クレヨン王国 王さまのへんな足 (講談社 青い鳥文庫)

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著者 : 福永令三
制作 : 三木 由記子 
  • 講談社 (1992年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061473577

クレヨン王国 王さまのへんな足 (講談社 青い鳥文庫)の感想・レビュー・書評

  • わがままおぼっちゃまが印象的。このシュールさがたまらない。

  • シルバー王妃も昔は欠点多く、今は愛される欠点多き女性だけど、ゴールデン国王も相当のもの。
    どこかしらに痛みや病気を抱えていると我が儘になるものだけれど、王妃の気遣いも憎むくらいだものねえ。
    王妃が「痛いときのための歌を作ったら」と提案したときの、
    「なんということを考えつく女だ。」
    と、王さまはあきれました。
    この部分に、相当驚いた。

    でも、やはり痛みを抱えると、「突然なったんだから突然治ってくれないか」「今まで大事にしてやらなかったから」と思うよねえ。
    そして、それまでしあわせだと思っていなかったものの、しあわせさがわかる。
    私は波風少なく、小さなしあわせの中で暮らしていければいいので、ときおり、自分を戒める。
    こういう言葉を読んだ。
    「誰かのことがうらやましいと思ったら、その人と自分をまるごと交換したいかどうか考えてごらんなさい」と。
    その人のうらやましい部分だけでなく、家庭環境、友人、知人、財産、病気、容姿、すべてまるごと、取り替えたいか?
    って。一箇所だけうらやましがっても仕方ないという話だけれど、隣の芝生は青いからね、そこを気をつけなきゃだよねえ。

    美輪さんも言われてたなあ。今日のしあわせ、家族と話せる、自分の足で歩ける、おいしくご飯がいただける、いとしいひとたちの顔が見える、そういうことをしあわせとして数えるように。って。
    未森ちゃんの『靴跡の花』(作詞:工藤順子)
    「高い星の輝きが欲しくて
    君は一人歩き出す
    砂にまみれ 揺れる花の色も
    遠い目には映らない」
    これ、足元の花、手の中の花、手の内にあるしあわせのことだと思ってる。理想を追いかけるからこそ、それは見ないのだろうけれども。


    p37
    ゲートック医師の治療法を受けさせるために、治療方針の違う、王室お抱えのホワイト院長にはやめてもらった経緯。

    「やめました」
    と、カメレオン総理は答え、おどろいて顔をむけた王さまに向かって、
    「ゆうべ、あれから彼とよく話し合いました。最良の解決ができてよろこんでいます。」
    「なにが、最良だ。」と、王さまはにがにがしげに、「そんなことで、院長をやめさせてしまうなんて。」
    「陛下、よくおききください。」と、カメレオン総理はまじめな顔で言いました。「もし、ホワイト院長がわたしとゲートック先生の意見を入れて、かんたんに治療をかえたとしたら、どうなさいます? そんな信念のない医者は信用できないし、その信用できない医者が、ずっと陛下のご健康を管理するということになるのですよ。なぜなら、命令どおりにしたものをやめさせる理由はありませんからね。
     さいわいにも、彼はしっかりとした名医でした。だから、やめるというのをとめることはできません。ほかで、はたらいてもらえばよいのです。」

    カメレオン総理…! 信念や方針というのは、それほど、貫かなくては信用を得られないものということなんですね。


    p128
    月見のうさぎたちの歌が、とてもやさしい。


    無限の星座したがえて
    十五夜お月さま のぼります
    去りゆくもののやすらぎと
    見送るもののやさしさが
    まるい大きな輪になれと
    さんさん 清い光です


    下界のゆめを見おろして
    十五夜お月さま のぼります
    小さいものの苦しみと
    大きなもののいたわりが
    出会いほほえむ世になれと
    しんしん 青い光です

    無数の愛をききながら
    十五夜お月さま のぼります
    わすれられない悲しみと
    わすれてしまった幸せが
    まじりかがやく絵になれと
    しみじみ 深い光です

  • 内容よりも、後書きがぐっと印象的でしたので+★になりました。

  • 購入日:199?/??/??
    読了日:199?/??/??
    最終読了日:2009/06/06
    ある目的の為に久しぶりに読んだよ。

    この話では王様が奇妙な足で侍女のネコ、プーニャと、おしっこぼっちゃまこと小便小僧のシースルダーベと旅をする。
    一国の王さまが足の悪口を言った為にみじめな格好で旅に出ることになるが、そこで王宮での暮らしは作りものだったと悟るところにもこの旅の意味はあるのだろう。

    柱時計の中にいた天使たちの行方も気になるところだけれど、「音が金色をしている」という見えないものを視覚で捉えようとする表現には幻想的な感覚を禁じ得ない。

    そういえば、クレヨン王国シリーズでは最近の児童書では余り見られないちょっと過激な表現が多いように感じるよ。
    具体的には「そんなことなら死んだ方がまし」、
    詩の中の表現に「首をくくる」など。
    最近あまりこういう表現は見られない気がするが気のせいかな。

    クレヨン王国ではあらゆるものが生を得ている。
    植物や動物が喋るのは勿論のこと、王宮にあったはずの人形たちまで外に出て動きまわっている。
    現実世界ではありえないようなことを、あっさりと不自然でなく描いているところは本当に素晴らしいと思うよ。

  • はじめて読んだクレヨン王国シリーズがこれ。
    王様のイメージが変な人に固まった瞬間。

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