考える脳・考えない脳: 心と知識の哲学 (講談社現代新書 1525)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061495258

作品紹介・あらすじ

心とは何だろうか。最新の科学が示すように脳の興奮にすぎないのか。では無意識や直観はどうなる?緻密に展開する新しい「心の哲学」の世界。

感想・レビュー・書評

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  • 約10年前ほどの本なので現在はどのように研究が
    進んでいるのかわかりませんが、
    脳がここまで解明されていて
    またその人口知能を開発している事に驚きました。

    しかしまだまだ人間の「脳」には
    追いつけていないんじゃないでしょうか。。。
    人間はすごいですね。

  • コネクショニズムに傾倒しすぎている書き方がやや鼻につきます。壊滅的忘却(catastrophic forgetting)というコネクショニズムの問題もあるのに,それには触れず,「適当な重み配置」に頼る考え方はどうかと思います。最後に,単にコネクショニズムと古典的計算主義の折衷を取るのではなく,環境も込みにして心を解釈しようというのは,ある意味で新しいとは思いますが,なぜ外在化したものが構文論的表象になるのか,なぜ構文論的な処理が可能となるのかについては書かれていません。この著書から10年ほど経過した今,どういう展開になっているのでしょうか。多分大して進展していないような気がしますが…。

  • これはおもしろい!
    自分のような理系に弱い人間でも、興奮しながら読んだ。
    そっかあ、「思考」って脳の中でしているわけじゃないんだ!
    こんなに面白い本を、今まで「積ん読」にしていたなんて!
    自らの不明を恥じたい。

  • [ 内容 ]
    心とは何だろうか。
    最新の科学が示すように脳の興奮にすぎないのか。
    では無意識や直観はどうなる?
    緻密に展開する新しい「心の哲学」の世界。

    [ 目次 ]
    はじめに 心と脳をめぐる問題
    第1章 古典的計算主義
    第2章 コネクショニズム
    第3章 直観のメカニズム―意識と無意識
    第4章 フレーム問題―知識の組織化
    第5章 心のありか

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この分野の研究をよく知らないが、コネクショニズムで用いているニューラルネットワークは結果を得るための手段であって、それを説明する理論ではないような気がする。古典的計算主義は、ニューラルネットワークの各状態を表す表象にはならないのだろうか。もうちょっと他の本も読んでみたい。

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著者プロフィール

信原 幸弘(のぶはら・ゆきひろ):1954年、兵庫県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授なをつとめる。東京大学名誉教授。専門は心の哲学。著書に『意識の哲学』(岩波書店、2002年)、『シリーズ 心の哲学』全3巻(編著、勁草書房、2004年)、訳書にパトリシア・チャーチランド『脳がつくる倫理―科学と哲学から道徳の起源にせまる』(共訳、化学同人、2013年)がある。

「2022年 『「覚える」と「わかる」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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