- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061492868
作品紹介・あらすじ
時は流れているだろうか。私が見ている木は本当にそこにあるか。他者、意味、行為、自由など根本問題を問いなおす対話篇。
感想・レビュー・書評
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様々な哲学の問いを集めて対話方式で進められていく。
誰かと考えてるみたいで優しさを感じる本だった。
元ネタが分かるところは興味深くも読めたし、こんな問いかけあるんだなーってものもあとから元ネタ発見したり。
これは素敵な本だったなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00217773 -
相対主義と相関主義。
意志や自由(主に心の哲学関連)の話になると、やはりどうしても哲学が科学から離れて1人歩きしているような印象を受けてしまう。 -
哲学に興味がある人に勧めたい1冊。
私が哲学科へ入学後、入門授業で使用しました。
大学生なりたての入門授業で使うくらいですので、
とてもやさしく読みやすいです。
が、著者は現代を代表する哲学の大教授の方なので、
中身はしっかり「哲学書」です。
それまで「哲学」というと、
ソクラテスやアリストテレスなど、
所謂The古典哲学をイメージしてとっつきづらく、
個人的につまらなかったのですが、
この本でその概念がガラリと変わりました。
あ!これも?
え、そういうのもいいの?!
言われてみると確かにそれってどうなんだろう...?
というふうに、
「哲学っておもしろい!!」
と私が沼にはまったきっかけとなりました。
おそらく思いもよらない角度からの話しばかり。
哲学とは「考えること」が何より要なので、
そういうものも(本編参照)も実はOKなのです。
興味のある方は是非。 -
対話形式によって様々な哲学的な題材を扱う。著者の思索の
過程を見ているようであり、面白い読書体験であった。対話
という形もあって読み易いのだが、結論とか種明かし、解説
の類いが一切書かれていないので、ある意味読み手の哲学力
が問われる本でもある。1996年といささか古い本なので、
今現在の著者の解説付きの新しい判が出ないかな、などと
思ったり。やはり「言葉」が肝なのだな。 -
私にとって哲学と付き合うきっかけとなった本。永井均さんの演習でこの本がテキストとして使われた。論点が分かりやすく二人の会話も楽しく読める。本当に懐かしい気持ちにさせてくれる。
青山拓央さんにも深く影響を与えた本だと思った。
この本を読んでいて真空状態になった。私はどこにいるのかということがわからなくなってしまった。私と世界が離れてしまった気分。 -
哲学というのは日常や現実をいつもとは違った角度で見せてくれる。哲学的な議論についていけるかどうかはあまり問題ではなく、その違った現実の捉え方を知ることが、人生を豊かにする一助になるのではないかと思う。
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著者の分身である「私」と「ぼく」の対話形式。
哲学の本にありがちな難しい言い回しはほぼ無く、内容は分かりやすい。また哲学ばかりではなく「私」と「ぼく」のユーモアのあるかけあいもあるため、楽しく読めた。
内容は、哲学でよく取り上げられる問題を広く扱っている。認識、実在、意図や時間についてなど。
考えてみる取っ掛りとして読むには良い本。
ただ自分はもう少し踏み込んだ内容を想定して読んだため、少々物足りなかった。 -
考えるヒントになる。
再読。