬の景色が目に浮かぶのも「ムーミン谷の冬」のいいところかもしれません。

    今回、はじめてでてくる「おしゃまさん」が、またいいキャラなんです!
    冬の世界の「ママ」なのかな?
    ムーミントロールが困難にぶち当たった時、いつも傍で見守ってくれていました。

    人の成長には、親の「見守り」が必要な時があるのかもしれません。

  • ご先祖さまの登場するお話が載っているので、先んじてそれだけ読んだ。彼は一言も発しないけれど、ぱっちりした目が暗がりでキョロキョロ光ったり、丸い鼻先で辺りを嗅いだりするのかと思うと可愛くて仕方ない。谷のひとたちのように、季節の移り変わりにちゃんと生活が乗っている、自然にかなった暮らしはどんなにか緩やかで和やかだろう。

  • 『ムーミン谷の冬』/トーベ・ヤンソン/冬眠の途中で目覚めてしまったムーミンが冬の間にいろいろな経験をする物語。新しいものを目にしながら、また新しい仲間(?)に優しくすることで新しい自分に気づいていくムーミンの姿が描かれていて、とても良かったです。

  • 図書館から借りました

     児童書。ファンタジー。有名どころ。名作。四巻目。

     子供の頃、この巻を手に取り、そして挫折したのでした。(つまり、一巻目から読まなかったのだな)
     再び読み返し。
     小学校低学年には・・・きつい感じだよね。

     表紙はお化け屋敷のように暗い、ムーミン屋敷。
     冬、冬眠するみんな。
     なのに、ムーミンは途中で起きてしまい、初めて冬を体験する。
     おしゃまさん登場。(彼女、だったのか。再確認です。絵でみたとき、男の人に見えたのはずいぶん昔のこと・・・)
     スナフキンといい、ムーミンママといい、おしゃまさんといい。
     なんてまあ、「一歩下がって見守る」ことに長けた年長者なのだろう。
     見えない生き物やら、人見知りする冬だけの生物があちこちに隠れていたりして、ムーミンは夏の日々とは違う世界を知る。
     知っているものがいなくて、寂しがるムーミン。
     そんななか、ミィが起き出すけれど。
     さすがはミィ。自分一人で、雪と戯れることに熱中して、ムーミンのさびしさなんかちっとも取り合わない。
     氷姫はリスを死なせてしまうわ、太陽は沈んだまま(北欧らしいよな)でてこないわで、ムーミンはやさぐれる。

     ムーミンママのように、何者にも動じなくなりたいものだなー(笑)

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