ミステリイは誘う (講談社現代新書 1645)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 31
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061496453

作品紹介・あらすじ

死体、探偵、美女、手がかり、推理-。五つのキーワードで古今のミステリイの森を自在にフィールド・ワーク!読めばあなたも殺される。

感想・レビュー・書評

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  • 2003年1月20日、初、並、帯無
    2015年5月31日津BF

  • 文学的な匂い漂う流麗な文章で、ミステリファンとしては楽しく読めるは読めるんだけど、結局何を論じたかったのかはよくわからずじまいで終わってしまう感じ。

  • 主に海外モノをベースにして推理小説の魅力を紹介。

    死体、探偵、美女、手がかり、推理にわけて、人類学者の視点で書かれているのが面白い!


    例えば『死体』について。

    近代以降、人は死を生活から切り離して考えるようになった。だが推理小説は死体の登場とともに始まる。
    その死体はバラバラだったり、首吊りだったり、見るも無惨な状態。
    死は日常の『生』と隣り合わせであること。またどんな言葉で『死』を定義づけようとも、死はみっともなくて汚いものである。


    探偵についても『頭脳派』と『行動派』、『理論派』と『直感派』等々細かく分類。


    これを読んだら、単なる謎解き以外にも推理小説を読む楽しみが増えるかも??

  • 死体、探偵、美女、手がかり、推理―――。五つのキーワードで古今のミステリイの森を自在にフィールド・ワーク! 読めばあなたも殺される!?(原文まま引用)<BR><BR>

    講談社現代新書です。ミステリイがミステリイたらん理由を解説している本。春日さんは相当なマニアと見た。<BR>
    何がミステリイなの? 他の小説とは何が違うの? ミステリイのお約束って何? ・・・などなど、そんな疑問に答える本。古今の特に海外ミステリファンにはたまらない一冊なんでしょうね、きっと。<BR>
    ホームズは果たして論理的に推理しているのか? などという疑問も飛び出します。新書なんて硬いかなぁ・・・と思っていたのですが、思っていたよりもずっと楽しく読めました。海外のミステリ好きの方がこれを読んだら、「いやいや、俺はこう思うから聞けよ!」と自分でも書きたくなるはずですよ、ふふふ。

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著者プロフィール

大阪大学名誉教授,一橋大学名誉教授

「2021年 『文化人類学のエッセンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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