<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061498617

作品紹介・あらすじ

もう負けたくない!脳外科の第一人者が贈る強く、しぶとく戦うための処方箋。

感想・レビュー・書評

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  • 脳力開発を、スポーツの例やアスリートたちの具体的な例を多く取り入れて解説されているので、とても興味深く、わかりやすかったです。

    内容は、自分が過去に経験していたモヤモヤを解決してくれるようなものが多く、新しい知見と発見があったので大収穫でした。

    なかでも、「目的と手段を切り離す」というのは試してみたい。
    例えば、
    ・「ゴルフのパットを成功させるにはカップインまで転がるイメージ記憶が大事」
    目的:カップイン
    手段:カップインまで転がるイメージで打つ

    ・「イチローの打席ルーティンは初球ヒットを生み出す秘策」
    目的:初級ヒット
    手段:打席で必ず行うルーティンで成功イメージを引き出す

    といったような終わり(目的の達成)を思い描いて制すやり方はとても参考になりました。

  • 「サイコサイバネティクス理論」
    目的と目標を明確に
    目標達成の具体的方法
    実行の継続
    この3つができれば勝負脳は鍛えられるとのことです。

    姿勢も重要とのこと
    僕も丹田に力を入れて姿勢を正すと自然と力が出ます。
    この感覚が重要なようです。

    また運動神経に直結するのは空間認知能力らしいです。
    息子はバスケしてるのでまさに俯瞰的になって自分を見つめることができたらスーパープレイ連発なのかもしれません。

    本書オススメのシンデレラマンは見てみようと思います。

  • 主にスポーツでの勝負のいかに勝つための準備をするかという内容。ビジネスや学習にも応用できるだろう。医学の専門知識がよく出てくるがそこは理解できなくても、主張は明快。

    私は今は大学院生で勉強の方に進んでいるがもともとスポーツが得意であり、著者の主張と合うことが多い。例えば昔から運動能力と学習能力は相関関係にあると思っていたことが著者によって示され、やはりそうだったかと納得。

    理論に終始せず具体的にどうすれば良いかという部分まで踏み込んで記述されている。また久しぶりに理系の方の文章を読んだが、やはりこちらの記述の方が私には合う。文系のいわゆる読書家やインテリと自称/他称される人は、自分の知識の凄さをひけらかすために書いてるんじゃないかと思うことがあるが、著者の記述シンプルでわかりやすい。頭の良さが滲み出てくる。

    また医学という分野から派生させて勝負について書かれている点で応用力があり読んでいても面白い。

  • 頭を良くするためにはどのように脳を鍛えていくかについて、
    脳外科医である著者の立場から書かれています。

    スポーツだけでなく、試験、営業活動やプレゼンなどの
    人生での大事な場面で勝つための脳の鍛え方、使い方が
    書かれています。

    脳科学の観点から脳の使い方などが書かれているものは
    多くあるが、心を取り入れて科学的に書かれている点が
    本書の特徴的なところです。

    ここぞというときに実力が出せるようにするための脳の鍛え方が
    書かれているので、ここぞという時に実力が出せなくて困っている方は
    読むべきです!

    ネガティブな人には運は絶対訪れないっ!!

  •  スポーツに限らず、仕事、勉強など日々の中で「勝負」に挑むために参考になった点;

    意識・心・記憶は連動して機能している
    ⇒漠然とトレーニングしているだけでは身につかない
    運動知能は表現知能のひとつ
    ⇒意識して集中力を高め感動することが大事
    結果を意識するのではなく、それを達成するために必要な技、作戦に気持ちを集中させる
    ⇒結果はしかるべきプロセスの後についてくるもの。プロセスに集中すべし

     根性神話へのアンチテーゼなど共感できる部分もあるが、「日本人=草食動物」「欧米人=肉食動物」など安易な比較論がときに見られるのが気になってしまい、話半分くらいで読んでしまった・・・

  • ・最初から100%集中せよ
    ・相手の攻撃は最大のチャンス
    ・相手の長所を打ち砕け(スラムダンクの対豊玉戦と同じ)
    ・勝負の最中にリラックスするな
    ・・・などなど、スポーツに限らずに参考に出来る考え方が多く、それを脳医学の観点から理論的に書かれているので、受け取りやすかった。


    本来、スポーツとは、ライバルと競い合う仲で「自分を高める機会を与えてくれたライバルを尊敬できる人間性を育む」「何事にも手を抜かない努力によって、能力を高めていく習慣を獲得する」、困難を乗り越えるとすばらしい勝利の幸福感を味わうことができるという体験によって「達成率を高める才能を育てる」などの教育を可能にします。

    これが出来ていなかったことを実感した。後悔するだけではつまらないので、今後は同じ失敗を二度としない覚悟を持って生きていきたい。

  • 運動ができるとは脳的にはどういうことなのか、そのためにはどうしたらいいか、ということを書いている。
    良い姿勢、ポジティブシンキングなどが、脳に良い影響を与え、運動や記憶に関わる神経群を活性化すると。
    姿勢正しく明るい人は頭もよく、運動もできるという。

  • <目次>
    序章   脳を知れば勝てる
    第1章  脳はこんな働きをしている
    第2章  これが勝負脳だ
    第3章  「心・技・体」を科学する

    <内容>
    著者は脳神経医。2006年刊なので脳科学も、スポーツ医学もネタ的には古いだろう。ただ、「サイコサバネティックス理論」や「最初から100%で行く」「相手の攻撃が最大のチャンス」「相手の長所を砕け」「相手の立場になって勝ち方のイメージを作る」などは使えるだろう。  

  • 人間の脳は本気になればとてつもなくすごい力を発揮する。
    このことを信じてポジティブに継続していくこと。
    それこそが勝負に勝つことに繋がっているんだな。

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著者プロフィール

林 成之(はやし・なりゆき) 

1939年富山県生まれ。脳神経外科医。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救命救急センターに留学。93年、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター部長・教授に就任。日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授、日本大学大学院総合科学研究科教授を経て、同大学名誉教授に。膨大な数の臨床、研究から、年を重ねても才能・素質を発揮する脳の仕組みを解明する。著書に、『脳に悪い7つの習慣』(幻冬舎)など多数がある。

「2021年 『50歳からでも、頭はよくなる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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