藤原氏千年 (講談社現代新書)

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著者 : 朧谷寿
  • 講談社 (1996年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493223

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藤原氏千年 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 題名だけで即買いした本です♪
    藤原氏の現代までの系譜が綴られてるの?!読む前からワクワク感でいっぱいでした。

    乱暴だけど以下流れをまとめると・・・

    ・中臣御食子-鎌足-藤原不比等-藤原四兄弟《北家(房前)・南家(武智麻呂)・式家(宇合)・京家(麻呂)》が藤原家の基礎をつくる
    ・四家に別れての各家の活躍と衰退があるが、最後に残るのが北家
    ・冬嗣-良房をへて忠平-師輔-兼家-道長、このあたりが藤原摂関家の頂点
    ・その後忠道-頼長(悪左府!)・忠通をへて、五摂家(近衛・九条・二条・一条・鷹司)と家名が別れる。藤原氏による摂関政治から院政に移行したため発言力が弱まる。そして武士の台頭
    ・その後武家社会に入り、公家の力は形骸化
    ・そして徳川幕府の終焉。版籍奉還を契機に身分を皇族・華族・士族・平民に分けられた
    ・第二次世界大戦敗戦後、華族制度廃止
    ・現在、公家屋敷に生活するのは冷泉家のみ
    という感じです。。

    御食子(みけこ)から冬嗣あたりは私の得意分野だということもあり多少あっさりした流れに物足りなさを感じましたが、まあ仕方がない。
    流れとともに公家の日常なんかが知れたのが収穫でした。。
    個人的に思い入れのある、秀吉を養子にした近衛久前にはもう少し触れて欲しかったなあ・・・

    それから、近代の藤原家の方々についてまで知りたかったけど、そこまではなかった。やっぱり難しいですかねー。(冷泉家のほかは細川首相にチラっと触れただけでした。)

    また、納得感があったのは公家の本格的な形骸化・弱体化の原因が土地を離れることにある、ということ。
    まず、秀吉の京都都市改造。
    聚楽第の建設にはじまる都市改造で、大名、武家、公家の住み分けを行い、寺院も一箇所に集め(寺町の成立)られました。それにより、町衆との交流がなくなり偏った世界を形成する・・・
    それから東京奠都。明治天皇が禁裏を出て東京へ向かい、公家達も永住の地であった京都を離れました。その結果、禁裏を中心とした公家町は急速に寂れたそうです。そして家(土地)を離れたことで、伝統も徐々に失われたそう・・・
    だから現在唯一公家屋敷に生活し伝統を継承しているのは、奠都の際、明治天皇からお留守番居役を命ぜられて京都に残った冷泉家のみ。
    文化は土地と切り離すと継承できないのです。日本人はそれを忘れてはいけない!

  • このよをば わがよとぞおもふ もちづきの かけたることも なしとおもえば

    藤原氏はどこから来てどこへ消えたのか。
    平安の世へと思いを馳せる。

  • 題名通り、藤原氏について学ぶ人の必読書。

  • 歴史の授業ではいつの間にか姿を消した藤原氏。その後も五摂家として家は続き、現在にまで受け継がれている。平安時代と近代については非常に興味深く読み進めることができたけれど、人が入れ替わり立ち替わりで中盤部分があまりついていけなかった。

  • 日本史、特に奈良~平安期に興味を持った人であれば、その存在を避けて通れない藤原氏。個人的には、もう少し鎌倉期以降の記述があると良かったかな? とも思います(当然かもしれませんが、道長の扱いが大きいです)が、鎌足に始まるその流れを短時間で掴むにはちょうど良い一冊と言えます。この本をきっかけにして、気になったり、興味を持った人物や時代を詳しく調べていくのも楽しいと思いますので、たまには戦国時代や幕末期だけではなく、この辺りにも目を向けてみてはいかがでしょうか?

