教育と国家 (講談社現代新書)

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著者 : 高橋哲哉
  • 講談社 (2004年10月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497429

教育と国家 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 2004年刊。著者は東京大学大学院総合文化研究科教授(哲学)。本書はシンプルな戦後教育擁護論。本書が言うように、公教育は自覚するか否かは別として権力作用の一例。権力側が強調する道徳や倫理がいかに綺麗事か、つまらぬ道徳の授業を受けさせられた学生経験者なら判ろうもの。すなわち、時の権力者がルールを作っている中で、内面への介入は余計なお世話で、本著者に共感。他者に迷惑にならない意見表明を教育機関が妨害する要なく、これは社会生活のルールは教えるべきこととは次元が違う。また、意見内容が左・右如何によらないのは勿論。

  • 著者は天皇制の否定。左派系。

    本文はAさんたちが~~すべき→いやそれはダメです。なぜなら~~という論調で進んでいく。
    読みやすいけれど、結局どうすべきなのか、書かれていないような気がした

    最後の歴史教科書を巡る議論は疑問点が多く残る。

    p200に近現代史に関する歴史認識についての著書の紹介があるので読んでみたい。

    公教育とは誰のためにあるのかな

  • 愛国教育が日本を滅ぼす
    その通りだろう
    憲法13条にある「個人の尊重」がないがしろにされる
    愛国にもとづく支配は楽で効率的
    行政国家にはもってこいだろう
    しかしそこに「人」が存在しない
    国家の三要素「国民」が消え去るのではないか
    『すばらしき新世界』を思い出す
    1人のエリートだけでいい
    効率を求めて、自ら人間をやめていく現状
    いつか現実のものになりそうで怖い
    教育と国家
    もう一度みんなが考えるべきだろう

  •  教育と国家の関係について、哲学を専門とする左派の著者が論じた本。

     「戦後教育が不登校、引きこもり、学級崩壊、学力低下などを招いた」という論には論理の飛躍が多いこと、愛国心を持つことと、愛国心教育を推進することは違うということ、戦時中でも礼儀や道徳を重んじず、国策に無関心な国民が多かったなど、主張は大体分かった。予想はできたが。

     面白いのは、教えて良いものは『心のノート』にあるような愛国的道徳ではなく、倫理思想であるというもの。これは「正しい道徳」を教えるのではなく、「正しいとはどういう状態なのか」、「道徳とは何か」、「どうして人を殺してはいけないのか」といったことを自分の頭で考えるというもの。

     ここまではいいけど、日の丸や君が代にかわる国旗と国歌の方がいいという論には賛同できない。式典での日の丸と君が代の強制と、法律で日の丸と君が代を正式な国旗と国歌として定めることとはまた別の話だと思う。

  • [ 内容 ]
    戦後教育は本当に間違っていたのか?
    国が推進する「愛国心」教育改革のウソを検証し、教育基本法改正の危険を衝く。
    いまこそ教育と国家権力を根本から考え直そう。

    [ 目次 ]
    第1章 戦後教育悪玉論―教育基本法をめぐって
    第2章 愛国心教育―私が何を愛するかは私が決める
    第3章 伝統文化の尊重―それは「お国のため」にあるのではない
    第4章 道徳心と宗教的情操の涵養―「不遜な言動」を慎めという新「修身」教育
    第5章 日の丸・君が代の強制―そもそもなぜ儀式でなければならないのか
    第6章 戦後教育のアポリア―権力なき教育はありうるか

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • すごくいろんなことを考えました。
    が、私には知識が足りず、うまく消化できずに終わりました。

  • 「昔は良かった…」
    果たしてその昔はいつなのでしょうか?戦前?戦後?
    教育基本法の改正が目指すものは実は戦前なのではないか。愛国心教育や君が代・日の丸の強制そしてゆとり教育。過去と現在は状況が違う。昔にすがっているだけでは本当の打開策なんて見つからない。

    内容の割に厚すぎたので★2

  • 最近話題の教育基本法改正について、改正反対派の立場から書かれています。

  • 分類=義務教育。04年10月。

  • 国を思う気持ち、父母を敬愛する気持ちは多かれ少なかれだれにでもあるものだ。しかし、それを国家が押しつけてきたときには警戒が必要だ。そんなことをいろいろ考えさせてくれる本。

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