ホロコーストの罪と罰: ドイツ・イスラエル関係史 (講談社現代新書 1271)
- 講談社 (1995年9月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061492714
作品紹介・あらすじ
ナチス・ドイツが、ユダヤ民族に対して犯した罪は永遠に続くのか。歴史的犯罪を軸に、緊張と波乱のなかで展開してきた両国の軌跡を問い直す。
感想・レビュー・書評
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「ホロコーストの罪と罰」が題名の前面に出ており、その詳述も、副題的に付された感のある「ドイツ・イスラエル関係史」よりも記述の比重が大きいのかと思いきや全く逆で、殆ど(勿論ホロコーストの事実と、類例のないその規模と残虐性は前提としつつ)の箇所「ドイツ・イスラエル関係史」部分が本書の大部分を占めている。それはそれでこの分野に全く疎かった私には、さほど難しくない訳者の読みやすい日本語や構成もあり結構興味深く読めたが「イスラエル生まれのドイツ愛国者」と前書きで自ら名乗るように、かなりの自制心を持って制御されてはいるが、イスラエル、ことに離散ユダヤ人(イスラエル以外に住むのユダヤ系の人々)やホロコーストだけがアイデンティティーの戦後世代のイスラエルユダヤ人、など些か酷に思える言葉(難詰調ではないのだが)が多かった気がする。しかし読み通すと、本書邦訳刊行(1995年)まての、ドイツ、イスラエル関係史はかなり明瞭に見えてくる。その点でこれらの関係史に興味ある人には推奨できる本である。
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ヒトラーがいなければイスラエルはなかったといわれる。現在でもドイツには4万人のユダヤ人がいるそうだ。
ドイツでのユダヤ人たちの近現代の歴史がよくわかる興味深い本。
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