なっとくする複素関数 (なっとくシリーズ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 99
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061545267

作品紹介・あらすじ

「ジャングルに迷いこんだような」とされる複素関数論を徹底的に平易明快にする。高校生にもわかる複素関数論の「筋道」とその「目的」。

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号 413.52/O 67

  • タイトル通りである。なっとくできた、素晴らしい数学書である。最後のリーマン面のところが難しかったが、簡単な1/2の場合で示してくれたことで、なんとか理解ができた。それまでも、複素関数論の醍醐味を存分に味わった。正則な関数、留数、テイラー展開、定積分への応用、一致の定理、解析接続…

  • 復習に。ざっと理解するにはとてもやりやすい。演習と解説も結構あって、大切なところは十分学べる。

  • 私は、高校時代数学が嫌いで、大学に入ってからも「公理・定理・補題」スタイルの
    数学にうんざりしていた。
    教養数学は、線形代数を前期に取っただけで、後期はヤメにしてしまい、
    微分積分は初めから登録すらしなかった。
    (卒業要件上は、数学は1コマ取りさえすればよかったのだ)

    そんなとき、大学図書館で、何気なくこの本を手に取り、読んでみたら、
    驚いたことに、スラスラ読める! しかも、美しい!

    これをきっかけに、私は「なっとくする」シリーズの数学書を読みあさった。
    シリーズとはいえ筆者は別々で玉石混交なのだが、一応、大学数学の
    全体像を掴むことができた。そして、いつの間にか、数学アレルギーが消えていた。
    数学の面白さ・美しさの一端を垣間見た私は、もっと詳しくやろうと、
    岩波の『現代数学の入門」シリーズを読み、そして、より詳しい本へと乗り出していったのである。

    そういう意味で、私が数学に手を出すきっかけになった、思い出の本である。
    (なお、Feynman 物理学も、数学アレルギーを直す上で大きな役割を果たした)

  • これ以上の複素関数入門書(物理屋から見て)は無いのでは?と言えるほど解説はわかりやすくしっかりしているし、演習も解答付きです。とても実用的な本だと思いました。あとは演習書で経験つめば完璧です。

  • 留数定理、主値積分などが使えるようになることを目的とした本。目標が明確で、説明も上手い。

  • 数Bに役に立った。説明が分かりやすかった気がする

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著者プロフィール

元 明治大学教授、理学博士。1942年 東京都に生まれる。東京大学工学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。京都大学助手、東京都立大学助教授・教授、明治大学教授などを歴任。主な著書に『演習で学ぶ 量子力学』『物理のための応用数学』『物性物理/物性化学のための群論入門』『応用群論』『基礎量子力学/演習』(以上 裳華房)、『なっとくする複素関数』『なっとくするベクトル』(以上 講談社)などがある。

「2002年 『演習で学ぶ 量子力学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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