決闘裁判―ヨーロッパ法精神の原風景 (講談社現代新書)

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著者 : 山内進
  • 講談社 (2000年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495166

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決闘裁判―ヨーロッパ法精神の原風景 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 中世ヨーロッパで行われていた決闘裁判についての本。決闘自体は古今東西あらゆるところで見ることができるが、決闘裁判はごく限られたものとなる。

    決闘裁判の要素は次の3つ。神に裁きを委ねる神判の性質、自らの力で道を切り開く自己救済、そして名誉の精神である。これらが揃うところに決闘裁判が行われる。ある種のアニメで決闘が行われるのも納得が行く。

    決闘で裁判の行方を決めるなど、現代の日本人からしてみると野蛮としか思えない。裁判は事実を元に裁判所の権力下で行うべきである、と。しかし決闘で決めることは悪いことばかりではない。裁判所の判断に従うとなると、それは正義の判断を権力側に委ねること他ならない。一方で決闘を行うものたちは、自由と名誉の精神を尊ぶ。彼らにとってしてみれば、自らの力によって自由と名誉を勝ち取る決闘裁判は、好ましいものであったと言えるのだ。

  • 焼いた鉄を握ってみたり、熱湯に何分も腕を浸してみたり。それでも無罪なら火傷するはずないよね? 何もクガタチは日本特有ぢゃ無いわけさ。

    これらを神判というのに対し、1456年まで続き、近代でも復帰しかけた決闘裁判(対決して勝った方が正しいとして、司法裁判をひっくり返せるシステム)。 自力救済の禁止って、以外と最近のことなんだぜ?

  • 他の神判とどう違うか、実際の手順、当時どのように受け止められていたか?などが書かれている。

  • ヨーロッパの法律、法に対する概念を描く傑作。決闘を以って勝訴か敗訴かを決める、つまり優秀な傭兵=決闘士を雇うだけの財力があるほうが罪になりにくいという、力=正義のような方程式が中世ヨーロッパでは当たり前であったことがわかる。ヨーロッパ氏に興味のある人は必読。

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決闘裁判―ヨーロッパ法精神の原風景 (講談社現代新書)の作品紹介

権利と正義を求め、生死を懸けた苛烈な裁判。究極の自力救済の戦いは、なぜ中世キリスト教世界で広く行われたのか。欧米型当事者主義の本質に迫る。

決闘裁判―ヨーロッパ法精神の原風景 (講談社現代新書)はこんな本です

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