  • 皇統に巣食うことで権勢を確立して1000年。
    貴族と呼ばれた人々の権謀術数を紹介。
    最終章が栄華を謳歌した貴族の没落を書いているのだが、もはや貴族とは名ばかりで、そのタフな生活力はレベルアップした「町人・改」とかそういうの。

  • 中臣鎌足から始まる藤原氏。中学で習った日本史の最初のヤマ場は「大化の改新」と記憶するが、この事件の重要性をあらためて認識した。

    「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」

    道長の頃に摂関政治のピークに達するも、世の中が武士のものなるつれ、その望月にも陰りが見え始る。それでも摂関の制度そのものは藤原氏により江戸末期まで脈々と続いたというのが驚きだ。(例外は、関白の秀吉と秀次だが、彼らですら藤原氏を名乗るために養子縁組の小細工を要した)

    千年の系譜を語る本書には、当然ながら多くの人物が登場する。既知なのは鎌足、不比等、道長、頼長(大河ドラマで知った)ぐらいだし、千年を一冊に凝縮された内容なので、すべてを覚えきれない。それでも摂関制度という特異な政治様態を勉強できるし、歴史の大河を感じられる読み応えだ。

  • 中臣鎌足から現代に至るまでの藤原氏の系譜。武士の時代を経ながら、生き残っている、という事実がすごい。

  • 近衛、冷泉、九条、三条、あとは忘れたけど,有名な貴族って、ほとんど藤原なんだ。日本の歴史は、天皇家ではなく、藤原家だというのもこの本読むとよくわかる。驚いたな。

  • [ 内容 ]
    始祖・鎌足から不比等、良房らをへて道長に至り、ついに満天に輝く望月となった藤原一族。
    権謀、栄華、零落、風雅、伝統…。
    今に伝わるその足跡をたどる。

    [ 目次 ]
    第1章 草創と権力奪取の時代―鎌足・不比等と藤原四家
    第2章 躍進する藤原氏―三家の衰退と北家の進出
    第3章 栄華への道―骨肉の争い
    第4章 望月の人―道長と摂関絶頂期
    第5章 欠けゆく望月―院政期の藤原諸流
    第6章 家意識の確立―中・近世の公家

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • この間読んだフランスのカペー朝の本が思いがけず面白くて寝食忘れて読んでしまったので、調子に乗って同レーベルから出ている藤原氏の本を買ってみました。
    「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という、歴史大嫌いの私でもさすがに暗記している句を詠んだ藤原道長に至るまでの藤原氏発祥からの道筋と、その後の衰退までの栄枯盛衰を書いた本です。

    やー、これも面白かったです。実は歴史って人物に絞るとかなりおもしろい?(今更それか)
    重祚(一度退位した天皇がふたたび皇位につく事)ってなに?っていうかなんで?……なんていう、中学生の頃ぼんやり疑問に思ったまま先生が()ないに書いた事しか答えてくれず日本史嫌いになってしまった一因、みたいな事の意味がとても判りやすく解説されていました(そういう本ではない……こともないのかな)

    こっちもやっぱり、嫁姑問題などが語られていますが、一つ前に読んだキリスト教が浸透していたカペー朝のフランスとは違って一夫多妻が普通なので、嫁姑問題や嫁舅問題もかなり入り組んで見えます。
    その分、馴染みのある名前や地名が多かったりもするので、頭に入ってきやすい度は一緒くらいかな?と思いました。

  • 2009/7/19 チェック済み

  • 専門書とは思えないくらい読みやすい・・・!うーん勉強になる。なるほどなるほど。

  • 藤原氏は深いなぁ、と感じる1冊。歴史は常に小説よりもエキサイティングであると感じる。

  • 本文がめちゃくちゃ読みやすい。朧谷センセの本を集めだしたのはこの本がきっかけ。(笑)内容もわかりやすかった。

  • 「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の欠けたることも なしと思へば」藤原氏と言えばまずこの道長の句が思いつく。貴族が政治的にも文化的にも日本の中心に君臨した平安時代 その時代の最も中心に存在した藤原一族の千年の栄華をまとめてある。何度読んでも覚えれらない藤原一族の名前に苦戦しながらも教科書には出てこない貴族の権力争いの醜さを堪能した。これ1冊読んでも藤原一族の栄枯盛衰のほんの一部分しか見えないので、ここから気になる部分へと深く深く入り込んでいくんだろうな 歴史ファンは。平安時代の大まかな把握のためには参考になる 1冊。でも ちょっと コンパクトにまとめすぎ?

  • 好著。学校では藤原氏は頼道までで終わってしまうが、実はそんなの序の口だったということをこの本では見事描かれている。学生及び歴史に興味を持ってる人は、是非一度読んでもらいたい一冊だ。文章も平易でよい。

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