- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061494657
作品紹介・あらすじ
ほんとうの自分とは、ほんとうの生き方とは。個を越えたつながりを志向しながら、目覚めと自己変革をうながす、心の旅のガイドブック。
感想・レビュー・書評
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良き一冊。
自己実現にとどまらず、それを超えたもの。
自分との丁寧な対話を基本としたいものだなぁと。
自己とは、境界との確定、というのがすごくピンときました。
スピリチュアル方面の話は、よく分からない部分もありました。
この本は、付箋つけたまま手元に置いておこう。
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トランスパーソナル心理学とは、つながり志向の心理学で、第四の心理学と呼ばれる。
第一の心理学:行動主義心理学
第二の心理学:精神分析(フロイトなど)
第三の心理学:人間性心理学(マズローなど)
第四の心理学:トランスパーソナル心理学
仏教の色即是空・空即是色や輪廻転生に似ている。仏教の「色」に相当するのが「パーソナル」な状態で、仏教の「空」に相当するのが「トランスパーソナル」な状態。「パーソナル」を超越し「空」の状態にいたり、「空」の状態から現実に舞い戻ると、生きていることへの感謝、この世のありとあらゆるものへの感謝の気持ちを持てるのではないか。
<目次>
プロローグ 今なぜ、トランスパーソナル心理学か
第1章 “自分”を生きられない日本人の私
●理論編●
第2章 トランスパーソナル心理学とは何か(その1)
つながり志向の心理学
第3章 トランスパーソナル心理学とは何か(その2)
魂やスピリチュアリティを含む“第四の心理学”
第4章 ケン・ウィルバーの“いのちのライフサイクル”と意識変容編
プレパーソナル、パーソナル、トランスパーソナル
第5章 自己探求、自己成長の三つの段階
人間の自己成長の完全なサイクル
●実践編●
第6章 〔第?段階〕自分の人生の“主人公”となる
プレパーソナルからパーソナルへ
第7章 〔第?段階〕自分を越えた“いのちの働き”に目覚める
パーソナルからトランスパーソナルへ
第8章 〔第?段階〕自分を越えた向こうからの“呼び声”を聴く
トランスパーソナルからパーソナルへ
第9章 8つの“生きるヒント” トランスパーソナル心理学のメッセージ
2014.01.21 八田さんに紹介される。
2015.01.06 読書開始
2015.01.10 読了 -
生きている事全てに意味がある。自己実現から自己超越へ。
永劫回帰の反対の考え方で老荘思想より。
非常に読みやすく書かれていて説得力もある。 -
コーチング中級者におすすめしたい本です。
新書サイズの230ページ程の本でありながら、カウンセリング、セラピー、U理論、フォーカシング、禅、心理学、インテグラル理論など、あらゆる理論が統合されています。
第4の心理学として軸になる考え方は「自己のとらわれ」を越え、「自分」や「自分の幸せ」への執着を捨てて、自分を越えた世界から発せられる「呼びかけの声」に従って生きよ、というもの。
「ほんとうの生き方、ほんとうの自分」という正解のない永遠の問いに対し、「自分の人生に与えられた意味と使命」とを中心に実現していく生き方へ転換をはかること。それがトランスパーソナル(個を越える)心理学です。
自己の段階に応じた10の実践的なエクササイズがあり、コーチのスキルアップや内省力を高めるのにも役立つため、本棚に忍ばせておきたい1冊です。 -
マズローの5段階欲求で閉じない、自己実現のあとの自己超越というステージの話。
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従来の心理学が個人の心を対象としていたのに対して、個を超えたつながりを重視する立場を打ち出したトランスパーソナル心理学の基本的な考えかたを、親しみやすい語り口で説明している本です。
本書は大きく理論編と実践編に分けられていますが、じっさいに悩みをかかえている読者を対象にしているためか、あるいはトランスパーソナル心理学自体が臨床志向の強い立場であるためか、わかりやすい事例を紹介して、それらの事例についてトランスパーソナル心理学の立場ではどのように考えるのかということの説明に重点が置かれているように感じました。ただ、それらの事例とそれに対する回答が、やや安直に感じられるところもあって、ある種の自己啓発本に近い印象を受けました。 -
・プレパーソナルからパーソナルへ:自分を縛っていたものを断ち切って個としての自分を確立していく
・パーソナルからトランスパーソナルへ:人間としてのほんとうの生き方を追い求めていく、命が私している、人生は無意味ではないかという空虚、否定道
・トランスパーソナルからパーソナルへ:世界のあるがままを肯定できる、自分を超えた向こうからの呼び声を聞きつつ生きていく、フローに従って生きる、プロセスを生きる、肯定道
・トラウマ物語の否定:未完の行為をやりとげることでトラウマのこだわりを脱却できる -
昔、この先どうしようか悩んでにっちもさっちも行かなかった時に読んだ本。
目からウロコでだいぶ楽になって、それ以来なんども読み返しています。 -
実践してみたい。
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借りたもの。
『〈むなしさ〉の心理学』を読んでいる途中、不明な点が多かったので、先に読了。
自己実現のその先にあるもの――「パーソナル」から「トランスパーソナル」世界との繋がりを促す、推奨する心理学。
最近の自己啓発本にある思考の現実化、100%自分原因説に通じるもののようだと思う。
服部みれいの「自由な自分になる」とはこういう事なのだろう。
スピリチュアルなもの心理学で既に研究している分野があったことに驚き。
ヨーガや瞑想がもたらすものを心理学の見地から解釈するものと解釈。
紹介されているエクササイズに自己啓発本にあるようなセルフセラピーのルーツを見る。
インナーチャイルドとの会話のような……
紹介されているものと模範解答?に、私はまだストレートに飲み込めない部分もあるのだが……
輪廻転生を思想や哲学とは違う視点(自己成長/上昇の道と下降の道)から解釈する視点は理解しやすかった。
世界、人間、私が存在することは意味がある――
世界との繋がりを意識し、自分が自分であることを説いたのはブッダやイエスも然りだと思う。
トラウマでなど克服するきっかけを掴み、癒される至高体験を経て、その繋がりを内に秘めたまま降下し、日常生活を生きる。
依存ではないスピリチュアルやセラピー、カウンセリングとの正しい付き合い方がここにある。