- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061496651
作品紹介・あらすじ
新聞には特有の表現・語句・構成がある-紙面から真実と記者のホンネをつかみ、「情報の達人」になるコツを公開。
感想・レビュー・書評
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『新聞の正しい読み方』(松林薫著)あとがきに、参考図書として紹介されていた本。松林氏によると「新聞記者による解説書として」本書が推薦されていた。通読して納得。まさに推薦文の通り、新聞記者の目線で、かつ、読者の役にたつ新聞記事の解説本だ。
毎日新聞社の社会部副部長であった筆者は「新聞記事に”客観”は存在しない!」と言い切るほど、(ある程度は?)本音で書かれているので、読み物としてもおもしろい。新聞記者が”ホンネ”をどのように記事として書きこんでいるのか、その裏技公開にも注目したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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全国紙は「客観」が大前提である。しかし、記者は自らの主張を記事にしたいという。そこで、記者はさまざまな工夫をこらしているという。「事実」「推測」「形容詞的表現」「談話」などを駆使して記者は記事の中に自分の主張を織り込む。まさに、行間を読む訓練が必要になる。
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締め切りがある、結局は商品であるという新聞の限界を認めた上で、いかに正確な情報を読み取るかについて元毎日新聞記者が解説した本。政治部と社会部の報道スタンスの違いについてが面白かった。
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[ 内容 ]
新聞には特有の表現・語句・構成がある―紙面から真実と記者のホンネをつかみ、「情報の達人」になるコツを公開。
[ 目次 ]
第1章 そもそも「情報」って何だ?
第2章 新聞のできるまで
第3章 新聞の独特の表現
第4章 無意味な特ダネに惑わされるな
第5章 記者のホンネを読み解く方法
第6章 新聞は“金太郎飴”ではない
第7章 新聞記事に「客観」は存在しない
第8章 週刊誌とテレビを読み解く
第9章 記事を関連付けて読む
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
毎日新聞社会部の元副部長が書いた
新聞の成り立ちや裏側について書いた本。
新聞の記事をがくめんどおりに読むだけでなく
こういった裏事情も知った上で
少しさめた視点で読めるようになることはとても有益。
サクッと読めてとても良い本だと思った。 -
著者が毎日新聞の記者だったこともあり、やや毎日新聞を美化している部分がある。新聞記事の裏側を作成過程から述べている。それなりに面白かったが、即実用できることはあまりない。枠の外に思考を持っていく、優れた記者がインフォメーションにした情報をいかにインテリジェンスにするか、などはこれからの仕事の中で考えていかなければいけない部分だ。また、客観性という部分も、調査会社だからといって客観性だけではインサイトは生み出せない。客観的な数字に何を見出して、何を主張するかが大事である。
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新聞の独特の表現や、記者のホンネの読み解き方など、初めて知ることがてんこ盛り。複数紙に目を通す、解説を読む、見出しや記事を分析して論調を見極める、得られた情報を分析する。それが、新聞読みの達人への道。
(2008.02.08:図書館) -
著者は元毎日新聞の記者である。
第6章「新聞は”金太郎飴”ではない」
第7章「新聞記事に「客観」は存在しない」
その通りです