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みんなの感想・レビュー・書評
哲学にはまったく疎い僕だが、なぜ小中義務教育で哲学を学ばせないのかと疑問に思う。本書や「ソフィーの世界」にしてもそうだが、人が叡智を求め生を豊かにしていく、その最も大切な、「疑問にする力」の意義をしかと認知させられた。
当たり前を当たり前にしない力。なし崩しに流れ去っていく人の日々に、ほんの小さな一石を。僕は僕なりの哲学を肥やし続けたい。
これは読みやすい。「本当は実存世界なんてないんじゃないのか?」ってところに衝撃を受けた。
対話形式にまず面食らい(笑)、実在の世界と自己、そして他者の意識の世界がある程度重なっているという了解が揺さぶられる。 時間が流れるという了解、言葉(意味)が通じるということなどが、次々と再検討にかけられ、とても小気味よかった。 個人的には、第五章「経験と知」以降が興味深かった。 恥ずかしながら、この辺りに来て、やっと話題がランダムに振られているのではなく、関連づけられてこの配列だったの... 続きを読む »
対話形式の本であって一緒に哲学について考えることができた。ただ、二人の対話は少し高度であるから所々読み返しは必要だった。
この本には出典が書かれてなく、あくまで著者のオリジナルらしい。対話の中で疑問に関する答えはないので答えは他の本を通して見つける必要があるが、哲学とは何かを知る入り口にはとても良いと思う。
野矢茂樹氏自身が一人二役になって問答を繰り返す感じの本です。
とてもわかりやすい本です。
哲学の本というと、「そもそも何が問題なの?」というところからよくわからないことが多いのですが、この本はその、何が問題なのか、がとてもわかりやすいです。対話形式だからこそ、でしょうか。
テーマとしては、独我論、私的言語、決定論/非決定論といったところでしょうか。
ウィトゲンシュタインっぽい臭いの濃厚な一冊です。
小単元からなる論点の寄せ集め。
対話形式で、敷居が低く、良い哲学入門かもしれない。
ただ、こういう哲学者が、こういう研究をしていた等の紹介はナシ。
もっと深く考えるための道標はない。
オリジナリティを出したかったためなのか、体系的な書というよりは、小説のようなものに近い感じがした。
対話形式で親しみやすい本だが、内容は考えごたえのあるものだった。
特に色の話は実際に疑問に思ったことがあったため、楽しく読めた。
他のテーマも言葉や時間など、身近なことが多く哲学に触れたことがなかった人も楽しく読めると思う。
哲学入門書という位置づけらしい…が、生まれて初めて読む哲学書だったので非常に難しく感じたし、青天の霹靂を何度も味わった。 哲学書と聞いて、細かい字でびっしり書かれた分厚い書物を想像するが、この本は予想に反して驚くほど薄く、字も大きく文字数も少ない。 そして、小学生でも読めるような優しい文体でさらさらと、ユーモアも交えながら書かれている。 しかし、油断していると痛い目に合う。 会話ベースの優しい文体で難解・深淵な内容が書かれているからだ。 読み進める途中、この本を読む前に哲学的な考え方に慣れておくべきだった… と何度も挫けそうになったが、結論として「読んでよかった!」。 哲学という大いなる世界のドアを開けたくてゾクゾクできるから。 著者の野矢氏のファンにもなった。 将来、哲学的な考え方に慣れたらまた読み返したい1冊。
対話形式で思索していくので、とても読みやすい。
でもそれは必ずしも簡単というわけではない。哲学における大きなテーマを自分で考えるきっかけになるだろう。
11/9 読了。
対話形式で哲学的問題を考察していく本。ハッキリと答えが出ることはないけれど、わかりやすく「世界について考える」ということを教えてくれる本だと思う。
『語りえぬものを語る』と大筋は同じだった(出版年度を見ると、あちらの方が後なので、この本が参考に土台になっているか)が、こちらはより平易に書かれていた気がする。
薄くて、読みやすく、値段も手頃で、それでいて考えるきっかけを与えてくれるので、友人らに薦めたい一冊。
わかりやすい哲学入門の本、といったところか。
対話形式で話が進み、途中で相手をちゃかしたり、一度ワンクッションを置いてみたり、読みやすい工夫をしているんだと思う。そして解りやすい。
あまり深くまで哲学すると精神的に危なくなるので、のめり込みたくはないが考え方がとても興味深い。色の話が好きかな。
少し物足りなかったのは、対話の主がまるで別々の個体として終わってしまっているところかな?と思われる。その個体が統合されたり、あるいは分離したり、視点がずれたり、とかそういう展開を期待していたのだけれども。もちろん、それがなかったことで本著の価値が落ちるわけではないのだけれども、そういう精神分裂的なことをしないのならば、わざわざあのよにどちらがどちらかわかりにくいようなことはしなければよかったのでは... 続きを読む »
結局難しいのだ、哲学の本は。
対話形式でポンポンとテンポよく書かれてるから入り口には立てるのだけれども。
「時の流れ」の章は面白かった。タイムマシンで過去に行けたとしても「いま、江戸時代に着いた」と言う。そうすると今の世界こそ中心の「独今論」に辿り着くが、「時の流れ」というモノと共存出来ない。
…など、まあ最終的には頭から煙が出ます。
半分読んで断念。もうちょっと時間置いてから読も。
「日常への多くの疑問。言語、時間とはそもそもなにか。整合が合わないままギクシャクしているところで、立ち止まり考える。それが哲学。」と始まるこの哲学の本は、人間の言語化とでもいえるかもしれない。解決などはないが、人間に迫る、自分に潜る道具である。個人的には私的体験についての議論に白熱した。
「時間」・「認識」・「言語」など、哲学の世界では多分ポピュラーでベーシックであろうテーマを扱った対話形式の入門書。世の中の見方や物事の考え方を、そこそこ変えられる一冊だった。『ソフィーの世界』に近い読者を想定していると思うが、あのベストセラーよりも明快で腑に落ちる感がある。ソフィーにしてもソクラテスにしても、対話が好きなようだ。哲学は、言語の限界なるものを認めているはずなのに、何故に哲学と対話は相性が良いのだろう。
哲学についての基本的なことについての対話となっているが、残念ながら自分のニーズにあまりあっていなかった。
確かに哲学が何をするのか、どのような考え方があるのか全く知らない人であれば、アラカルト式でよいのかもしれないが、個人的にはもう少し深めた対話(議論)を読みたかった。
この手の本は、読者のレベルによって評価が分かれると思う。その意味では、他の読者であればよいのかもしれない。

【先生から】





