賢者のおくりもの (講談社 青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061472907

作品紹介・あらすじ

「これこそ、ジムにふさわしいわ。」クリスマスのまえの日、デラは夫のジムへのおくりものを買うためにだいじな髪の毛を切って売ってしまいました。そして、ジムもまた…。若い2人の愛の物語「賢者のおくりもの」をはじめ、ゆかいでちょっと悲しくて、意外な結末を楽しませてくれる、オー・ヘンリー傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • どれもわかりやすく、予想外のオチが面白かった。

  • 新訳も出たし、もう原文も読めるのだけど、私の中では、小学校の頃読んだこのやさしい文章が『賢者のおくりもの』です。昔は読まなかった話も、今読むとむしろ好きになっていたりするので、もうずい分前のものでぼろぼろなんだけど、手放せません。

  • やっぱり上手。

  • 2009.07 冬の読書案内。青い鳥文庫とは、懐かしいなぁ。

  • 思いもよらない展開に、、、、、。ウソって罪だけど、、、。

  • 大好きな、O・ヘンリーの短編。

    全集を買ってもいいと思うけど、
    子ども向けに書かれたものもあるはずなので、
    お気に入りだけを選んでもいい。

    あるビンボーな夫婦の心温まるプレゼントの話。
    夫は妻のために大切な懐中時計を売って、くしを買い、
    妻は夫のために自慢の髪を売って、時計につける金鎖を買うのです。

    素敵すぎますね〜。

  • 数年前、信州に旅行に行き、その時に「ちいさな絵本美術館」というところに入った。その美術館のなかにいろーんな絵本がいっぱいあり、私はそこにある絵本の中から「クリスマスっぽいの」を探して館内の図書室で読んだのがコレ。スノーマンとか他にもいろいろあったのになぜかこれだった。

     貧しい夫婦が、クリスマスに相手のために何か贈り物をしたいと思い、妻は自分の髪を売って懐中時計の鎖を、夫は自慢の時計を売ってくしを買って、相手に贈ったという話。

     CMで使われたことのある話なので知ってる人は多いかな。
     お互いを思う気持ちに感動できる。私んとこの夫婦なんて、「クリスマスにはコレが欲しい」「買って」なんて平気で言い合ってる上、「2つも買ったら私のもらうプレゼントと釣り合いがとれないから、もうひとつ買って」なんてイヤらしいことまで言い合っている。私どもはこの夫婦の爪のあかを煎じて飲むべきかも知れない。


     実は私は、高校の頃、O・ヘンリーの作品は好きではなかった。とはいってもO・ヘンリーの作品を読みまくった結果そう思ったのではなくて、この話とその他2作品ぐらいしか知らなかったので読まず嫌いに近いものがあったのだが。
     もうひとつの話は授業で習った。やっぱり学校の勉強だったから苦痛しか残らなかったのかも知れない。私は英語のリーダーと数学、物理はめいっぱいキライだったから。授業でその話の終わりのとき、初めて「賢者のおくりもの」のあらすじを聞いた。しかし私はそのとき妙なところで醒めた高校生だったので「けっ」としか思わなかった。「こんなベタなお涙ちょうだいものってキラーイ」なんて思っていた。

     でも、あれから20年近く....(げっ)。あらためてこれを読んで、「こんないい話をなんでキライだなんて思っていたんだろう」と思った。今思えばそれ以前に、高校のころキライだと思っていた本を手にとろうと思ったこと自体、自分でも不思議ですが。今回、読んでみてほんわかあったか気分になれた。
     ....もしかして...年か?考えたくはないが。

  • <span style="color:#000000"><span style="font-size:medium;"> 何も、絵本といったら子供の専売特許というものではない。大人の絵本というものもある。いや、難しいことはない、どんな絵本でも、子供が読んだら子供の絵本であり、大人が読んだら大人の絵本になる。

     その絵本の中にもなかなか含蓄深いものも多い。

    <img src="http://yamano4455.img.jugem.jp/20090123_555618.jpg" width="118" height="200" alt="090123賢者のおくりもの" style="float:left;" class="pict" /> <span style="font-size:small;">「賢者のおくりもの」(オー・ヘンリー著)</span><br style="clear:both" />

     若くて、まだまだ貧しいが、お互いに深く愛し合った夫婦の物語。貧しい二人だが、二人には宝物があった。夫の宝物は、祖父から父へと代々伝わる金の時計、妻の宝物はその美しい髪。

     クリスマスの前日、妻は、愛する夫のためにプレゼントをしたい。でも、家にはお金がほとんどない。彼女は、自分の宝物の美しい髪を切ってかつら屋に売ってしまう

     それからの二時間、彼女にとっては至福の時間。自分の宝物の髪を売った、そのお金で、愛する夫へのプレゼントを探す時間。妻は、夫の宝物である金の時計につけるプラチナの鎖を買う。

     家で、夫の帰りを待つ妻。鏡で髪を切った自分を見つめる。今度は、だんだんと不安になってくる。

     「神さま、どうかこれでもジム(夫)が私をきれいだと思ってくれますように」

     帰ってくる夫。妻の姿をただじっと見ている。言葉が出ない。
     
     夫が妻に買ってきたプレゼントは?そのプレゼントを手に入れるために、夫は?作者はどんな結末を用意しているのか?

     こども図書館で見つけた本。初めて読んだのはいつ頃だったか。小学生の頃だったと思う。その内容は、うる覚えだったが、鮮明に思い出した。

     大人になってからのほうがインパクトが強い絵本。</span></span>

  • これも凄く好き!!!

    やっぱ短編集はオーヘンリーが1番かなぁ。
    切ないところがすき。

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著者プロフィール

オー・ヘンリー/1862年、アメリカ・ノースカロライナ州出身。銀行勤務時代に横領罪で有罪判決を受け、服役中から短編小説を書きはじめる。ショートストーリーの名手と呼ばれ、庶民の哀歓を描く作品は時代や国境を越え多くの人々に愛され続けていて、生涯272編の短編作品を残し、これまで映画化された作品も多い。

「2023年 『人生は回転木馬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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