恥と意地: 日本人の心理構造 (講談社現代新書 1387)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493872

作品紹介・あらすじ

日本人の心のありよう、人と人との関係にはどんな特徴があるのだろうか。自分の存在の全体に関わる「恥」の感覚、その防衛(回復)としての「意地」のメカニズムに新たな光を当てる。

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  • 恥の感覚を意地によって防衛する。
    究極的には意地を突き通すことで破滅的になりそう。
    そこにアモルファス自我があることで適度なところで落ち着くよう文化的な装置があるのか。
    自尊心が低下したときにそれを回復しようとする試み。急速に回復するのか。長期的に回復するのか。デフォルトレベルは変化するのかできるのか。多くの場合,人間関係が自尊心に影響する。恥や意地は感情なのか。いや認識だろう。
    強い意志の力は意地ではない?そこに恥感覚はないから。
    面白そうなトピックを知り得た。

  • [ 内容 ]
    日本人の心のありよう、人と人との関係にはどんな特徴があるのだろうか。
    自分の存在の全体に関わる「恥」の感覚、その防衛(回復)としての「意地」のメカニズムに新たな光を当てる。

    [ 目次 ]
    第1部 恥の感覚について(恥の感覚の普遍性 これまでの恥研究 恥の誕生と成長)
    第2部 意地について(意地と私たちの日常 こだわりと怒りの意地 名誉を重んじる意地 名誉を回復するための意地 自尊心の傷つきから来る意地)
    第3部 わが国における心のかたち(アモルファスな自我構造の形成 わが国における対人関係の美学)

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著者プロフィール

(たたら・みきはちろう)
1934年熊本県に生れる。1962年京都大学大学院博士課程修了。教育学博士。広島大学名誉教授、京都文教大学名誉教授。2021年歿。著書『試行カウンセリング』(誠信書房、1977)、『夢分析の実際』(創元社、1979)、『リッグスだより 治療共同体の経験』(誠信書房、1986)。訳書 シンガー『心理療法の鍵概念』(誠信書房、1976)、ボニーム『夢の臨床的利用』(誠信書房、1986)。

「2022年 『精神医学は対人関係論である【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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