スペイン巡礼史 (講談社現代新書)

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著者 : 関哲行
  • 講談社 (2006年2月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498204

スペイン巡礼史 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 著者は戦後世代でいわば合理的にものを考える。巡礼に興味はなかった。

    しかしお父上が早世され、残されたお母上が霊場めぐりによって「癒し」を得るのを目のあたりにするうち、調べてみる気になったのだという。

    中世と近世のスペイン、日本でいうと平安時代のはじめから江戸時代半ばごろまでのその北西端、「地尽きるところ」にサンティアゴ・デ・コンポステラはある。イェルサレム、ローマとならぶ三大巡礼地のひとつだった。

    その巡礼研究は、1970年代まで教会史が中心で、上から目線のお役所的な制度説明にとどまっていた。それが80年代から、アナール学派の影響もあって、民衆目線の巡礼の社会史に脱皮する。そして90年代には、「宗教と観光はそれぞれ別ものだ」という現代人の先入観を否定し、「巡礼は同時に観光だった」という捉え方(宗教観光論)が主流になった。

    著者の興味が最初に書いたような遍歴をたどるのと重なるようでもあり、この延長に最近出版された『旅する人びと』<ヨーロッパの中世④>があるのも納得できる。

    もうひとつ。教義や制度でながめる宗教史は、多くの場合、違いと対立の強調に行き着く。けれど、ふつうの人の生活のなかにある宗教実践をみていけば、三大一神教はもちろん仏教だって通じ合う。ケンカしなくてすむ道が、示されているのかも。

  • 難しい…文章かたい

    でも、こういうことを知ってから歩くのと知らないで歩くのではやっぱ違うんだろな。知識は、あったほうが楽しい。

  • [ 内容 ]
    本書は、巡礼と密接に関わる民衆信仰、シンクレティズム、「観光」、都市開発、慈善をキーワードに、中近世を中心にスペインの巡礼を全体的に読み解いたものである。

    [ 目次 ]
    第1章 海を渡る巡礼者たち―オリエントの聖地へ
    第2章 聖地と聖性―地の果ての聖地
    第3章 巡礼行の実際―「聖なる空間」をゆく人々
    第4章 巡礼と「観光」―巡礼者と観光者と
    第5章 巡礼と都市の形成―巡礼の盛行とともに発展した都市
    第6章 巡礼と慈善―「宗教的救貧」から「世欲的救貧」へ/総合施療院の誕生

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    [ 参考となる書評 ]

  • 旅行したいっす。

  • (趣味用)
    スペインも好きです。

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